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ヴィクトリアマイル 2018【回顧】勝ち馬は「真の勝者」だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ヴィクトリアマイル 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
4 ジュールポレール 牝5 55 幸英明 1.32.3      08-08 33.3 8
16 リスグラシュー 牝4 55 武豊 1.32.3 ハナ    13-13 32.9 1
6 レッドアヴァンセ 牝5 55 北村友一 1.32.3 クビ    04-04 33.6 7
10 アエロリット 牝4 55 戸崎圭太 1.32.4  1/2    02-02 34.0 3
2 ミスパンテール 牝4 55 横山典弘 1.32.6 1 1/4    09-08 33.7 4
1 レッツゴードンキ 牝6 55 岩田康誠 1.32.7  1/2    06-06 33.9 6
9 ソウルスターリング 牝4 55 ルメール 1.32.7    09-10 33.5 5
11 アドマイヤリード 牝5 55 M.デム 1.33.0 1 3/4    11-11 33.7 2
13 ワントゥワン 牝5 55 藤岡佑介 1.33.0 クビ    16-16 33.4 14
10 5 レーヌミノル 牝4 55 和田竜二 1.33.1 クビ    04-04 34.5 9
11 18 メイズオブオナー 牝4 55 福永祐一 1.33.3 1 1/4    14-14 33.8 15
12 17 デンコウアンジュ 牝5 55 蛯名正義 1.33.3 クビ    11-11 34.0 11
13 3 ラビットラン 牝4 55 川田将雅 1.33.3 ハナ    06-06 34.5 12
14 7 カワキタエンカ 牝4 55 大野拓弥 1.33.5 1 1/4    01-01 35.2 10
15 14 リエノテソーロ 牝4 55 吉田隼人 1.33.6  1/2    02-02 35.2 17
16 15 デアレガーロ 牝4 55 池添謙一 1.33.6 クビ    17-16 33.9 13
17 12 エテルナミノル 牝5 55 四位洋文 1.33.7  1/2    14-14 34.2 16
18 8 クインズミラーグロ 牝6 55 藤岡康太 1.33.9 1 1/2    18-18 33.9 18

 

まずは何より、優勝したジュールポレールに対して、心からの祝福の思いを伝えたい。G1馬サダムパテックの妹という良血だが、その兄も管理していた西園調教師にとっては、感慨もひとしおだろう。本当におめでとう!

さて、レース終了後、結果を振り返っている中で、初めに感じたのが「非常に締まったレースだったんだな」ということ。

というのも、着順と人気順の相違こそあれど、1着から8着まで、人気上位の8頭が締めたからだ。力のある馬達が、キッチリと力を出した質の高いレース。そういった状況の中で勝利を収めたジュールポレールは、本当に力のある馬なのだと感じずにはいられなかった。

 

1着ジュールポレール・・・遂に大器が目覚めた!

G1馬の妹という血統背景から、デビュー前から大きな期待を集めていた馬。一方で、デビューが3歳4月と遅かったり、【ヴィクトリアマイル】で3着に激走した昨年も僅か5戦しか走れていないように、体質面での脆さがあった。

だからこそ!レース終了後のインタビューで、管理する西園師は

脚元の不安がなくなったのが一番の勝因でしょう。

と、いの一番に語ったのだろう。「素質のある馬に体質がついてくれば走って当然だ」と言いたかったのかもしれない。

確かに、鞍上・幸騎手の絶妙な位置取り、仕掛けといったアシストはあったにせよ、それを差し引いても直線で見せたキレと息の長さを兼ね備えた末脚は超一級品!「真の勝者」だと言い切っても差支えはないだろう。

秋は距離が延びても面白い

ちなみに、昨年11月の【エリザベス女王杯】で惨敗したことから「距離不安」を語る人もいるようだが、エリ女の敗戦は、距離云々よりも、単に馬が完成していない段階だったため、力を発揮できなかっただけだろう。

