こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】平安ステークス 2021 における勝負の明暗
【11Ｒ】 第28回平安Ｓ
４歳以上・オープン・Ｇ３(別定) (国際)(指定) ダート 1900m 16頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 3 | 5 | オーヴェルニュ | 牡5 | 58 | 福永祐一 | 1.54.7 | 03-03-02-02 | 36.4 | 2 | 4.9 | 474 | +14 | (栗)西村真幸 | |
| ２ | 8 | 16 | アメリカンシード | 牡4 | 56 | ルメール | 1.55.7 | 6 | 01-01-01-01 | 38.2 | 1 | 2.4 | 474 | +4 | (栗)藤岡健一 |
| ３ | 6 | 11 | マルシュロレーヌ | 牝5 | 55 | 川田将雅 | 1.55.9 | 1 1/2 | 09-09-07-07 | 37.1 | 3 | 5.6 | 472 | +15 | (栗)矢作芳人 |
| ４ | 1 | 2 | アルドーレ | 牡6 | 56 | 横山典弘 | 1.56.0 | 3/4 | 14-14-14-14 | 36.3 | 10 | 37.3 | 502 | +2 | (栗)昆貢 |
| ５ | 8 | 15 | スワーヴアラミス | 牡6 | 56 | 松田大作 | 1.56.1 | クビ | 03-03-02-03 | 37.8 | 11 | 38.5 | 478 | -14 | (栗)須貝尚介 |
| ６ | 4 | 7 | ミヤジコクオウ | 牡4 | 56 | 和田竜二 | 1.56.1 | クビ | 05-05-05-03 | 37.6 | 13 | 82.2 | 518 | 0 | (栗)川村禎彦 |
| ７ | 4 | 8 | サトノギャロス | 牡5 | 56 | 津村明秀 | 1.56.2 | クビ | 13-13-13-10 | 37.0 | 4 | 10.7 | 528 | 0 | (栗)西園正都 |
| ８ | 7 | 14 | サクラアリュール | 牡6 | 56 | 武豊 | 1.56.2 | ハナ | 16-15-15-15 | 36.3 | 9 | 33.2 | 474 | -10 | (栗)村山明 |
| ９ | 7 | 13 | マリオマッハー | 牡4 | 56 | 団野大成 | 1.56.4 | 1 1/4 | 11-11-10-13 | 37.4 | 16 | 182.7 | 448 | -10 | (栗)安達昭夫 |
| 10 | 2 | 4 | デルマルーヴル | 牡5 | 57 | 岩田康誠 | 1.56.4 | 頭 | 09-09-10-10 | 37.4 | 15 | 145.1 | 504 | -2 | (美)戸田博文 |
| 11 | 5 | 9 | マスターフェンサー | 牡5 | 58 | 松山弘平 | 1.56.6 | 1 | 11-11-10-10 | 37.6 | 6 | 15.3 | 498 | +5 | (栗)角田晃一 |
| 12 | B1 | 1 | ヴェルテックス | 牡4 | 56 | 岩田望来 | 1.56.6 | クビ | 06-07-07-07 | 37.9 | 7 | 19.0 | 526 | 0 | (栗)吉岡辰弥 |
| 13 | 6 | 12 | ロードブレス | 牡5 | 58 | 幸英明 | 1.57.5 | 5 | 06-05-05-03 | 39.0 | 5 | 12.0 | 514 | +2 | (栗)奥村豊 |
| 14 | 5 | 10 | ドスハーツ | 牡4 | 56 | 小沢大仁 | 1.57.7 | 1 1/4 | 15-15-16-16 | 37.5 | 8 | 28.9 | 472 | +10 | (栗)松永昌博 |
| 15 | 2 | 3 | ケンシンコウ | 牡4 | 57 | 酒井学 | 1.58.6 | 5 | 06-07-07-09 | 39.8 | 14 | 83.9 | 484 | -4 | (美)小西一男 |
| 16 | 3 | 6 | ペオース | 牡4 | 56 | 藤岡康太 | 1.58.7 | 3/4 | 02-02-02-03 | 40.5 | 12 | 51.7 | 490 | +10 | (栗)大久保龍 |
【平安ステークス】の立ち位置は非常にわかりやすい。
来月末に迫った交流Ｇ１、上半期のダート路線を締め括る【帝王賞】へのステップレースだ。
近年、最もわかりやすくこのローテーションに乗っているのはオメガパフュームだ。
◆昨年は【平安ステークス】３着⇒【帝王賞】優勝
【平安ステークス】から【帝王賞】までは１ヶ月少々。
期間的にも叩き台としてはちょうど良いのだ。
今年の帝王賞は強豪揃いだが
ちなみに、今年の【帝王賞】は６月30日に行われる。
現時点の出走予定メンバーだが、上でも名前が挙がったオメガパフュームなど、なかなかハイレベル。
オメガパフューム （東京大賞典を３連覇）
チュウワウィザード（ドバイワールドＣ２着）
カジノフォンテン （川崎記念＆かしわ記念優勝）
