キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗きさらぎ賞 2022【回顧】上位入線馬は「心身両面でハイレベル」!

きさらぎ賞 2022【回顧】上位入線馬は「心身両面でハイレベル」!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】きさらぎ賞 2022 における勝負の明暗

2022年 2月 6日(日) 1回中京12日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第62回きさらぎ賞
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 2000m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 2 マテンロウレオ 牡3 56 横山典弘 2.00.5   08-08-07-07 35.0 2 4.0 476 -2 (栗)昆貢
3 3 ダンテスヴュー 牡3 56 川田将雅 2.00.5 ハナ 07-05-05-05 35.3 3 4.1 452 -6 (栗)友道康夫
8 11 メイショウゲキリン 牡3 56 幸英明 2.00.7 1 1/2 01-01-01-01 36.1 8 27.7 506 -4 (栗)池添兼雄
4 4 アスクワイルドモア 牡3 56 武豊 2.00.7 クビ 10-09-08-07 35.1 6 12.0 464 -10 (栗)藤原英昭
6 6 ストロングウィル 牡3 56 松山弘平 2.01.2 3 03-03-03-03 36.2 1 3.4 480 0 (栗)橋口慎介
6 7 フォースクエア 牡3 56 池添謙一 2.01.4 1 08-09-08-09 35.7 5 10.1 474 -2 (栗)池江泰寿
7 9 トーセンヴァンノ 牡3 56 団野大成 2.01.4 クビ 11-11-10-09 35.6 11 193.5 482 -12 (美)小桧山悟
7 8 セルケト 牝3 54 岩田望来 2.01.5  1/2 02-02-02-02 36.8 7 14.0 478 -6 (栗)斉藤崇史
8 10 シェルビーズアイ 牡3 56 松田大作 2.01.5 06-05-05-05 36.3 9 31.0 468 -4 (栗)武英智
10 1 1 エアアネモイ 牡3 56 福永祐一 2.03.3 大差 03-03-03-03 38.3 4 8.1 520 0 (栗)池添学
11 5 5 ショウナンマグマ 牡3 56 吉田豊 2.05.0 10 03-05-11-11 38.9 10 46.4 508 +4 (美)尾関知人

 

降雪もあったけど

先週末の降雪には、競馬関係者は本当に悩まされたと思う。

そもそもレースが開催されるのか?されたとして馬場コンディションはどうなのか?

恐らく、全ての関係者がバタバタ、ピリピリするような中での開催だったことが推測される。

そして、関係者と共に、難しい状況下にあったのは、他ならぬ「競走馬たち」

改めて申し上げるまでもないが、競走馬は非常に敏感で繊細だと言われる。

周囲の人間の慌ただしい雰囲気は、間違いなく感じとっていたはずだ。

きっと、本来の精神状態はいえない中でレースを迎えた馬もいただろう。
ましてや注目が集まる重賞の出走馬たちは、色々と大変だったのではないだろうか。

そうした中で、結果を出したのが、優勝したマテンロウレオであり、2着のダンテスビューなのだ。

彼らは、単に走力だけではなく、精神的にも非常に逞しい馬なのだと言い切りたい!

 

気になる馬を順番に

さて、以前から私たちのレース回顧をご覧の方はおわかりかと思うが、優勝馬を中心に、レースの全体像を振り返りつつ、その他に気になる1~2頭をピックアップするというのが基本。

というのも、重賞に出走するようなレベルの馬の場合、その特徴は競馬ファンなら誰もがご存知だろうから、改めて細かいことを言う必要はないだろうという思いが根底にある。

だが3歳戦、それも春の時期のレースとなれば、話は別だ。

1戦~2戦の経験で即重賞挑戦という馬も少なくない。

恐らく【きさらぎ賞】の出走馬に関しても「あまりピンとこないな、、、」という方も多いだろう。

そこで、今回は特別に!
全体の振り返りよりも、個々の特徴をお伝えすることを重視したい。

特に今後が楽しみな4頭を順番にご紹介。何か参考になれば幸いだ。

 

1着マテンロウレオ⇒馬場の恩恵はあったにしても

まずは優勝おめでとう!
今年早くも重賞3勝目を挙げた横山典弘騎手の落ち着いた手綱さばきも見事の一言だ。

さて、マテンロウレオは、前走G1【ホープフルS】6着からの参戦。着順だけを見るとパッとしないようにも思えるが、実は上がり3ハロンでは3番目のタイムをマークしている。

好位でレースをした馬が上位で粘る中、4角9番手から良い脚を使っているから、着順以上に内容は良かった。

だから、能力自体だけでも、ここG3なら好走して当然だが、それと同時に年末の中山の馬場をこなしている点が見逃せない。要するにタフな馬場向きなのだ。

皐月賞も楽しみ

開催の最終週ということもあり、中京の芝はかなりボコボコしていたようだ。
このあたりが向いた面は少なくなかったと思う。

そういった点では、クラシックを考えると「皐月賞」は楽しみだろう。

【皐月賞】も開催の最終週で、底力が求められるケースが多い。ましてやごちゃつきやすい舞台だけに、精神的な強さも求められるだろう。

冒頭でも記した「今日の状況下を乗り越えた精神力」が活きてくるに違いない。

強力な皐月賞候補が誕生したと言い切らせてほしい!

 

2着ダンテスビュー⇒成長力に驚いた

勝ち馬と最後まで競り合ってのハナ差2着は立派。

だが、結果以上に驚かされたのは「成長力」だ。

良血馬!

