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ホーム勝負の明暗スプリンターズステークス 2020【回顧】桁違いの勝ち馬に興奮!次走への一言メモも

スプリンターズステークス 2020【回顧】桁違いの勝ち馬に興奮!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】スプリンターズステークス 2020 における勝負の明暗

2020年10月 4日(日) 4回中山9日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 10 グランアレグリア 牝4 55 ルメール 1.08.3      15-15 33.6 1 2.2 504 +12 (美)藤沢和雄
2 3 ダノンスマッシュ 牡5 57 川田将雅 1.08.6 2    04-04 35.0 3 5.1 472 +2 *(栗)安田隆行
8 16 アウィルアウェイ 牝4 55 松山弘平 1.08.7  1/2    16-16 33.7 10 60.9 478 -4 (栗)高野友和
4 7 ミスターメロディ 牡5 57 福永祐一 1.08.8  1/2    07-03 35.0 7 23.7 492 -2 (栗)藤原英昭
8 15 クリノガウディー 牡4 57 三浦皇成 1.09.0 1    13-13 34.6 9 46.1 490 0 (栗)藤沢則雄
B7 13 レッドアンシェル 牡6 57 M.デム 1.09.0    11-11 34.7 4 13.3 474 -4 (栗)庄野靖志
3 5 メイショウグロッケ 牝6 55 浜中俊 1.09.1  1/2    05-07 35.4 12 101.0 460 -4 (栗)荒川義之
1 1 ダイメイプリンセス 牝7 55 秋山真一 1.09.1 ハナ    08-09 35.1 15 271.7 504 +2 *(栗)森田直行
3 6 ライトオンキュー 牡5 57 古川吉洋 1.09.1 ハナ    05-06 35.4 6 16.4 512 0 (栗)昆貢
10 1 2 モズスーパーフレア 牝5 55 松若風馬 1.09.3 1    01-01 36.5 2 3.9 502 -6 (栗)音無秀孝
11 7 14 エイティーンガール 牝4 55 池添謙一 1.09.3 ハナ    14-13 34.8 8 37.1 448 -8 (栗)飯田祐史
12 B2 4 キングハート 牡7 57 北村宏司 1.09.3 クビ    08-07 35.3 16 383.0 500 -4 (美)星野忍
13 5 9 ダイアトニック 牡5 57 横山典弘 1.09.7 2 1/2    08-10 35.7 5 14.5 474 -2 *(栗)安田隆行
14 4 8 ダイメイフジ 牡6 57 菱田裕二 1.09.7    11-11 35.4 13 156.2 506 -14 *(栗)森田直行
15 B6 11 ラブカンプー 牝5 55 斎藤新 1.09.8  1/2    03-04 36.4 14 214.5 448 -2 *(栗)森田直行
16 6 12 ビアンフェ 牡3 55 藤岡佑介 1.10.3 3    02-02 37.5 11 67.1 560 0 (栗)中竹和也

 

まずは何より

秋のG1開幕戦

という注目の大一番を戦い抜いた出走全馬に対して、心からの敬意を表したい。

競馬だから、着順はついてしまう。

歓喜に湧いた方もいれば、悔しい思いをされた方もいるだろう。

だが、そもそも「G1に出走すること自体が素晴らしい」のだ。

今日の結果だけではなく、出走全馬の

ここにたどり着くまでの道のり

を評価してあげるべきではないだろうか。とにかく、無観客という難しい状況の中、お疲れ様!

 

やはり桁違いだったグランアレグリア

そんな大一番だが、結果としては

グランアレグリアの桁違いの強さが目立った一戦

ということになるだろう。

◆4コーナー15番手からの差し切り!

◆しかも差のつきにくい短距離戦での2馬身差!

