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ホーム勝負の明暗日経新春杯 2022【回顧】勝ち馬は文句なし!2着馬は第2のクロノジェネシスになれるか!?

日経新春杯 2022【回顧】勝ち馬は文句なし!2着馬は第2のクロノジェネシスになれるか!?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】日経新春杯 2022 における勝負の明暗

2022年 1月16日(日) 1回中京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第69回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 10 ヨーホーレイク 牡4 55 川田将雅 2.11.7   09-09-09-09 34.4 3 5.6 508 +4 *(栗)友道康夫
2 4 ステラヴェローチェ 牡4 57 M.デム 2.11.8  3/4 04-06-08-08 34.7 1 1.8 498 0 (栗)須貝尚介
3 6 ヤシャマル 牡5 54 松田大作 2.12.3 3 07-07-04-04 35.3 9 46.3 516 +10 (美)尾形和幸
6 12 エフェクトオン 牡6 53 秋山真一 2.12.4 クビ 12-12-12-12 34.9 13 92.3 448 0 (美)久保田貴
4 7 アフリカンゴールド セ7 55 国分恭介 2.12.6 1 1/4 03-03-02-02 35.9 12 87.9 468 +4 (栗)西園正都
2 3 マイネルウィルトス 牡6 56 川須栄彦 2.12.7  1/2 08-07-04-04 35.8 5 19.6 482 +8 (栗)宮徹
8 16 トラストケンシン 牡7 53 池添謙一 2.12.8  3/4 10-10-11-09 35.5 11 81.8 474 +8 (美)高橋文雅
1 2 クラヴェル 牝5 54 横山典弘 2.12.8 ハナ 14-14-14-14 34.9 4 8.5 452 -4 (栗)安田翔伍
1 1 モズナガレボシ 牡5 55 松山弘平 2.12.9 クビ 04-04-04-04 36.0 8 45.3 496 +4 (栗)荒川義之
10 8 15 ダノンマジェスティ 牡7 55 岩田望来 2.13.0  3/4 13-13-13-13 35.3 6 29.6 492 0 (栗)音無秀孝
11 7 14 プレシャスブルー 牡8 55 勝浦正樹 2.13.3 2 15-15-14-14 35.3 10 72.3 442 +8 (美)相沢郁
12 6 11 ショウナンバルディ 牡6 57 坂井瑠星 2.13.5  3/4 02-02-02-02 36.8 7 31.9 458 +6 (栗)松下武士
13 3 5 ロードマイウェイ 牡6 56 幸英明 2.13.8 1 3/4 16-16-16-16 35.6 14 231.5 476 +2 (栗)杉山晴紀
14 5 9 マイネルフラップ 牡6 53 国分優作 2.13.8 10-10-09-09 36.5 15 363.0 494 +2 (栗)梅田智之
15 4 8 フライライクバード 牡5 55 武豊 2.13.9 1 04-04-04-04 37.0 2 5.3 466 +8 *(栗)友道康夫
16 B7 13 トップウイナー 牡6 55 和田翼 2.15.1 7 01-01-01-01 38.5 16 454.9 478 +12 (栗)鈴木孝志

 

昨年見られた「手探り感」

ぜひ、3連単で96万馬券が飛び出した昨年の【日経新春杯】を思い出してほしい。

京都競馬場の改修工事に伴い、舞台は例年とは異なる中京芝2200M。

中京芝2200Mは、中京芝レースの中でも、例えば1600Mや2000Mと比較すると、明らかに実施回数が少ない。

参考までに、2017年1月から、先週(2022年1月10日)までの約5年の距離別実施回数は以下の通りだ。

中京芝1600M⇒177回
中京芝2000M⇒220回
中京芝2200M⇒96回

2000Mと比べると半分にも満たない。

特に、通常は「メーンの4会場(東京・中山・京都・阪神)」で乗ることの多いトップジョッキーにとっては、中京芝2200Mは

乗り慣れないマイナー条件

と言ってよいだろう。

そのせいか、各騎手には「手探り感」が見られたように思えた。

その間隙を縫うように優勝したのは、当時3年目の団野騎手(7番人気・ショウリュウイクゾ)
もちろん馬の力があってこそだが、良い意味で無欲の騎乗ができた部分は間違いなく大きかったと思う。

 

今年は落ち着いた勝負に!

そして迎えた今年の【日経新春杯】。

舞台こそ昨年と同じだが、長い京都の改修工事により、トップジョッキーでも中京の騎乗機会が増えた影響なのか、昨年のような手探り感はゼロ。

皆が、非常に落ち着いて騎乗しているように見えた。

そうなると、やはり技術のある騎手、力のある馬(状態の良い馬)が必然的に上位にくる。

川田VSMデムーロの直線での追い比べは本当に迫力があった。

そして、それに応えたヨーホーレイクとステラヴェローチェもさすがの一言!
彼ら2頭は紛れもなく本物だ!

レース後、川田騎手は

多くの有名馬が引退した中で新しい世代の馬たちで頑張っていきたいと思います。

と語っていたが、エフフォーリアに続く、新世代の中心候補と言えるだろう。

 

1着ヨーホーレイク⇒2キロ差があったにせよ

ここからは、具体的に上位馬について振り返っていこう。

まずはもちろん優勝したヨーホーレイクから。重賞初制覇おめでとう!