実は、前走【東京スポーツ杯2歳ステークス】では4着に終わっている。

当時も、上がり3ハロンでは3番目のタイムを使って後方から追い込むなど、決して悪い走りではなかったが、小柄(450キロ台)の割に、全体的に「重々しい雰囲気」が感じられた。鞍上の仕掛けに対する反応が遅かったり、、、

だが、今回は違った。完璧ではなかったようだが、それでも十分に戦える範囲に入っている。
3ヶ月弱の間に、ここまで成長するとは。

実際に、レース後に川田騎手も

「東京スポーツ杯よりもだいぶ成長できて動きつつあると追い切りの時言いましたがそれの通りでした。動きつつあるという状態なので動き切れはしなかったのですが、着差が僅かだったので何とかしたかったですね。馬は現状の精一杯の走りをしてくれました」

と語るなど、成長を認めている。

もう少しの成長があれば、G1での好走も視野に入ってくるかも。

尚、兄に【日経新春杯】優勝のヨーホーレイクがいるからという訳ではないが、距離はもう少し長い方が良さそうに感じる。できれば【ダービー】で注目できるような馬になっていてほしい!

未来の主役はこの馬で!

 

4着アスクワイルドモア⇒良い素質はもっているが、、、

ダンンテスヴューとは対象的に、これまで同様の課題が出てしまったのがアスクワイルドモア。

上がり3ハロンでは勝ち馬に次ぐ2位のタイムをマークしたように、良い素質を持っていることは間違い(というより、これまで見せてきた脚と比べても非常に良かったから、力をつけている)ないが、非常にズブい面が否めない。

レース後、武豊騎手が

「ズブいのはいつものことで、4コーナーで早目に対処して伸びては来ましたが、もう少し機敏さが欲しいですね」

と語っていたが、まさにその通りなのだろう。

じゃあ今後はどうなる?

ズブさの改善に関しては、今後の成長と陣営の調教による部分もあるだろうから、何とも言えないが、もしも期待を持てるしたら、武豊騎手が今後も乗り続けた場合だろう。

「ズブい馬だからガツガツいく騎手の方が合うのでは?」

といった声も出てくるだろうが、それ以上に、馬を知り尽くしている鞍上(しかも名手の中の名手!デビューから6戦連続で騎乗)の存在の方が強みになると思う。

名手の意地にかけても、今後も「最高の仕掛けどころ」を考え抜いてくれるだろう。コンビの今後に注目だ!

 

5着ストロングウィル⇒経験の浅さも響いたか

前走で未勝利を勝ち上がっての昇級ながら、爆発力のあるレースぶりから素質を買われ、1番人気の高評価に。

私たちも注目していたが、無念の5着に終わった。

レース後、鞍上の松山騎手はこんなことを語っている。

「スタート良く思っていた位置につけて、競馬を運べました。ただ、追い出して少し頭を上げて苦しそうにするところがありました。跳びが綺麗な馬なので、今の中京の馬場は合っていないかもしれません」

まさにその通りなのだろう。確かに、馬場は合わなそうな雰囲気に見えた。

ただもう1点、推測の部分にはなるが、、、
上に挙げた3頭とは違い、注目の集まる重賞を戦った経験がなかった。その分、冒頭でも記した、降雪によるバタバタ感により落ち着けない部分は大きかったのではないだろうか。

要するに、今回の結果だけで評価を下げるのはもったいない。

未勝利戦での走りは、間違いなく未来の重賞ウイナー、あるいはそれ以上の雰囲気を漂わせていた!

今回のレースを糧として迎える次走、必ず注目してほしい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【きさらぎ賞 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 マテンロウレオ(横山典弘騎手)
「勝てて良かったです。いつも通りリズム良く行き、1コーナーの入りも良かったです。頭数も少なかったのでゆっくり乗りました。道中は気分良く走っていました。馬場がボコボコしてタフだったので最後はアップアップでしたが、良く凌いでくれました。大したものです。レースを見ての通り、良い素質があるので、順調にいって欲しいです」

(昆貢調教師)
「前走から日数が経っていないので、馬がやる気になっていました。今日の調子でホープフルSに行っていればいい勝負になったと思います。元々長く脚を使える馬で、勝負根性が良いので最後にグイっと出てくれますね。負けたら意味がないので勝ってくれて良かったです。個人馬主の中では寺田オーナーの馬でまだGIを勝てていないので、プレゼントしたいです。(同じオーナーの3歳有力馬は)2頭いるので、この後の路線をどうするか考えます。若い馬でどう成長するか分からないので、見極めてから決めます」

2着 ダンテスヴュー(川田将雅騎手)
「東京スポーツ杯よりもだいぶ成長できて動きつつあると追い切りの時言いましたがそれの通りでした。動きつつあるという状態なので動き切れはしなかったのですが、着差が僅かだったので何とかしたかったですね。馬は現状の精一杯の走りをしてくれました」

3着 メイショウゲキリン(幸英明騎手)
「前でよく粘ってくれたのですが、直線でフワフワしたのがもったいなかったです。力はあると思います」

4着 アスクワイルドモア(武豊騎手)
「ズブいのはいつものことで、4コーナーで早目に対処して伸びては来ましたが、もう少し機敏さが欲しいですね」

5着 ストロングウィル(松山弘平騎手)
「スタート良く思っていた位置につけて、競馬を運べました。ただ、追い出して少し頭を上げて苦しそうにするところがありました。跳びが綺麗な馬なので、今の中京の馬場は合っていないかもしれません」

6着 フォースクエア(池添謙一騎手)
「1~2コーナーで不利を受けて位置取りが悪くなってしまいました。そこでスムーズに流れに乗れなかったので痛かったですね。2走目で気合いが乗っていたので落ち着きが欲しいかなと思ったのですが、今日は1~2コーナーの不利が全てです」

10着 エアアネモイ(福永祐一騎手)
「元々喉に疾患のある馬です。今まで走っている分には出なかったのですが、今日は気温も低かったせいか最後は脚を使えませんでした」

(via ラジオNIKKEI

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事