体質が強化され「真の勝者」へと成長を遂げた今なら、【エリザベス女王杯】をはじめとした牝馬路線で十分に主役が担えそうだ。次走が楽しみで仕方ない。

それにしても、あの武豊騎手にG1勝ち(2012年のマイルチャンピオンシップ)をプレゼントしたサダムパテックの妹が、今度は武豊騎手のG1勝ちを阻止するのだから、驚いた。血統が繋いでいくドラマ。こういったことがあるから、競馬は面白いのだろう。

 

その他の上位勢も引き続き高評価でOK

今回、レースの主力を形成したのが4歳勢だ。中でも実勢上位のリスグラシュー、ミスパンテール、アエロリットの3頭は注目を集めたが、リスグラシューの2着が最高、他の2頭は掲示板がやっとだった。

それぞれ理由はある。リスグラシューは鞍上が語っているように大外枠が、またアエロリットは道悪が、ミスパンテールは位置取りが、それぞれマイナスだった。

もちろん、そういった面を含めて勝負!実力!という考えもあるだろうが、このコーナーは、あくまでも回顧することで「明日の夢馬券」の糧をする、というのが趣旨だ。

3頭とも、あれゆる所で鋭い脚を使っていたことはハッキリと確認できているだけに、必要以上に評価を落とすことはない。

 

特にリスグラシューは、レースだけではなく、最近の調教などを見ていても、スタミナがついてきたことがハッキリとわかる。【エリザベス女王杯】ではジュールポレールとの再戦が見られるか?再びの熱い走りに期待したい。

 


 

【ヴィクトリアマイル 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【ヴィクトリアマイル 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ジュールポレール(幸英明騎手)
「重賞を勝てるチャンスがありながらなかなか勝たせることができず、今日はGIを勝てて本当に嬉しいです。最後は良い脚を使う馬なのでいつでも前の馬を交わせる位置でレースを進めました。直線では後ろの馬を警戒していたのですが、前の馬もしぶとく、最後は必死で追いました。もともと期待の大きかった馬ですし、この勝利をキッカケに大きなレースをこれからも勝てる馬だと思います」

1着 ジュールポレール(西園正都調教師)
「脚元の不安がなくなったのが一番の勝因でしょう。体重こそ以前と変わりませんが背丈が伸びました。成長を感じていました。サダムパテックの妹で期待していましたが、ようやくここで大きな仕事をしてくれました。レースでは思ったより位置が後ろでしたが、馬場のいい所を走れましたし、ジョッキーの好判断だったと思います」

2着 リスグラシュー(武豊騎手)
「良いレースはできましたが、あそこまで行ったのなら勝ちたかったです。外枠だったことが影響したと思います。それでも2着ですから立派な馬ですね」

2着 リスグラシュー(矢作芳人調教師)
「馬の状態はこれまでで一番良く、負けないだろうというぐらいの気持ちでいました。2着でしたがよく頑張ってくれました。馬に進歩、そして成長がみられますし、これからもっと良くなるでしょう。次走については馬の状態を確認して、できたら安田記念に向かいたいと思います」

3着 レッドアヴァンセ(北村友一騎手)
「具合が良くて、ゲートもしっかりと出てくれました。理想のポジションを取ることができて、直線も反応良く脚を使ってくれました」

4着 アエロリット(戸崎圭太騎手)
「形は良かったのですが、もう少しリラックスして走ってほしかったです。馬場が乾いていたら違った結果になったと思います」

5着 ミスパンテール(昆貢調教師)
「もう少し前で競馬をしたかったのですが、差のない5着ですから馬は頑張っています。課題だったパドックも大人しくて、少しずつ克服してきていると感じました」

7着 ソウルスターリング(C・ルメール騎手)
「精一杯走ってくれて、良いレースでした。ただ、直線で右にもたれてしまったので、そこが残念でした」

8着 アドマイヤリード(M・デムーロ騎手)
「良い競馬はできましたが、思っていたほど伸びませんでした。馬場を少し気にしていたかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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