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紫苑ステークス 2019【回顧】次に期待が持てるのは、やはり「あの馬」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】紫苑ステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 15 パッシングスルー 戸崎圭太 1.58.3   03-03-03-03 33.8 2 (美)黒岩陽一
4 6 フェアリーポルカ 三浦皇成 1.58.3 ハナ 03-04-04-04 33.7 6 (栗)西村真幸
8 14 カレンブーケドール 津村明秀 1.58.4  1/2 02-02-02-02 34.0 1 (美)国枝栄
3 5 レッドベルディエス ルメール 1.58.6 1 1/4 13-11-08-07 33.7 3 (美)鹿戸雄一
3 4 フィリアプーラ 丸山元気 1.58.7  3/4 08-08-04-04 34.1 8 (美)菊沢隆徳
7 12 ローズテソーロ 横山典弘 1.58.9 1 1/4 05-05-08-07 34.0 10 (美)金成貴史
1 1 エアジーン 石橋脩 1.58.9 クビ 10-11-14-10 33.6 7 *(美)堀宣行
2 2 クールウォーター 野中悠太 1.59.0  1/2 13-14-11-10 33.8 9 *(美)堀宣行
2 3 スパークオブライフ 藤田菜七 1.59.2 1 1/2 15-15-15-13 33.8 13 (美)小島茂之
10 5 8 グラディーヴァ M.デム 1.59.3 クビ 11-05-04-04 34.7 4 (栗)角居勝彦
11 7 13 アップライトスピン 田辺裕信 1.59.5 1 1/4 06-05-07-07 34.8 5 (美)池上昌和
12 6 11 メイクハッピー 大野拓弥 1.59.7 1 1/4 01-01-01-01 35.4 11 (美)新開幸一
13 4 7 トーセンガーネット 武藤雅 1.59.8  1/2 06-08-11-13 34.6 14 (美)小笠倫弘
14 6 10 レオンドーロ 柴田大知 2.00.0 1 1/4 08-08-10-10 34.9 12 (美)伊藤大士
15 5 9 ウエスタンランポ 菊沢一樹 2.00.9 5 11-11-11-13 35.7 15 (美)深山雅史

 

一昨年のディアドラ、昨年のノームコアと、近2年の勝ち馬が後にG1馬に成長していることもあり

出世レース

と言われている【紫苑ステークス】。

当然、今年の出走馬たちにも将来の大活躍を期待したところだ。

獲ったぞ!3連単の万馬券!

さて、結果的には、レース前の段階で私たちキングスポーツが公開した「紫苑ステークスの狙い」の中で公開した通りの結果になった。

 

そして、お蔭様で3連単1万8020円(60点)を的中することができた。

形としては「的中自慢」のようになってしまうが、大事なのは結果ではなく

「考え方が合っていた」

という点だ。

なぜなら、紫苑ステークスは今年で終わるレースではないから。来年も再来年も行われるのだ。

だからこそ!正しかった考え方を改めて皆様にもお伝えしておきたい。

 

ということで、事前のコラムでご紹介した「攻略ポイント」を再掲する。

実は【紫苑ステークス】は2016年から重賞に格上げされた。当然、それ以前と以降では出走馬のレベルも全く変わっており、実質別レースという見方をしたい。

ということで、ここでは2016年からの【紫苑ステークス】の結果と、同じく2016年からの中山芝2000M(紫苑Sの舞台)のデータを組み合わせながら、考えることにした。

 

また、同週に行われる【京成杯オータムハンデ】の記事でも記したが、混戦の時はポイントを絞って考えることが勝利への近道だということも強調しておきたい。

 

1➡近2年の勝ち馬に騙されるな

まずは種牡馬について。

冒頭でもご紹介した直近2年の勝ち馬は、いずれもハービンジャー産駒。

それだけに

ハービンジャー産駒が出たら即買いだな!

などと考えている方もいるだろう。

 

だが、必ずしもそうではない。

ここで、中山芝2000Mの種牡馬ランクを確認してみよう。

中山芝2000M 種牡馬勝率ランク(2016年以降)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ロードカナロア 4- 1- 2- 9/ 16 25.0% 31.3% 43.8%
グラスワンダー 3- 1- 2- 11/ 17 17.6% 23.5% 35.3%
アグネスデジタル 2- 0- 2- 8/ 12 16.7% 16.7% 33.3%
ディープインパクト 27- 21- 18-126/192 14.1% 25.0% 34.4%
バゴ 2- 1- 0- 12/ 15 13.3% 20.0% 20.0%
ノヴェリスト 3- 0- 0- 20/ 23 13.0% 13.0% 13.0%
キングズベスト 2- 1- 3- 10/ 16 12.5% 18.8% 37.5%
ハーツクライ 18- 13- 14-108/153 11.8% 20.3% 29.4%
モンテロッソ 2- 3- 0- 13/ 18 11.1% 27.8% 27.8%
カンパニー 2- 1- 2- 13/ 18 11.1% 16.7% 27.8%
ステイゴールド 18- 16- 14-116/164 11.0% 20.7% 29.3%
ルーラーシップ 8- 7- 7- 54/ 76 10.5% 19.7% 28.9%
ヴァーミリアン 1- 0- 0- 9/ 10 10.0% 10.0% 10.0%
スクリーンヒーロー 3- 3- 2- 23/ 31 9.7% 19.4% 25.8%
ドリームジャーニー 2- 1- 5- 13/ 21 9.5% 14.3% 38.1%
ハービンジャー 14- 9- 16-115/154 9.1% 14.9% 25.3%

※産駒の最低出走回数が「10回以上」の馬を対象にした

数字から一目瞭然!

