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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】スプリンターズステークス 2023 など⇒新時代の扉は開いたか?次に買いたい未来の主役のご紹介も

【先週の重賞回顧】スプリンターズステークス 2023 など⇒新時代の扉は開いたか?次に買いたい未来の主役のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

スプリンターズステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年10月 1日(日) 4回中山9日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第57回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 6 ママコチャ 牝4 56 川田将雅 1.08.0    03-02 34.5 3 (栗)池江泰寿
5 10 マッドクール 牡4 58 坂井瑠星 1.08.0 ハナ    05-04 34.4 6 (栗)池添学
1 1 ナムラクレア 牝4 56 浜中俊 1.08.2 1    07-07 34.4 1 (栗)長谷川浩
7 13 ジャスパークローネ 牡4 58 団野大成 1.08.4 1    01-01 35.1 4 (栗)森秀行
4 8 メイケイエール 牝5 56 池添謙一 1.08.4 ハナ    05-04 34.8 5 (栗)武英智
B3 5 ウインマーベル 牡4 58 松山弘平 1.08.4 クビ    08-08 34.4 8 (美)深山雅史
5 9 アグリ 牡4 58 横山典弘 1.08.5 クビ    13-12 33.9 2 *(栗)安田隆行
B2 3 ピクシーナイト 牡5 58 戸崎圭太 1.08.6  1/2    08-08 34.6 7 *(栗)音無秀孝
B2 4 ナランフレグ 牡7 58 丸田恭介 1.08.6    10-10 34.4 13 (美)宗像義忠
10 8 15 キミワクイーン 牝4 56 横山武史 1.08.6 クビ    14-15 33.7 11 (美)奥村武
11 7 14 エイシンスポッター 牡4 58 角田大河 1.08.7  1/2    14-14 33.8 14 (栗)吉村圭司
12 6 12 ドルチェモア 牡3 56 西村淳也 1.09.0 1 3/4    10-10 34.8 16 (栗)須貝尚介
13 4 7 オールアットワンス 牝5 56 石川裕紀 1.09.2 1    12-12 34.7 9 (美)中舘英二
14 1 2 テイエムスパーダ 牝4 56 富田暁 1.09.2 ハナ    02-03 35.8 10 (栗)木原一良
15 B6 11 ジュビリーヘッド 牡6 58 北村友一 1.09.4 1 1/2    16-16 34.3 15 *(栗)安田隆行
16 8 16 モズメイメイ 牝3 54 武豊 1.09.5 クビ    03-04 36.0 12 *(栗)音無秀孝

「明日の夢馬券」のために

まずは何より、新たなるスプリント王に輝いたママコチャ、そして川田ジョッキーをはじめとした関係者の方々に、心からの祝福を申し上げたい。池江厩舎にとっても同一G1・2連覇の偉業でもある。

秋G1の開幕戦にもかかわらず、あいにくの曇り空だったが、金子真人オーナーの「黒,青袖,黄鋸歯形」の勝負服は、光を放っているかのように感じられた。

とはいえ、祝福はここまで。

というのも、このコラムは、あくまでも「回顧」が目的だからだ。

私たちなりの視点にはなるが、レースを振り返ることで「明日の夢馬券獲得の糧」にしたいと考えている。

ということで、早速いってみよう。

今回の【スプリンターズステークス】は、レース前の段階から「史上稀に見る大混戦」とも「主役不在」とも言われた。

そんなレースを制したママコチャは、スプリント界の新時代の扉を開けられたのか?

 

「スーパースター誕生」の予感

私たちなりの結論としては

「ママコチャは新時代の扉を開けたかもしれない。そしてスーパースターへの道を歩んでいくのではないか」

そんな思いを強く抱いている。

なぜ、そう思うのか?

