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ホーム勝負の明暗愛知杯 2022【回顧】さすがは千両役者・武豊!優勝馬ルビーカサブランカなど気になる3頭を解説!

愛知杯 2022【回顧】さすがは千両役者・武豊!優勝馬ルビーカサブランカなど気になる3頭を解説!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】愛知杯 2022 における勝負の明暗

2022年 1月15日(土) 1回中京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回愛知杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 ルビーカサブランカ 牝5 52 武豊 2.01.0   11-11-11-09 34.2 7 12.7 476 +8 (栗)須貝尚介
2 4 マリアエレーナ 牝4 53 坂井瑠星 2.01.0 02-02-03-05 34.5 3 7.0 422 0 (栗)吉田直弘
6 12 デゼル 牝5 55.5 川田将雅 2.01.0 クビ 11-12-11-09 34.2 6 10.7 488 +4 (栗)友道康夫
5 9 ソフトフルート 牝5 53 岩田望来 2.01.2  3/4 15-15-14-14 33.9 2 6.3 486 -2 (栗)斉藤崇史
4 8 アイコンテーラー 牝4 51 亀田温心 2.01.3  3/4 01-01-01-01 35.1 9 27.9 474 +10 (栗)河内洋
3 5 クールキャット 牝4 53 団野大成 2.01.4  1/2 08-08-10-09 34.7 14 58.2 528 +14 (美)奥村武
6 11 カセドラルベル 牝6 52 幸英明 2.01.4 クビ 05-07-03-04 35.0 15 146.5 560 +10 (栗)西村真幸
5 10 アナザーリリック 牝4 53 津村明秀 2.01.5  3/4 10-10-06-07 34.9 5 10.5 500 +10 (美)林徹
1 2 マジックキャッスル 牝5 56 ルメール 2.01.6 クビ 13-13-13-13 34.5 4 7.6 452 +8 (美)国枝栄
10 8 16 ラルナブリラーレ 牝5 52 池添謙一 2.01.6 04-04-03-02 35.3 11 37.0 480 +10 (栗)石坂公一
11 3 6 アンドヴァラナウト 牝4 55 松山弘平 2.01.6 クビ 05-05-06-05 35.1 1 2.9 448 +16 (栗)池添学
12 7 13 ラヴユーライヴ 牝5 52 松岡正海 2.01.7  1/2 13-14-15-15 34.1 10 36.5 444 0 (栗)矢作芳人
13 4 7 スライリー 牝4 52 石川裕紀 2.01.7 08-08-06-07 35.1 12 42.2 448 0 (美)相沢郁
14 8 15 シゲルピンクダイヤ 牝6 54 和田竜二 2.01.8 クビ 02-02-02-02 35.5 8 21.5 480 +6 (栗)渡辺薫彦
15 7 14 ホウオウエミーズ 牝5 51 丸田恭介 2.01.9  1/2 15-16-16-16 34.2 13 52.3 450 -12 (美)池上昌和
16 B2 3 ウインアグライア 牝4 51 泉谷楓真 2.02.6 4 05-05-06-09 35.8 16 149.0 470 0 (美)和田雄二

 

さすが!武豊!

「やはり役者が違う!」

重賞初制覇を達成したルビーカサブランカの鞍上・武豊騎手を一言で表すなら、この言葉が最も相応しいのではないだろうか

◆デビュー年以来、36年連続での重賞制覇(もちろん歴代1位)
◆ディープインパクトでお馴染みの金子真人オーナーとのコンビでの重賞勝ちは11年ぶり
◆金子オーナーのダービー馬で先日死亡したワグネリアンに届ける勝利

こうした背景があることからもわかるように、武豊騎手自身にとっても、そして日本競馬界にとっても、極めて価値のある勝利に思える。

しかし、彼はいとも簡単に

「(36年重賞制覇と言われると)歳がバレちゃいますね(笑)」

と笑いに変える。本当に粋な男。

それだけ、心身ともに懐が深く、また余裕があるのだろう。

競馬界には、数多くの魅力的なジョッキーが出てきた。
福永騎手や川田騎手は当然、デビュー4年目の騎手たちも本当に頼もしい。

それでも、やはり競馬界の顔は武豊!

