キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗京都大賞典 2020【回顧】上位勢は素直に評価すべし!次走への一言メモも

京都大賞典 2020【回顧】上位勢は素直に評価すべし!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都大賞典 2020 における勝負の明暗

2020年10月11日(日) 4回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 2400m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 13 グローリーヴェイズ 牡5 58 川田将雅 2.25.6   05-05-05-05 34.5 3 6.2 456 -4 (美)尾関知人
1 2 キセキ 牡6 57 浜中俊 2.25.7  3/4 17-17-11-07 34.3 1 3.5 502 0 (栗)角居勝彦
8 17 キングオブコージ 牡4 57 横山典弘 2.25.9 1 11-09-11-12 34.4 2 5.2 492 0 (栗)安田翔伍
2 3 シルヴァンシャー 牡5 56 北村友一 2.25.9 クビ 07-07-07-09 34.6 8 13.6 472 -10 *(栗)池江泰寿
3 6 ステイフーリッシュ 牡5 56 藤岡佑介 2.26.0  1/2 04-04-03-02 35.2 4 7.3 466 +2 *(栗)矢作芳人
8 15 パフォーマプロミス 牡8 56 福永祐一 2.26.1 クビ 08-08-09-07 34.9 6 9.9 468 +2 (栗)藤原英昭
1 1 ダンビュライト セ6 56 松若風馬 2.26.1 クビ 01-01-01-01 35.5 5 8.8 498 +10 (栗)音無秀孝
7 14 アイスバブル 牡5 56 幸英明 2.26.1 12-12-14-14 34.4 13 94.4 456 +6 *(栗)池江泰寿
6 11 バイオスパーク 牡5 56 和田竜二 2.26.2  1/2 03-03-03-02 35.4 10 43.3 474 -2 (栗)浜田多実
10 4 8 カセドラルベル 牝4 54 松山弘平 2.26.3 クビ 02-02-02-02 35.6 7 11.2 558 +6 (栗)西村真幸
11 4 7 リッジマン 牡7 56 古川吉洋 2.26.7 2 1/2 12-12-11-13 35.1 17 370.8 464 +12 (栗)庄野靖志
12 3 5 ノーブルマーズ 牡7 56 高倉稜 2.27.1 2 1/2 05-05-05-05 36.0 12 87.5 498 +6 (栗)宮本博
13 8 16 ミスマンマミーア 牝5 54 池添謙一 2.27.2  1/2 14-14-15-16 35.2 9 37.9 468 -2 (栗)寺島良
14 2 4 タイセイトレイル 牡5 56 川須栄彦 2.27.3  1/2 09-09-09-09 35.9 11 71.3 494 -2 *(栗)矢作芳人
15 6 12 ドゥオーモ 牡7 56 藤岡康太 2.27.4  1/2 14-14-15-16 35.5 14 128.6 476 +4 (栗)野中賢二
16 5 9 モンドインテロ 牡8 57 嶋田純次 2.27.9 3 09-09-07-09 36.6 16 247.7 488 +4 (美)手塚貴久
17 5 10 アルバート 牡9 56 岩田康誠 2.28.1  3/4 16-16-15-15 36.3 15 171.2 488 +16 (栗)橋口慎介

 

ここ数年【京都大賞典】の立ち位置は微妙なものになっている。

「ここをステップに、どこへ向かうのか!?」

仮にあなたが【天皇賞秋】を本気で目指す実績馬のオーナーだとしたら、どのレースを叩き台に使うだろう?恐らく大半の方が【毎日王冠】と答えると思う。

舞台は同じ東京、距離も近い。

そして【天皇賞秋】を目指しての【毎日王冠】出走となる以上、ある程度形を作るためにも、それなりの仕上げをするはずだ。つまり、凡走の可能性は低い。

 

▼参考⇒毎日王冠 2020  回顧 ▼

 

だが【京都大賞典】はそうではない。

かつてはここから【天皇賞秋】という馬もいたが・・・。

今はどちらかと言えば「ここが最大目標の馬」か「同じ距離のジャパンカップを見据えての出走」という馬が増えている印象。

そして後者の場合、大目標が一ヶ月半も先のため、ここの仕上げは7〜8割程度。

そういった馬が苦しみ、昨年飛び出した181万馬券のような波乱が生まれてきた。

 

今年もそういった波乱が生まれるのか?

そのように予想された方も多かったと思うが・・・

全く違った!1~3番人気が上位を独占したのだ!

 

決して完全な仕上げではなかったはずだが

優勝したグローリーヴェイズにせよ、2着のキセキにせよ、明らかに目標は先。

仕上がりを見ていても、決して万全だとは思えなかった。

そういった中でもキッチリと上位に入ってくる。

これこそが「底力の証明」ということになるだろう。

 

また、掲示板に入った5頭の4角通過位置をチェックしてみると

1着グローリーヴェイズ➡番手
2着キセキ➡番手
3着キングオブコージ➡12番手
4着シルヴァンシャー➡番手
5番ステイフーリッシュ➡番手

極端に後ろの馬を除けば、あらゆる位置取りの馬が上位を分け合っている。

要するに、位置取りによる有利不利もほぼなかったということ。

こういった点も、上位にきた馬たちが底力を証明したことの証と言えるかもしれない。

 

グローリーヴェイズは一皮むけたかも!?

