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ホーム勝負の明暗サウジアラビアロイヤルカップ 2020【回顧】勝ち馬は「適性を超えた大器」次走への一言メモも

サウジアラビアロイヤルカップ 2020【回顧】勝ち馬は「適性を超えた大器」次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】サウジアラビアRC 2020 における勝負の明暗

2020年10月10日(土) 4回東京1日 天候 : 雨  馬場状態 : 不良
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1600m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 9 ステラヴェローチェ 牡2 55 横山典弘 1.39.6      08-09 36.8 3 5.7 502 +14 (栗)須貝尚介
5 5 インフィナイト 牝2 54 北村友一 1.40.1 3    04-04 37.7 1 2.4 488 -2 (栗)音無秀孝
6 6 セイウンダイモス 牡2 55 内田博幸 1.40.5 2 1/2    08-04 38.2 9 53.6 470 -14 (美)和田勇介
2 2 ジャンカズマ 牡2 55 戸崎圭太 1.40.6  1/2    02-02 38.6 5 10.3 448 -6 (栗)安田翔伍
7 8 キングストンボーイ 牡2 55 ルメール 1.40.7  1/2    06-08 38.1 2 4.7 488 -4 (美)藤沢和雄
3 3 ビゾンテノブファロ 牡2 55 原優介 1.40.9 1    08-09 38.0 10 180.6 472 +2 (美)小桧山悟
4 4 スペシャルトーク 牡2 55 M.デム 1.41.0  3/4    06-07 38.5 7 19.5 454 -4 (美)杉浦宏昭
8 10 カガフラッシュ 牡2 55 江田照男 1.42.0 6    04-04 39.7 8 46.0 448 +2 (美)萱野浩二
1 1 ピンクカメハメハ 牡2 55 三浦皇成 1.42.2 1 1/2    01-01 40.3 6 14.8 450 -8 (栗)森秀行
10 7 7 ダディーズビビッド 牡2 55 大野拓弥 1.42.7 3    03-03 40.5 4 7.0 478 +2 (栗)千田輝彦

 

レースの前に、まずはこの日より「競馬場への入場が再開(限定的ではあるが)」されたことについて触れておく必要があるだろう。

2月29日より無観客開催がスタート。

つまり、およそ7ヶ月ぶりの入場再開だったということ。

この日を迎えるまでに、どれだけの苦労があっただろう。

尽力された関係者の皆様には、心から敬意を表したい。

 

この日の東京1レースを制した津村騎手は、以下のように語ったそうだ。

「久々にパドックにお客さんを見て、ジョッキーが物見をしていた。無観客に慣れてきていたので、いい刺激をもらいます。ファンがいた方が燃えるので、このまま増えてほしい」

もちろん、無観客の間も、ジョッキー、競走馬共に素晴らしい戦いを見せてくれた。

とはいえ、やはり観客が入ればモチベーションも違うだろう。

この先の秋競馬では、かつてないほどの熱い戦いが続くに違いない。

本当に楽しみじゃないか!

その皮切りとなったのが、今回ご紹介する【サウジアラビアRC】だ!

 

圧勝!ステラヴェローチェ

優勝したのは、キングスポーツの予告の☆穴馬でもあった3番人気ステラヴェローチェだった。

2着馬に3馬身差の圧勝劇!

もちろん、私たちも力があると思うから指名したのだが、それでも素質馬が揃った重賞において3馬身もの大きな差をつけるとは、予想以上!

本当に楽しみな馬が現れたものだ。

 

ただ、一方で次のような声も出てくるに違いない。

「バゴ産駒だけに不良馬場が向いたのではないか?」

このあたりをどうのように考えるべきか?

 

バゴ産駒が道悪で活躍馬を出しているが

確かに、ステラヴェローチェの父親バゴの産駒からは道悪での活躍馬が出ている。

6月のG1【宝塚記念】を稍重の中で制したクロノジェネシスなどは、その代表格だろう。

また、バゴ自身もタフな欧州の馬場をものともせずに活躍。

2004年の【凱旋門賞】などを制した名馬中の名馬だ。

▼参考➡宝塚記念 2020 回顧▼

 

もちろん、ステラヴェローチェも道悪に対応できる馬ではあるだろう。

だが、道悪云々以上のスケールの大きさを感じる!

