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ホーム勝負の明暗新潟大賞典 2020【回顧】人気薄の好走はフロックなのか!?

新潟大賞典 2020【回顧】人気薄の好走はフロックなのか!?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】新潟大賞典 2020 における勝負の明暗

2020年 5月10日(日) 1回新潟2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 9 トーセンスーリヤ 牡5 54 横山和生 1.58.6      04-04 35.0 10 19.4 482 -6 (美)小野次郎
6 12 アトミックフォース 牡4 54 武藤雅 1.58.8 1 1/2    01-01 35.6 7 13.0 478 -4 (美)武藤善則
7 14 プレシャスブルー 牡6 54 石川裕紀 1.58.9  3/4    10-10 34.5 14 72.8 450 +2 (美)相沢郁
4 7 ブラヴァス 牡4 55 柴山雄一 1.58.9 ハナ    06-06 35.0 2 6.6 490 +2 (栗)友道康夫
2 4 インビジブルレイズ 牡6 56 吉田隼人 1.59.3 2 1/2    06-06 35.4 3 7.2 466 +4 (栗)吉村圭司
3 6 レッドガラン 牡5 56 鮫島克駿 1.59.4 クビ    11-10 35.0 1 4.7 514 0 *(栗)安田隆行
7 13 メートルダール 牡7 56 菅原明良 1.59.5  1/2    11-10 35.0 15 82.1 488 -2 (美)戸田博文
B8 16 ブラックスピネル セ7 57 丸田恭介 1.59.7 1 1/4    03-03 36.2 13 39.6 512 -14 (栗)音無秀孝
1 2 エアウィンザー 牡6 57.5 三浦皇成 1.59.8 クビ    08-08 35.7 5 8.0 508 0 (栗)角居勝彦
10 3 5 カツジ 牡5 56 丸山元気 1.59.8    14-14 35.2 8 14.8 494 +4 (栗)池添兼雄
11 6 11 ドゥオーモ 牡7 53 勝浦正樹 1.59.8 クビ    16-16 34.8 11 23.5 476 +4 (栗)野中賢二
12 8 15 ケイデンスコール 牡4 56 中谷雄太 1.59.9 クビ    08-08 35.8 12 25.1 466 +2 *(栗)安田隆行
13 2 3 ギベオン 牡5 57.5 岩田望来 1.59.9 クビ    11-10 35.7 4 7.3 516 +6 (栗)藤原英昭
14 B4 8 ダイワキャグニー 牡6 57.5 内田博幸 2.00.1 1 1/2    04-04 36.4 6 9.4 516 +2 (美)菊沢隆徳
15 5 10 サラス 牝5 53 松若風馬 2.00.2 クビ    14-14 35.4 9 19.1 524 0 (栗)西村真幸
16 1 1 シャイニープリンス 牡10 54 団野大成 2.00.4 1 1/4    02-02 37.0 16 316.7 510 -10 (美)深山雅史

 

新潟大賞典といえば「ハンデ重賞」

それだけに、波乱を想定するのは当然だが、、、

それでも

10人気⇒7人気⇒14人気

の決着は想像できなかった。荒れるにもほどがある、といったところか。笑

 

それはともかく、まずは優勝したトーセンスーリヤを称賛するのが先だろう。

5歳馬にして初の重賞挑戦&初重賞制覇!

関係者の喜びはどれほどか。

本当におめでとう!

 

反省を糧にして、未来の勝利へ!

さて、レースが荒れると、必ずこういった話が出てくる。

「上位馬は人気薄での激走だけに、、、フロックでは?」

恐らく、今回もそのように考えている競馬ファンは少なくないと思う。

競馬は、もちろん目の前のレースで的中することが一番大事。

だが、的中にしたにせよ外したにせよ、そのレースの内容・反省を糧として「未来の勝利」につなげることも同じくらい大事だ。

ということで、今回の上位勢はどうだったのか?