中山芝2000Mにおけるハービンジャー産駒は、決して買いではない。

近2年の勝ち馬が別格だったと考えるのが正解。

冷静に、ロードカナロア、グラスワンダーなど、勝率上位4~5頭くらいの種牡馬の産駒(出走しているなら)を狙うべきだろう。

 

2➡枠は信じてOK!

重賞に昇格した2016年以降の勝ち馬といえば、いずれも外側の枠だったことを覚えている方も多いだろう。

紫苑ステークス 2016年からの勝ち馬➡注目は「枠」

日付 レース名 着順 人気 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 調教師
180908 紫苑SG3 2 7 14 ノームコア 牝3 ルメール (美)萩原清
170909 紫苑SG3 1 8 16 ディアドラ 牝3 岩田康誠 (栗)橋田満
160910 紫苑SG3 1 8 18 ビッシュ 牝3 戸崎圭太 (美)鹿戸雄一

 

では、中山芝2000M全体の数字はどうなっているか?

中山芝2000M 枠別成績(2016年以降)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 14- 21- 25-197/257 5.4% 13.6% 23.3%
2枠 15- 21- 23-208/267 5.6% 13.5% 22.1%
3枠 19- 15- 26-219/279 6.8% 12.2% 21.5%
4枠 20- 13- 27-233/293 6.8% 11.3% 20.5%
5枠 25- 24- 13-243/305 8.2% 16.1% 20.3%
6枠 17- 28- 17-251/313 5.4% 14.4% 19.8%
7枠 22- 30- 30-270/352 6.3% 14.8% 23.3%
8枠 39- 19- 12-300/370 10.5% 15.7% 18.9%

 

中山芝2000M全体で見ても、やはり大外の8枠が優勢だった。

これは、頭に入れておいてほしい。

【まとめ】

注目ポイントは2つ

1・種牡馬 ➡ 近2年の勝ち馬はハービンジャーだが、騙されてはいけない

2・枠 ➡ 近年の勝ち馬同様、外枠をゲットした馬は押さえておきたい

 

そして、結果は皆様もご存知の通り

1⇒ハービンジャー産駒は馬券圏内に入らなかった

2⇒馬券圏内の3頭中2頭が大外8枠だった

まさしく「正しい考え方だった」ということ。

皆様も、今後のためにも、頭に入れておいてほしい。

 

今後に最も期待が持てそうなのは?

さて、やはりどうしても触れなくてはいけない点がある。

それは

「今後最も期待が持てる馬は誰なのか?」

上位3頭で比較するなら、やはり3着のカレンブーケドールだと思う。

 

理由は極めてシンプルで「3頭の中で最もロスがあったから」

上位2頭は、状態面、レース運びを含めて、ほとんどマイナス要素がなかった。

だが、カレンブーケドールは違う。

 

レース後、鞍上の津村が

「ゲートを出たところで、少しトモを落としてしまいました。そこから出していったら、ハミをかんでしまいました。それが抜けていれば良かったのですが……。

と語っていたが、本当にその通りだと思う。

 

先行力のいきる秋華賞で

1分58秒3の走破時計からもわかるように、決して低いレベルのレースではなかった。

その中で、ロスがありながら3着を確保した実力!

さすがはオークス2着馬。

続く【秋華賞】は、昨年2着のミッキーチャームからもわかるように、前にいける馬にとっては非常に有利な舞台だ。

ここを叩かれて大一番へ!楽しみになってきた!

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

7着・エアジーン

本記事の中で

中山芝2000Mは8枠が有利

と記したが、対照的に勝率が低いのは最内の1枠。

その1枠を引くというロスがありながら、上がり3ハロン最速のタイムをマークして、0.6秒差の7着まで追い込んだ底力は大したもの。

今回がデビュー5戦目ということで経験が浅い。その分、ノビシロもあるだろう。

今秋もそうだが、来年以降はさらに楽しみだ。

 

【紫苑ステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 パッシングスルー(戸崎圭太騎手)
「大外枠でしたが、スタートが良く、二の脚もききました。道中スムーズに運べましたし手応えも良く、仕掛け所を間違わなければと思いました。牝馬としてはパワーがあります。GIでも期待してほしいです」

(黒岩陽一調教師)
「思い描いた調整ができましたし、競馬場でも落ち着いていたので、自信を持って送り出せました。この後は天栄に向かいます。次走は慎重に馬の様子を見ながら決めたいと思います」

2着 フェアリーポルカ(三浦皇成騎手)
「もうちょっとでした。うまく行ったと思いましたが、一瞬追い出しを待たされた分でしょう」

3着 カレンブーケドール(津村明秀騎手)
「ゲートを出たところで、少しトモを落としてしまいました。そこから出していったら、ハミをかんでしまいました。それが抜けていれば良かったのですが……。でも力を付けているし、頑張っています」

4着 レッドベルディエス(C.ルメール騎手)
「もう少しペースが流れてくれれば良かったです。開幕週で前有利の馬場。仕方ないです。でもこの馬なりに脚も使って頑張っていました」

5着 フィリアプーラ(丸山元気騎手)
「今日はいつもよりポジションを取りに行って、次につながる内容のレースができたと思います」

10着 グラディーヴァ(M.デムーロ騎手)
「良い競馬はできていたと思いますが、最後は気持ちがなくなってしまいました。休み明けは良くないのかもしれません。一回使ってまた良くなると思います」

11着 アップライトスピン(田辺裕信騎手)
「調教でも真面目で良い走りをするので、スタミナや体力がついてくれると良いですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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