そのあたりは、実際に騎乗して勝利に導いた横山典弘騎手のコメントをご紹介するのが、何よりも説得力があるかもしれない。

「返し馬の感じや、馬っぷりが良くて、自信をもって乗ることができました。スタートはあまり良くありませんでしたが、急かす事無く進めました。新馬戦では物見をしていましたし、馬場も考えて直線では真ん中に出していきましたが、真っすぐに走ってくれました。跳びが大きいので、こういう馬場が得意とは言えませんが、能力が違いました

 

全くの同感。

跳びの大きさに大物感が漂っており、大きな期待を寄せた。

それだけに、あまりにも雨が降ったので「大丈夫だろうか?」と心配していた。笑

だが、横山典弘騎手が言うように、能力が違ったということだろう。

グランアレグリアらを輩出してきた出世レースを能力の違いで制したのだから、近い将来、クラシック路線の中心に駆け上がってくるに違いない。

本当に楽しみだ。

 

阪神➡東京(その逆も)は買い!

ここでひとつだけ皆様にアドバイスを。

今回のステラヴェローチェはまさにそうだったが

「阪神で新馬や未勝利を好走して東京の重賞に挑む馬は買い!」
(もちろん東京➡阪神でもOK)

これは理屈というより、40年に渡る競馬予想家として「経験を元にした感覚」だとお考えいただけると幸いだ。

阪神と東京には右回りと左回りの違いはある。

だが「芝が重い上に直線に急坂がある阪神」と「とにかく広く直線が長い東京」

経験の浅い2歳馬が攻略するには最も厳しい2場。

それだけに、繋がってくる部分があるのだろう。

ぜひ、頭に入れておいてほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は勝ち馬以外の2頭をピックアップ!

1頭につき数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様に役に立つ内容だと思う。

頭に入れておいていただきたい。

 

2着・インフィナイト

1番人気を裏切る形での2着だから、陣営としては悔しいだろう。

だが、私たちの感覚としては

「予想以上の大物かもしれない」

新馬戦を不良馬場の中で勝っていはいたが、当時は牝馬限定戦。

正直に言うと、相手のレベルに対して懐疑的だった。

牡馬相手の重賞でどうだろう?

だが、直線ではこの馬なりに鋭く伸びていたし、恐らく良馬場だったら更に良さが出そうなフォームにも見える。

迷うことなく未来の主役に指名しておきたい。

牝馬限定のマイル重賞に出走なら、まず勝ち負けは堅い!

 

4着・ジャンカズマ

レース後、鞍上の戸崎騎手は次のような話をしていた。

「今日は上手にゲートを出てくれて、リズムを崩さず行けました。ポジションを下げても競馬はできたと思います。ただ力がつききってないようで、最後はフラフラしていました。パンとしてくれば良いと思います」

要するに

センス抜群だが、まだ子供

まさにその通りではないだろうか。

まだまだ良くなるのは先だろう。今年というより来年の活躍を楽しみにしたい1頭だ。

 

【サウジアラビアRC 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 ステラヴェローチェ(横山典弘騎手)
「返し馬の感じや、馬っぷりが良くて、自信をもって乗ることができました。スタートはあまり良くありませんでしたが、急かす事無く進めました。新馬戦では物見をしていましたし、馬場も考えて直線では真ん中に出していきましたが、真っすぐに走ってくれました。跳びが大きいので、こういう馬場が得意とは言えませんが、能力が違いました」

(須貝尚介調教師)
「テンションが高めで、来週にしようか迷いましたが、馬は仕上がっていましたし、こういう馬場も血統的にあっていると思いました。それに頭数も手ごろなので出走を決めました。夏に放牧に出て、馬が成長して力をつけています。ジョッキーがうまく乗ってくれたのですが、上手に競馬ができたのは収穫です。次走は様子を見ながら決めたいと思います」

2着 インフィナイト(北村友一騎手)
「勝った馬は抜け出してからも余裕があって、強かったです。この馬自身は、このような馬場も苦にせずしっかりと走っていました。あとは良馬場でどれだけ走れるのか見てみたいです。成長力もあるタイプだと思います」

3着 セイウンダイモス(内田博幸騎手)
「体が仕上がっていて、気合も入っていました。行きたがるところがあったので、上手くなだめながら馬場の良いところを走らせました。直線で勝った馬は次元が違いましたが、この馬も止まらずに粘っていました。今日のような馬場も良かったです。馬自身成長しています」

4着 ジャンカズマ(戸崎圭太騎手)
「今日は上手にゲートを出てくれて、リズムを崩さず行けました。ポジションを下げても競馬はできたと思います。ただ力がつききってないようで、最後はフラフラしていました。パンとしてくれば良いと思います」

5着 キングストンボーイ(C.ルメール騎手)
「まだゆるく子供で、経験が必要です。スタートから遅れましたし、馬場も特殊でした」

8着 カガフラッシュ(江田照男騎手)
「テンションが高かったです。リラックスして走っていなくて、馬の後ろに入れても落ち着いてくれませんでした。そこが今後の課題です」

10着 ダディーズビビッド(大野拓弥騎手)
「この馬場では、切れる脚がそがれてしまいます。バランスをとるのに精一杯でした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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