幸い、キングスポーツは3連単馬券を的中させてもらったが、そんな私たちからみても、その強さは想像以上だった。

 

レース前、有料会員様に対して、以下の通りグランアレグリアを解説した。(一部抜粋で)

ディープインパクト産駒らしいキレ味と瞬発力が最大の武器の馬だけに、正直に言うと今の中山コースが向いているとは言い難い。
それを承知の上で!グランアレグリアは
「競走馬としてのスケールがここでは飛び抜けている!」

今回のレースとは距離が違う【安田記念】での話とはいえ「アーモンドアイを真っ向勝負で倒せる馬が、今の日本競馬界に何頭いるだろう?」
G1という大一番だからこそ、こういった大器が激走するに相応しいのではないだろうか。

上の解説の通り、競走馬としてのスケールが違うことはわかっていた。

だから、軸馬の1頭に指名したのだが、一方で、今の中山が本質的にあっていたとは思えない。

それでも、驚異的な差し切りを決められた理由は、やはり展開だろう。

 

逃げ馬には難しい展開になってしまった

既に皆様もご存知の通り、この開催の中山芝はとにかく時計がかかった。

こちらも、実際に有料会員様にご紹介した解説文を転載しておこう。(一部抜粋)

中山の時計がかかっていることの具体例として、最近の重賞での「昨年との時計比較」をしたい。
実は、9月の中山重賞は全て昨年より3秒以上時計がかかっている!

中でも顕著なのが【セントライト記念】
・昨年は重馬場 ➡ 2分11秒5
・今年は良馬場 ➡ 2分15秒0

例年と比べてスローだったとはいえ、良馬場の方が重馬場より3秒以上もかかるなんて聞いたことがない!

そして、今回の【スプリンターズステークス】の勝ち時計も、昨年より1秒2もかかった。

だが!不思議なことに

前半3ハロンの通過は昨年と全く同じタイム(32.8)なのだ!

これでは、先行馬が逃げ切れるはずがない。

 

レースをご覧になっていた方ならおわかりの通り、逃げた2番人気モズスーパーフレアがペースを落とせなかった理由は、2番手追走のビアンフェが全く引かなかったから。

モズの馬券を買っていた方は複雑だっただろう。

だが「これもG1」ということかもしれない。

 

全馬が本気だからこそ

ビアンフェは、これまでの3勝全てが逃げ切り。

前走【セントウルS】で好位からの競馬を試したものの、イマイチ嵌まらず。

大一番で勝利する可能性があるとすれば、玉砕覚悟の「逃げ」しかないと考えたのだろう。
(そもそもゲートになかなか入れなかったようにたかぶっていた。控えるのは難しかったかも)

G1だから!本気だからこそ行った!

上にも書いたように「これもG1」ということかもしれない。

 

当然、マイルでも

話はグランアレグリアに戻る。

今回のレースで驚いたことのひとつに「鞍上ルメールの落ち着き」がある。

馬場状態にしてはペースが速かったとはいえ、逃げ馬モズスーパーフレアはG1馬。

そんな馬から大きく離されての後方待機。

レース後には「心配した」というコメントもあったが、見る限り、焦ったような動きは全く感じられなかった。

それほど、グランアレグリアへの信頼度が高かったのだろう。

 

一方、ルメール騎手は「マイルがベスト」とも語っている。

6月の【安田記念】、そして今回のレースぶりを見る限り、国内のスプリント~マイル路線では、ライバルになりえる馬がいるとは考えにくい。

今後の詳しいローテーションはわからないが

ワールドクラスの馬を目指してほしい!

夢は広がる。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は3頭をピックアップ!

1頭につき数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

2着・ダノンスマッシュ

率直に言って

相手が悪すぎた

ということになるだろう。

好位4番手追走、途中で息を入れるような流れにもならなかった。それでも、前半から直線までどの部分を切り取っても動きが良く、2着を確保!