実はママコチャは、私が考える「スプリンターにとって最も大事な要素」を高いレベルで備えていると感じるのだ。

具体的には「前進気勢と折り合いのバランス」

何だかんだ言っても、競馬は前にいける馬が圧倒的に有利だ。後ろにいれば、ごちゃついてまともに追えない可能性さえあるが、前にいれば、その可能性は低い。

その中で、スプリント戦の場合は、前進気勢が強く、また絶対的なスピードのある馬が多い。行く気なら、ガンガン前にいける馬は少なくないだろう。

ただ、いくらスプリント戦と言っても「1200M」も走るのだ。最初から最後まで、無酸素状態で押し切れる馬は絶対にいない。本当はスプリント戦こそ、上手く息を入れることが大事なのだ。

そこで大事になってくるのが「折り合いとのバランス」になる。

 

大事なのは「バランス」

前進気勢とスピードを活かして前にいきつつも、折り合って、鞍上の指示に従って、落ち着いて好位2~5番手あたりでレースを運ぶ。

その位置で息を整え、直線での最後のひと粘りに繋げる。

あくまでも個人の考え方にはなるが、これこそが、理想のスプリンターの形だと思う。

そして、今回のママコチャは、まさにこの形でレースを制した。

理想的なスプリンター

言うまでもないかもしれないが、ママコチャは決して経験豊富な馬ではない。

スプリント戦を走るのは今回が2回目。そんな馬がG1に挑戦するのが。いくら飛び抜けた馬がいなかったとはいえ、普通なら、戸惑っても驚けない。

だが、戸惑いどころか、自信さえ感じられるようなレースぶりだった。明らかに、スプリンターとしての器が最近の馬の中では抜けている。(大怪我をする前のピクシーナイトに近いかも)

だからこそ

「ママコチャは新時代の扉を開けたかもしれない。そしてスーパースターへの道を歩んでいくのではないか」

と記したのだ。

 

ジョッキーについては1週前の回顧もぜひ

もちろん馬自身の器の大きさが大前提にせよ、それを導いた川田ジョッキーの存在も大きかったことは見逃せない。

川田騎手については【神戸新聞杯】などを取り上げた1週前の重賞回顧において、騎手自身が強みと認める

「理解力の高さ」

をテーマにじっくり書かせていただいたので、ぜひ合わせてご覧いただきたい。

参考⇒神戸新聞杯などを取り上げた回顧(オールカマー週)

 

そんな川田騎手、今回のレース後に、こんな話をしていた。

(レースは)乗っていなかったですが、レースを見ていてとても良い馬だと思ってはいたので、追い切りで乗ってこれなら十分チャンスがあるな、と思える背中をしていましたので、その通りの内容で勝ち切れたと思います。

ママコチャを信頼しきったような、正攻法の手綱さばきの裏には、相応の手応えがあったのだ。

そして、あの川田騎手に「十分にチャンスがある」と感じさせたママコチャ、やはり並の馬ではなさそうだ。

 

上位3頭の時代が来るかも

ここまで記してきたママコチャの強みは、2着のマッドクールにも当てはまる部分ではないだろうか。

熱中症の影響で敗れた前走の【CBC賞】を除けば、デビュー以来、全く崩れていない。

今回もアワヤ勝利という走りだったが、スプリンターとしては、かなり心身のバランスが良い一頭だと思う。

(以下のポストの通り、ジョッキーは相当悔しかったようだが、、、)

 

同じ4歳馬で3着のナムラクレアも含め、今回の上位3頭は、いずれも似たタイプではないだろうか。

ママコチャと比べると、こちらはスプリント戦の経験が豊富だから、物凄くノビシロが大きいという訳ではないかもしれない。

それでも、いかなるレースでも、確実に走ってくるだろう。

恐らく、怪我などがなければ、今回の3頭は来年の【高松宮記念】&【スプリンターズステークス】でも確実に上位争いに絡んでくると思う。

私たち穴党としては、来年に向けて、彼らに絡めそうな穴馬を見つける努力をしていくので(正直、現状はまだ見つからない)ぜひ、ご期待いただきたい!