考えてみよう。

 

今回の上位勢は、、、決してフロックではない

私たちの結論は

現時点でG1・G2で大活躍できるほどとは思わないが、G3あたりなら引き続きの上位争いが期待できそう

そのように考える理由は

前例を覆しての好走

という点にある。

 

例えば【新潟大賞典】の「斤量別成績」には、以下のようなデータがある。

 

新潟大賞典 斤量別の成績(近15年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
~49kg 0- 0- 0- 0/ 0      
49.5~51kg 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
51.5~53kg 0- 0- 1- 16/ 17 0.0% 0.0% 5.9%
53.5~55kg 6- 5- 3- 76/ 90 6.7% 12.2% 15.6%
55.5~57kg 9- 7- 10- 74/100 9.0% 16.0% 26.0%
57.5~59kg 0- 3- 0- 17/ 20 0.0% 15.0% 15.0%

 

広く、直線の長いタフな新潟。

それだけに、実績のある底力のある馬(つまりある程度のハンデを背負った馬)に良績が残りやすいのだろう。

だが、上位3頭はいずれも実績で劣る54キロ組。

本来、跳ね返されるはずの実績上位馬の壁を乗り越えた事実は見逃せないし

勝ち馬トーセンスーリヤを筆頭に、彼ら自身も「同等の底力をつけている」

ことの証明だろう。

 

ちなみに【新潟大賞典】には「内枠有利」のデータもある。

新潟大賞典 枠別成績(近15年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 3- 1- 2-24/30 10.0% 13.3% 20.0%
2枠 1- 3- 3-23/30 3.3% 13.3% 23.3%
3枠 4- 4- 2-20/30 13.3% 26.7% 33.3%
4枠 0- 3- 1-25/29 0.0% 10.3% 13.8%
5枠 3- 2- 2-23/30 10.0% 16.7% 23.3%
6枠 1- 0- 2-26/29 3.4% 3.4% 10.3%
7枠 1- 1- 2-26/30 3.3% 6.7% 13.3%
8枠 2- 1- 1-26/30 6.7% 10.0% 13.3%

 

こちらに関しては、2着&3着馬が、苦戦の続いてきた6枠&7枠だったことをお伝えしておこう。

 

鞍上の存在もお見逃しなく!

もちろん「データの通りに好走する」ことは素晴らしいし、それにケチをつけるつもりはない。

だが「前例を乗り越えることの難しさ・価値」は、競馬に限らない。

様々な世界に生きる皆様も、社会生活の中で痛感している部分ではないだろうか。

それだけに、改めて今回の上位勢の走りは高く評価して良いと確信する。

 

もうひとつ、忘れてはいけないのは、勝ち馬の鞍上・横山和生騎手だ。

最近は、弟の横山武士騎手の活躍の影に隠れていた印象。

弟は、先日の重賞【フローラステークス】も制している。

 

だが、兄もただ悔しい思いをしていた訳ではない。

このところの騎乗を見ていると、数字こそ伸びてはいなかったが、非常に丁寧且つ冷静な騎乗を続けていた。

その姿勢が、今回の結果に繋がった部分は大きいだろう。

この先も、当分はローカル開催での騎乗が中心になるとは思うが

彼の騎乗馬には要注意だ!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

6着・レッドガラン

前走【大阪城ステークス】を好位2番手追走から抜け出して快勝した馬。

だが、今回は4コーナー10番手。

レースの鞍上が残した

「新潟の外回りのコースなので、向正面をリズム良く走ることを重視していました。それで大事に行ったのですが、もう一列二列前につけられていれば、良かったかもしれません」

というコメントから意図はわかるし、実際に後方からのレースで好走したこともある。

とはいえ、今回は明らかにリズムに乗っていないように見えた。

結果論になるかもしれないが、やはり「前で競馬をする馬」なのだろう。

そして、当然このことは陣営も感じたはず。

次走は、どういったレースにせよ、鞍上には「前で」の指示がいくだろう。

ならば、改めて期待する必要がありそうだ。

 

【新潟大賞典 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 トーセンスーリヤ(横山和生騎手)
「オープンに上がって、一発で答えを出してくれました。馬の具合は凄く良かったです。今日は思い描いていた通りのレースができました」

(小野次郎調教師)
「重賞のここでどんな競馬をするのかと思っていましたが、あっさりとクリアしてくれました。馬は一戦ごとに成長して、今も成長中です。折り合いもつくようになり、速い時計の競馬にも対応してくれました。次は北海道のレースと思っていましたが、白紙に戻して考えて決めます」

2着 アトミックフォース(武藤雅騎手)
「逃げることにこだわっていませんでしたが、スタートが良くハナに立ちました。淡々と自分のペースで行くことができましたが、勝ち馬に上手く乗られてしまいました」

5着 インビジブルレイズ(吉田隼人騎手)
「好位置で競馬ができて、良い感じで直線に向かいました。一生懸命頑張っていました」

6着 レッドガラン(鮫島克駿騎手)
「新潟の外回りのコースなので、向正面をリズム良く走ることを重視していました。それで大事に行ったのですが、もう一列二列前につけられていれば、良かったかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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