普通に考えれば、彼らで決まりなのだろう。
だが、現在のダート路線は一筋縄ではいかない。
２月のＧ１【フェブラリーステークス】では、優勝こそ１番人気カフェファラオだったが、２＆３着馬には８歳馬の伏兵が飛び込んだ。ま
また、先日の交流Ｇ１【かしわ記念】では１番人気カフェファラオが圏外に沈んだ。
そして、そんな両Ｇ１を射止めているのが私たちキングスポーツなのだ！
参考⇒キングＳが的中！かしわ記念の指定買い目
平安ステークス組が波乱の主役になる！
荒れるダートのＧ１で勝ち続けているキングＳだからこそ！
「帝王賞も３強では決まらない」
と断言させていただこう。
そして、３強に絡む伏兵の有力候補が、ここ【平安ステークス】から出るとみた！
それだけ、今年の【平安ステークス】の出走馬のレベルは高い。
中でも、優勝したオーベルニュのレースぶりは、私たちの想像をはるかに超えていた！
優勝馬オーベルニュ⇒さあ帝王賞へ！
まずオーヴェルニュに関してはひとつ嬉しい情報を。当初は
「次走を８月の【エルムＳ】⇒年内の最大目標【チャンピオンズＣ】」
と考えていたらしい。だが、今回の勝ちっぷりを受けて
と考えが変化したようだ。
これは大歓迎！十分にチャンスはある！そう言い切れるほどのレースぶりだった。
実績のある面々を相手に、好位追走から抜け出してレコード勝ち！しかも２着アメリカンシードに６馬身もの大きな差をつける快勝！
結果そのものも素晴らしいが、常に申し上げているように、評価すべきは「内容」
全くスキのないレース！1800Ｍ以上ならどんな相手でも
確かに、逃げるアメリカンシードを目標に２～３番手で運べるという展開面の恩恵はあった。
また、前走で大きく減らした馬体が戻った点も良かったかもしれない。
だが、それを差し引いても、前半から中盤の楽なフットワークから、直線での末脚に至るまで
他馬の付け入るスキが全くない！
そう感じずにはいられないほどの完璧なレースだった。
私たちは「穴のキングスポーツ」だから、どんなに強いレースをしたように見えた馬でも、必ず馬のスキを探すようにする（未来の高配当馬券獲得のために）し、大抵の場合、何かしらある。
しかし、今回のオーヴェルニュにはなかった！！
それが、レース後の鞍上・福永騎手の
という実感のこもったコメントに繋がったのだ。
前走【フェブラリーステークス】のようにマイル以下のレースでは苦しい場面もあるだろうが、得意とする1800Ｍ以上なら譲らない！
繰り返すようだが、これなら【帝王賞】でもチャンスあり！
未来の主役は決まりだ！
２着アメリカンシード⇒前走の苦戦からの逆襲！
今回のレースはオーヴェルニュのレースぶりが際立っていた。
それでも、強いて言えばもう１頭、これからに期待したい馬がいた。
もちろん、２着に逃げ粘ったアメリカンシードだ。
さて、この馬は前走【マーチＳ】で１番人気を大きく裏切った。
その際、ルメール騎手はこんなことを語っていた。
昇級初戦、落鉄という悪条件下だったにせよ
「やはりクラスの違いによる壁は大きいのか？」
と考えた方は多かっただろうし、私もそうだった。
だが、さすがは大器！あっさりと修正してきた！
同じ苦戦を２度しない！これが大器の証！
ご覧の通り、前半からスピードを活かして本来の逃げる形に！
揉まれにくい外枠がプラスしたことを考慮しても、見応え充分のレースだった。
正直に申し上げて、前走の負け方は「後に引きずる」ように思えた。
そういった状況からあっさりと巻き返すだけの成長力、修正力は本物の証だと考える！
さすがに、さらに速い馬もいるＧ１では簡単ではないかも。
ただ、Ｇ２、Ｇ３あたりなら、早い段階で勝てるだろう。引き続き期待したい！
【平安ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント
１着 オーヴェルニュ（福永祐一騎手）
「強かったですね。１週前追い切りに乗せてもらった時は良い動きでした。前回大きく馬体を減らしたようですが良い状態の時に乗せてもらいました。ペースは思ったより速くなったんですが、逃げ馬は力があるので追走は安心感がありました。すでに重賞を勝っていますが強い馬を相手にしていく中で今日のようなレースで勝てたのは大きいと思います」
（西村真幸調教師）
「前回は輸送が前日で身体を減らしましたが、今日は輸送距離が短いですからね。晩成タイプで時間をかけて完成されてきました。秋が楽しみになりました。チャンピオンズカップへ向けてどこを使っていくかだと思います」
２着 アメリカンシード（Ｃ．ルメール騎手）
「前回のレースと比べると状態は大変良かったです。今日は良いスピードを見せてくれました。マイペースで息も入れられたのですが勝ち馬に早めに並ばれました。残念ですが今日は相手が強すぎました」
３着 マルシュロレーヌ（川田将雅騎手）
「全体的にリズム良く走りました。直線は苦しかったのですが気持ちで走り切ってくれました。男馬を相手によく頑張ってくれました」
５着 スワーヴアラミス（松田大作騎手）
「今日は練習通りゲートもすんなり入りました。最後までよく頑張って走っています。バテない強みをいかせたと思います」
（via ラジオNIKKEI ）
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