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ターコイズステークス 2020【回顧】最も「これからに期待したい馬」は誰だ?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ターコイズステークス 2020 における勝負の明暗

2020年12月19日(土) 5回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 8 スマイルカナ 牝3 54 柴田大知 1.34.6    02-03-03 35.7 1 4.8 436 +10 (美)高橋祥泰
3 5 アンドラステ 牝4 54 岩田望来 1.34.6 ハナ  06-05-05 35.4 3 6.7 470 0 (栗)中内田充
2 3 フェアリーポルカ 牝4 56 和田竜二 1.34.8 1 1/4  08-08-08 35.4 9 14.6 506 +8 (栗)西村真幸
7 13 シーズンズギフト 牝3 53 津村明秀 1.34.9  1/2  16-16-15 34.8 7 11.7 486 -4 (美)黒岩陽一
2 4 ビッククインバイオ 牝3 53 戸崎圭太 1.35.0  1/2  03-04-04 35.9 12 33.0 482 0 (美)牧光二
3 6 インターミッション 牝3 53 石川裕紀 1.35.0 クビ  14-15-11 35.2 5 9.0 410 -4 (美)手塚貴久
7 14 ランブリングアレー 牝4 55 吉田隼人 1.35.1  3/4  08-05-05 35.8 2 5.0 470 -8 (栗)友道康夫
8 15 スイープセレリタス 牝4 53 丸山元気 1.35.2 クビ  14-08-05 35.8 14 108.8 518 +8 *(美)藤沢和雄
1 2 シャインガーネット 牝3 54 田辺裕信 1.35.3  1/2  08-08-08 35.9 6 10.2 476 +12 (美)栗田徹
10 4 7 ドナウデルタ 牝4 55 ルメール 1.35.3  11-13-14 35.7 4 7.9 448 +4 (栗)石坂正
11 1 1 レッドレグナント 牝5 52 武藤雅 1.35.5 1 1/4  13-13-11 35.9 16 241.7 492 +6 (美)大竹正博
12 6 12 クリスティ 牝3 53 松若風馬 1.35.6 クビ  03-02-02 37.1 8 14.6 486 0 (栗)杉山晴紀
13 B5 9 アロハリリー 牝5 54 酒井学 1.35.6 ハナ  06-08-11 36.2 13 70.9 462 -2 (栗)高野友和
14 6 11 サンクテュエール 牝3 54 北村宏司 1.35.8 1 1/4  11-12-15 36.3 11 28.2 472 +16 *(美)藤沢和雄
15 5 10 モルフェオルフェ 牝5 52 江田照男 1.36.0 1 1/2  03-05-10 36.8 15 141.6 460 +4 (美)大江原哲
16 8 16 トロワゼトワル 牝5 57 斎藤新 1.36.3 2  01-01-01 38.0 10 22.7 464 +2 (栗)安田隆行

 

昨今の日本競馬界における「牝馬のレベルの高さ」には本当に驚かされる。

もちろん「単体」ということなら、これまでも強力な牝馬は何頭もいた。

例えば90年代のヒシアマゾンの走りは、今も色褪せないほど強烈だし、ウオッカ・ダイワスカーレットのライバル関係は競馬ファンを虜にした。
ジェンティルドンナも「さすがディープインパクト産駒」といった走りを見せてくれた。

 

ただし「競馬界全体」という意味では、今ほど圧倒的な時期はこれまでにない。

何と言っても、2020年に入ってからの古馬王道G1では、牝馬が5戦4勝!
また、スプリント&マイルG1の4レースも全て牝馬が制した。

◆古馬王道G1 2020
大阪杯  ⇒ ラッキーライラック
天皇賞春 ⇒ フィエールマン
宝塚記念 ⇒ クロノジェネシス
天皇賞秋 ⇒ アーモンドアイ
JC   ⇒ アーモンドアイ

◆古馬短距離G1も牝馬一色!
高松宮記念   ⇒ モズスーパーフレア
安田記念    ⇒ グランアレグリア
スプリンターズS ⇒ グランアレグリア
マイルCS    ⇒ グランアレグリア

 

だとすれば、今回の【ターコイズS】も、単なる牝馬限定のG3などと考える訳にはいかない。

「明日の主役候補を発掘するレース」

だと考えるべきだし、実際にそういった馬がいたのか?

そういった観点から回顧していきたい。

 

レベルの高いレースだった

詳しい話の前に、まず今回の【ターコイズS】が

全ての位置取りの馬が、自分の力を出し切れる流れのレース

だったと考えている。

 

その理由は、上位4頭の4角通過位置にある。

1着⇒スマイルカナ(4角番手)

2着⇒アンドラステ(4角番手)

3着⇒フェアリーポルカ(4角番手)

4着⇒シーズンズギフト(4角15番手)

 

ご覧いただければ一目瞭然ではないだろうか。

見事なまでに!

好位、真ん中、後方の馬が上位を分け合っているのだ。

 

力と力のぶつかり合いだった

どの位置にいる馬にとっても、力を出せる流れ。つまり

力と力のぶつかり合いだったのだ。

そんな中で1番人気に応えて優勝したスマイルカナの走りは

単なる結果以上の内容的な価値があると感じる

さすがは【桜花賞】3着馬。今後もマイル路線で活躍してくれるだろう。

 

だが、そんなスマイルカナに匹敵するほど、これからが楽しみになる馬がいた!

それが2着に入ったアンドラステだ!