中でも、優勝したグローリーヴェイズは高く評価したい。

昨年暮れには海外G1【香港ヴァーズ】を制しているように、誰もが認める実力馬。

だが、そこから

更に一皮むけたかも!?

そんな印象を受けた。

そう感じた最大の理由は

「良い意味でレース中に全く目立たなかった」

という点にある。

 

わかりやすく申し上げよう。

グローリーヴェイズの好走パターンといえば?

後方待機からまくり気味に位置取りを上げて、直線で父ディープインパクト譲りのキレ味を炸裂させる!

3角7番手から4角2番手までマクり、最終的に2着でゴール!

平成最後のG1ということで話題を集めた昨年の【天皇賞春】などはその典型例だろう。

▼参考➡天皇賞春 2019 レース回顧▼

 

マクる馬は目立つ。

だからグローリーヴェイズが好走する時はいつも目立っていた。

だが、今回は真逆!常時5番手付近を追走し、直線までは目立つことなく差し切った。

グローリーヴェイズファンの方は寂しかったかもしれないが(笑)

だが、これは新しい勝ちパターンを掴んだことの証だ!

 

脚質の幅の広がり=能力強化

以前から、レース回顧などでもしばしば申し上げているが、私たちは

「脚質に幅がでることは、能力強化の証」

だと確信している。

上にも記した通り、昨年には海外でG1を制覇しているほどの馬。

そんな馬が脚質の幅を広げ、新たな勝ちパターンをゲットしたとなれば鬼に金棒!

今後のグローリーヴェイズからは目が離せないぞ!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、上位3頭は実績も含めて一枚上と認め、その他の中から2頭をご紹介したい。

数行程度の解説にはなるが、きっと皆様の役に立つ内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

4着・シルヴァンシャー

今回、キングスポーツが非常に期待していた一頭だった。

4着ということで惜しかったが、8番人気での4着だったし、3着キングオブコージを脅かす走りはできたのだから、内容では評価すべきだろう。

もったいなかったのは、レース後に鞍上も指摘していた反応の悪さ。

勝負どころで反応が悪いと、それだけに大きなロスになってしまう。

逆に言えば「伸びしろがある」ということかもしれない。

だから未来の主役に指名しよう。

叩かれたことで状態も良くなるだろうし、反応の部分は調教で逐一チェックしていきたい。

再びキングスポーツが指名することがあれば、その時は

「弱点は解消されたんだな」

と思っていただきたい。

 

9着・バイオスパーク

道悪コースとの相性の良さもあり、前走から楽な手応えで好位を追走。

4角を過ぎた時点での手応えも悪くなかったが、何故か直線でパッタリ。

この手の失速の場合、理由の殆どが

距離が長かった

というケース。

やはり2000Mくらいがベストの馬なのだろう。

G3の2000M戦なら、会場を問わずに今すぐ勝ち負けできる!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【京都大賞典 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 グローリーヴェイズ(川田将雅騎手)
「実績馬が復活出来て何よりです。状態面が良くなっているとは聞いていましたが、返し馬で雰囲気は休み明けも、馬そのものの良さは感じられました。とにかくリズム良く、この馬らしい競馬をと思って乗っていました。とてもいい雰囲気でしたし、4コーナーで手応えも良く、キセキが来ているのは分かっていましたが、押し切れるという感じでした。元々大きい舞台を勝っている馬ですし、改めてそういうところに向かっていけたらと思います」

(尾関知人調教師)
「上り調子になってきて、理想的な体重でした。馬場が乾いていて、パンパンというよりは日経新春杯のような馬場で良かったです。川田騎手が上手く導いてくれました。大敗した後でしたし、ホッとしています。まだ香港で勝ったときより足りないところを川田騎手がほぐしてくれて、さすがだと思いました」

2着 キセキ(浜中俊騎手)
「スタートが遅れたのでリズム重視で乗りました。行きたがりましたが、我慢してくれました。地力で来てくれて力があると思いました。次は状態が上がると思います」

3着 キングオブコージ(横山典弘騎手)
「良く走ったと思います。休み明けとしては良かったです」

4着 シルヴァンシャー(北村友一騎手)
「休み明けでしたが長くしぶとい脚を使ってくれました。もう少し反応が良くなって欲しいですが、休み明けとしては頑張っています」

5着 ステイフーリッシュ(藤岡佑介騎手)
「良いスタートから良いポジションが取れました。以前乗った時より古馬らしくなっていました。この馬のパターンでしたが、上位の馬が強かったです」

7着 ダンビュライト(松若風馬騎手)
「ノンプレッシャーで逃げることができました。自分の形で競馬ができて良く頑張っていましたが、最後は一杯一杯になってしまいました」

9着 バイオスパーク(和田竜二騎手)
「スタートも決まって、理想的な競馬ができました。ただ最後止まったところを見ると、やはり距離なのかなと思います」

12着 ノーブルマーズ(高倉稜騎手)
「勝ち馬の隣でレースを運び、展開は絶好でした。ただ1コーナーで喉がなって、ゴール前の止まり方も気になります。今日の感じなら掲示板にのってもおかしくないと思いましたが...」

13着 ミスマンマミーア(池添謙一騎手)
「GIIのこのメンバーだとやはり厳しいですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事