見事な激走!ヨーホーレイク

ヨーホーレイクの素晴らしい素質については、皆様もご存知の通り。

2歳暮れのG1【ホープフルS】では3着に好走。

また、昨年5月の【ダービー】も、7着とはいえ勝ち馬から0.6秒差にまとめている。

ただ、ダービー後、川田騎手は気になるコメントも残していた。

「随分と力んで走っていました。うまく乗ることが出来ませんでした」

ただでさえ気性的に若い馬が、その【ダービー】以来の長期休養明け。

決して楽な条件ではなかったはずだが、、、

結論としては「全く別の馬になっていた」

 

ポイントは「バランス」

【ダービー】のような力む場面はほとんど見られなかった。

終始軽快なフットワークで、見ているこちらが心地よさを感じるほどだった。

シャフリヤールが優勝したダービー

では、気性面の成長があったのだろうか?

もちろん、それもあるだろう。だが、それと同じくらいポイントとなるのが

走りのバランスが良くなった点

レース後、川田騎手はこんなことを語っている。

馬体が成長したことによってバランスが良くなりました。ダービーのころと比べれば遥かにいいバランスで走れるようになっています。

結局のところ、こういうことではないだろうか。

「バランスよく走れるようになれば、馬にとっても心地よいはず。そうなれば、余計なことを考えることもなくなるだろうから、必然的に集中できる」

走りの成長が、気性の良化に大きく貢献しているのだと推測する。

 

突き抜ける存在になるかも

心身両面における大幅な成長を確信するが、忘れてはいけないのは

今回がダービー以来の長期休養明けだった

という点だ。調教を見ていても、決して完調とまでは思えなかった。

急成長したヨーホーレイクが、今後は叩かれて良化するのだから

エフフォーリアに続く「突き抜けた存在になるかも」

新たなスター候補の誕生を喜びつつ、それでも私たちは穴のキングスポーツだ。

ヨーホーレイクを退けられるような伏兵の発掘に今後もチャレンジしていくつもりだ。燃えてきた私達の今後も楽しみにしていてほしい!

 

2着ステラヴェローチェ⇒今日の負けは「斤量だけ」

単勝1倍台の1番人気を裏切ってしまったステラヴェローチェ。

だが、やはり強い。

【有馬記念】からのタイトなローテーションで、ましてやハンデ戦に参戦。

卒直に言って、あまりよくわからない使われ方だとは思うが、それでも、勝ち馬から2キロ重い点もものともせずに、0.1秒差2着にまとめるのだからさすがの一言。

ゴール前では伸びの違いを勝ち馬に見せられたが、それは2キロ差の分だけだろう。

現時点では、善戦マン的になってしまっている。しかし!

条件を問わずに、常に上位争いができる底力と適性の広さは、現在の競馬界においては貴重。

ひとつキッカケが掴めれば、同じバゴ産駒で昨年末に引退したクロノジェネシスのようになれる可能性は十分にあると思う。

個人的には非常に楽しみだし、誰もが力をわかっている馬であることを承知で、未来の主役に指名しておきたい。

ただ1点だけ、厳寒期にハイレベルな重賞を2度使われたダメージは、決して小さくはないと思う。

次に出走の際は、十分に体調面には注意して指名するつもり。

皆様も、お気をつけいただきたい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【日経新春杯 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 ヨーホーレイク(川田将雅騎手)
「無事にこの馬らしい走りができてよかったです。返し馬の雰囲気はとてもよく、いい状態でここへ来ていると思いました。ダービー以来のレースでしたから、久しぶりでどれだけ動けるかというところでしたが、道中はとてもリズムよく走ってくれていました。とてもいい内容で4コーナーを迎えられましたし、直線に向いていい雰囲気で動き出してくれましたので、あとはしっかり勝ち切ってくれという思いでした。馬体が成長したことによってバランスが良くなりました。ダービーのころと比べれば遥かにいいバランスで走れるようになっています。ダービーではうまく乗れず結果を伴うことが出来ませんでしたが、ここから改めていい走りをしていければと思います。多くの有名馬が引退した中で新しい世代の馬たちで頑張っていきたいと思います。まずは無事で一つ勝ち切ることが出来ました。今後の成長を期待したいと思います」

2着 ステラヴェローチェ(M.デムーロ騎手)
「残念ですね。いい競馬はしていますが、勝った馬にマークされていましたし完全に負けてしまいました。4歳になったばかりで57キロはきつかったです。馬はすごく能力があります」

3着 ヤシャマル(松田大作騎手)
「イメージよりもすごく乗りやすい馬ですし、54キロも良い感じでした。とにかく頑張ってくれたと思います」

5着 アフリカンゴールド(国分恭介騎手)
「スタートが安定してきていますし、今日は好位置からリズムよくレースが出来ました。馬はどこも悪いところがないですし、今日は勝ちに行った分かもしれませんが最後に甘くなったものの、重賞でも十分通用する力を示してくれました」

8着 クラヴェル(安田翔伍調教師)
「折り合うことを理解しすぎて折り合いすぎになっている面があるようです。中間の調教で馬が利口になっている感じだったのですが、実戦の走りに関しては折り合うと何となく走っている感じです。今の感じならソロっと出すよりそのまま行かせたほうがいいのかもしれません」

11着 プレシャスブルー(勝浦正樹騎手)
「もう少しやれると思っていたのですが、上位の馬は強いと感じましたし、今の中京はこの馬には向かないと感じました」

15着 フライライクバード(武豊騎手)
「道中力んでいましたし、ちょっと気分よく行き過ぎたかもしれません。直線に向いた時点で手ごたえは全くありませんでした。溜めていった方が良かったかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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