 

未来の主役に指名してきた馬

実はアンドラステ、前2走(【関屋記念】3着、【京成杯AH】10着)のレース回顧において、いずれも

未来の主役に指名

してきたほど高い評価をしていた馬なのだ。

実際にどういった評価を下していたか?該当部分を転載してみよう。

まずは【関屋記念】から。

3着・アンドラステ

上位3頭の中では

最もノビシロがあるな

と感じるのがこの馬。

ということで、未来の主役に指名したい。

レース後の岩田望騎手のコメントをご紹介しよう。

「内枠でしたが、本当は外へ出したかったです。こういう揉まれる競馬は初めてで、馬も戸惑っていました」

実際にそういった部分はあったと思う。

もちろん、基本的には上で記したように「全馬が力を出せる流れ」だったが・・・

その中で強いていえば、アンドラステは難しい競馬だった。

もう少し相手のレベルが高いレースなら、人気を落とし、マークも減るだろう。

スムーズに走ることさえできれば、G2くらいまでは勝ち負けできるのではないか?

注目したい。

 

続いて【京成杯AH】

10着・アンドラステ

今回、最ももったいなかったのがこの馬ではないだろうか。

前半でご紹介した内容からもおわかりの通り、トロワゼトワルとの力の差はあまりない。

にもかかわらず10着に惨敗。レース後、鞍上ルメールが語った

「道中スムーズではありませんでした。直線でも、どこにも行けませんでした」

という内容が全てだと思う。

前走など、近走の内容を見る限り力は本物だし、これで評価を下げるのはもったいない。

未来の主役に指名させてもらいたい。

距離的にはマイル~1800Mがベストだろう。

次走を楽しみにしている。

 

アンドラステに対する評価の高さがおわかりいただけたのではないだろうか。

上の回顧抜粋にもあるが、力のある牡馬も揃っていた【関屋記念】において

「最もノビシロがあるな」

と感じたほどの馬が、スムーズに回って来られたとなれば、重賞2着という結果も必然なのかもしれない。

 

もっと良くなる!

だが、期待してきた私たちからすれば

まだ良くなるはず!

というのが率直な思いだ。

一番最初にこの馬の魅力を感じたのは、今年5月の4走前【パールステークス】なのだが、その時に見せた

まるで他馬が止まっているかのように思えるほどの爆発的な末脚

は、今回は使い切れていなかったようにみえた。

もちろん、当時と今回とでは流れも違ったが、それを承知の上で、このあたりで満足してほしくはない。

来年はG1戦線に絡んでほしいし、それが可能な素材だと思う。

だからこそ、3度目の未来の主役

に指名したい!

今後に注目だ。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

勝ち馬&2着馬の魅力が抜けている印象ではあるものの、その他に1頭だけ気になる馬がいたのでご紹介してみたい。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

ではいこう。

 

4着シーズンズギフト

前半からかかって前にいってしまい、無念の最下位に終わった前走【富士S】からは一転!

最後方に近い位置からレースを進める格好になった。

ただ、鞍上・津村騎手にとっては、なかなか難しいレースだったようだ。

こんなコメントを残している。

「ゲートでうるさかったので遅れて後方からのレースも考えていました。最後方からリズム良くという感じではありませんが、何とか我慢して走って、最後まで脚を使いました。能力はあるはずの馬です」

これだけ難しくても、重賞で4着にまとめた(上がり最速)という見方が正解かもしれない。

長年の経験上、走力がありながら気性面に問題のあるタイプは、大きく羽ばたくか、まるでダメになってしまうか、両極端の印象。

シーズンズギフトはどうなるだろう?

できれば前者であってほしいが、いずれにせよ注目していきたい!

 

【ターコイズステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 スマイルカナ(柴田大知騎手)
「結果を出せてすごく嬉しいです。このところ調教で落ち着きも出てきて、折り合いもつくようになっています。直線での反応も良く、満点の競馬ができました。最後に内から来られた時には、ヒヤッとしましたし、3走前にハナ差負けたのがちらつきましたが、今回はハナ差勝てて良かったです。長く使われていますが、使うたびにパワーアップしています。賞金も加算できましたし、来年が楽しみです」

(高橋祥泰調教師)
「ペースは遅かったけど、あの位置で競馬ができたのは収穫です。今日は10kg増えていましたが、秋口から体が大きくなって、使われながら成長しています。東京ではチャカチャカしますが、中山では落ち着きがあります。今後もマイル路線になると思いますが、来年に繋がりましたね」

2着 アンドラステ(岩田望来騎手)
「勝ち馬を前に見ながら、良い位置でレースができました。内容のあるレースで、勝てはしませんでしたが、次に繋がるレースはできたと思います」

3着 フェアリーポルカ(和田竜二騎手)
「直線で外に出した時は、良い感じで、まとめて交わせる感じでした。少しもたれる面はありましたが、良馬場なら、これぐらい走れる力のある馬です」

4着 シーズンズギフト(津村明秀騎手)
「ゲートでうるさかったので遅れて後方からのレースも考えていました。最後方からリズム良くという感じではありませんが、何とか我慢して走って、最後まで脚を使いました。能力はあるはずの馬です」

10着 ドナウデルタ(C.ルメール騎手)
「スタートで良いポジションを取れませんでした。3コーナーから4コーナーでバテた馬の後ろになって、位置を上げられませんでした。最後は良い脚を使っているだけに、残念です」

(via ラジオNIKKEI 

 

日付 馬名 性齢 騎手 人気 着順 距離S 馬場 調教師 走破タイム
2020.12.19 スマイルカナ 牝3 柴田大知 1 芝1600 (美)高橋祥泰 1346
2019.12.14 コントラチェック 牝3 ルメール 3 芝1600 (美)藤沢和雄 1322
2018.12.15 ミスパンテール 牝4 横山典弘 5 芝1600 (栗)昆貢 1327
2017.12.16 ミスパンテール 牝3 横山典弘 5 芝1600 (栗)昆貢 1342

 

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