3着以下の馬には、大きな力の差を見せた。

 

前走【セントウルS】では勝利を収めたが、内容では今回はより価値があると思う。

来年【高松宮記念】はグランアレグリアが出走しなければ!勝利の可能性が高い。

 

5着・クリノガウディー

さすがは幻の高松宮記念ウイナー。

外の15番枠、更に後方からの競馬ということでロスは多かったが、それでも掲示板圏内を確保。

高松宮後のレースでは苦戦が続いたが、状態がもうひとつだった。

だが、今回まずまずの仕上がり。

状態さえ整えば、これくらいやれる馬ということなのだろう。

ダノンスマッシュとは違いマイルまではやれる馬だと思うし、ぜひ【マイルCS】で見たい。

未来の主役に指名しよう。

 

6着レッドアンシェル

今回、キングスポーツが期待していた1頭。

過去の実績からタフな馬場も合うと思ったし、グランアレグリアと共に優勝争いを期待したが結果は6着。レースを振り返っても、これといって悪い部分は見られなかった。

現時点では、力負けを認めざるをえない。

強いて言えば、レース後に鞍上が語っていた

手前の替え方がぎこちなく、急坂もこたえた

という点だろうか。

6歳馬ながら実戦経験は少なく、まだ伸びしろはあるはず。

いつまで現役を続けるのかはわからないが、進化を期待したい。

 

【スプリンターズステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 グランアレグリア(C.ルメール騎手)
「グランアレグリアの強さは素晴らしいです。スタートはゆっくりで、1200mのリズムを見つけられず、後ろの位置になりました。心配しましたが、パニックになることなく、直線は凄く良い脚で伸びてくれました。ペースが速かったので、前の馬は止まりましたが、この馬はゴールまで、速い脚を使ってくれました。GIシリーズが始まり、その最初のGIを勝つことができて嬉しいです」

(藤沢和雄調教師)
「スタートが良くなくて、一瞬ヒヤッとしましたが良かったです。(今日は馬体重が)+12kgでしたが、秋に美浦へ戻って来た時には、もう少し増えていました。安田記念の後に馬が落ち着いてきて、体も随分大きくなりましたし、以前より穏やかになりました。阪神カップでもしっかり走っていましたし、短距離なら良い脚を使えると思って見ていました。順調に来られて、数も使っていないですから、これからまた頑張ってくれると思います」

2着 ダノンスマッシュ(川田将雅騎手)
「ゲートの難しい馬ですが、今日の状況では最善の形で良いポジションが取れました。良い内容のレースでしたし、成長を感じました。今日は相手がはるかに強かったということです」

3着 アウィルアウェイ(松山弘平騎手)
「勝ち馬の後ろからのレースでした。勝負所で離されましたが、最後は凄く良い脚を使ってくれました。外枠という厳しい条件でしたが、力を見せてくれました」

4着 ミスターメロディ(福永祐一騎手)
「一発を狙うなら、こういうレースと考えていました。上手くレースはできましたが、上位の馬の決め手は凄かったです。力は出し切れたと思いまが、手前は今日も替えていません」

5着 クリノガウディー(三浦皇成騎手)
「リズム良く走ってくれて、この外枠でよく追い上げてくれました。力のある馬です」

6着 レッドアンシェル(M.デムーロ騎手)
「スタートが決まり、流れに乗れました。早めに外に出して動いて行く形になりましたが、最後の直線で手前の替え方がぎこちなく、急坂もこたえている感じでした。反応はしたのですが」

7着 メイショウグロッケ(浜中俊騎手)
「2回目の1200m戦でしたが、追走は楽になっていました。着順ほど負けていませんし、重賞でも十分チャンスのある馬だと思います」

9着 ライトオンキュー(古川吉洋騎手)
「楽な感じで前へ行けて、ポジションは完璧だと思ったのですが、最後は上位の馬に伸び負けした感じです」

10着 モズスーパーフレア(松若風馬騎手)
「枠順も良く、ゲートも決まりました。ただ、人気になるとマークがきつくなり、ペースがどうしても速くなってしまいます。前半競られた分、直線で甘くなってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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