 

シリウスステークス 2023 の回顧&未来の主役

2023年 9月30日(土) 4回阪神8日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第27回シリウスS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定) ダート 2000m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 14 ハギノアレグリアス 牡6 58.5 岩田望来 2.04.4 06-08-07-06 36.9 1 (栗)四位洋文
5 7 アイコンテーラー 牝5 55.5 団野大成 2.04.6 1 1/4 03-03-03-01 37.6 2 (栗)河内洋
3 3 ヴァンヤール 牡5 57 荻野極 2.05.2 3 1/2 04-03-04-03 37.9 3 (栗)庄野靖志
4 5 フルヴォート 牡5 55 幸英明 2.05.2 クビ 12-11-12-10 37.2 9 (栗)西村真幸
B6 9 カフジオクタゴン 牡4 57 坂井瑠星 2.05.4 1 1/4 09-10-09-08 37.6 6 (栗)矢作芳人
4 6 ニューモニュメント 牡7 58 川田将雅 2.05.5 クビ 08-07-07-07 37.8 7 (栗)小崎憲
B6 10 トウセツ 牡4 55 M.デム 2.05.6  1/2 09-11-09-08 37.8 8 (栗)杉山佳明
B7 11 サンライズホープ 牡6 58.5 和田竜二 2.06.0 2 1/2 02-02-02-02 39.1 11 (栗)羽月友彦
8 13 ゲンパチルシファー 牡7 58 鮫島克駿 2.06.2 1 13-13-12-11 38.0 14 *(栗)佐々木晶
10 7 12 クリノドラゴン 牡5 58 武豊 2.06.5 1 3/4 14-14-14-14 38.2 12 *(栗)大橋勇樹
11 B3 4 ヘラルドバローズ 牡4 56 松山弘平 2.06.6  3/4 06-06-04-03 39.3 5 (栗)寺島良
12 1 1 キリンジ 牡3 54 藤岡佑介 2.06.6 ハナ 04-03-06-11 38.9 4 *(栗)佐々木晶
13 2 2 ロードブレス 牡7 58 川須栄彦 2.07.6 6 09-08-09-13 39.6 13 (栗)奥村豊
14 5 8 サンマルレジェンド 牡5 55 酒井学 2.08.9 8 01-01-01-03 42.1 10 *(栗)大橋勇樹

当然、勝ち馬は素晴らしいが

率直に言って、優勝したハギノアレグリアスは強かった。

トップハンデタイの58.5キロを背負い、また大外の14番枠からのスタート。

条件的には決して楽だとは思えなかったが、いつもより前目となる中団で気持ちよさそうにレースを運んだかと思えば、4角6番手から豪快に伸びる。

4角先行からの押し切りが濃厚に見えたアイコンテーラーを余裕を持って差し切った。

レースのどこを切り取っても、全くスキが見られなかった。

文句なしの優勝!ハギノアレグリアス

3走前に勝利した交流重賞の【名古屋大賞典】を筆頭に、既に重賞でも十分に力を発揮してきた馬だが、それらと比較しても、今回は明らかに馬のレベルが上がったように見えた。

屈腱炎による長期休養を経験しているため、6歳ながら今回が15戦目と経験が浅い。その分だけ馬体減りがなく、今が遅ればせながらの「伸び盛り」かもしれない。

今のこの馬の最大の的は、怪我の再発だろう。それさえなければ、この秋シーズン、さらなる大仕事の場面は十分に想像ができる!

 

狭いコースが合うかも

だが、そんなハギノアレグリアス以上に、レースぶりにインパクトを感じたのは、2着のアイコンテーラーだ。

芝の重賞でもバリバリ戦っていたトップホースとはいえ、ダートは今回がわずか2戦目。主戦・菱田騎手の、レース当日の落馬負傷による乗り替わりもあり、どうかと思ったが、本当に恐ろしいほどレースぶりがスムーズ。

序盤から楽に好位を確保したかと思えば、コーナリングも本当にスムーズ。

当然のように、余力タップリで先頭へ!

結果的に、勝ち馬の実力&経験に今回はやられたが、それでも3着馬には3馬身半もの大きな差をつけている。これでダート経験をもう少し積んだら、どうなってしまうのか?

個人的には、コーナリングの巧みさは、狭い地方のコースにハマりそうな気もする。

5歳牝馬ながら、個人馬主だけに、来年もバリバリやるだろうから、ひょっとしたら、地方無双なんてことも、、、

未来の主役に指名し、楽しみを持って注目していきたい!

 

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