引き続き、第一線で私たちを魅了してほしい。

 

改めて「愛知杯=波乱の重賞」

では、ここからは具体的にレースを振り返っていこう。

レース前の段階から、狙いの記事などで

「愛知杯=波乱の重賞」

ということを申し上げてきたが、案の定といったところだろうか。

もちろん、7番人気のルビーカサブランカが優勝したこともそうだが、それ以上の衝撃は、1番人気のアンドヴァラナウトが11着に沈んだことだろう。

ハンデ55キロではあったが、トップハンデではない。(トップは3着デゼルの55.5キロ)

また、レース後の松山騎手のコメントも見逃せない。

「いいポジションで脚を溜めるというイメージ通りのレースでした。4コーナーで前の馬が外に出てきた影響は受けましたが、それにしても最後は思ったような脚が使えませんでした。

このように、致命的と言えるような不利もなかった。

もちろん、細かく精査すれば、色々と敗因はあるだろうが、少なからず力負けという部分もあったのかもしれない。

 

「牝馬の時代」は変わらないとしても

さて、ここ数年の日本競馬界が「牝馬の時代」であることは皆様もご存知の通り。

2007年、ウオッカがダービーを勝ち、そのウオッカと互角以上の走りを見せたダイワスカーレットの登場以降、ブエナビスタやジェンティルドンナなど、定期的に超一流牝馬が登場してきた。

それでも「時代」として定着したのは2018年以降だろう。

アーモンドアイから「時代」は始まった

アーモンドアイの登場で全ての競馬ファンの度肝を抜いたかと思えば、翌年2019年の有馬記念をリスグラシューが制覇。

さらに2020年の【宝塚記念】からグランプリ3連覇を達成したクロノジェネシスの存在も見逃せない。

一方で、昨年末を以ってそのクロノジェネシス、さらに同期のグランアレグリアやラヴズオンリーユーが引退。

そして、現役の牝馬勢を見渡してみると

「引き続き牝馬の時代を形成しそうな実力派は多いが、飛び抜けた存在はいなくなった」

そんな印象を受けるし、G1でも実績のあるアンドヴァラナウトの惨敗は、その象徴かもしれない。

今年の牝馬路線は、これからドンドン荒れるだろう。
穴のキングスポーツとしては、楽しみに、そして積極的に勝負していきたい!

 

1着ルビーカサブランカ⇒まだ良くなりそうな予感

ではここからは、今回のレースで、特に気になった3頭をピックアップしてご紹介していきたい。

まずはもちろん、優勝したルビーカサブランカからいこう。

改めて、重賞初制覇おめでとう!
昇級初戦による軽ハンデ(52キロ)の恩恵はあったにせよ、重賞初挑戦でいきなりの優勝は、やはり並の馬にできる芸当ではない。

しかも、武豊騎手はレース後

ここにきて良さが出てきたので今後が楽しみです

と語っていたが、私たちの感覚としても、恐らく最終的には【エリザベス女王杯】で勝ち負けが狙える位置にまでいけると思う。

特に素晴らしいのは、鞍上も語っていたが「行きっぷりがよくなっている点」

もちろん、物理的な動きの部分でも良くなっているとは思うが、それ以上に「競馬に対して前向きになってきた」ような印象を受けるのだ。

若い時期から走力面の素質を評価されながら、以前はどこかノンビリしたところがあった。それが、ここにきて一変している。

心身両面での充実により覚醒を確信!
迷わず未来の主役に指名して、今後を楽しみにしたい。

 

3着デゼル⇒距離適性をどう考える

実は今回の【愛知杯】、優勝したルビーカサブランカを3連複1着軸の1頭とする馬券で勝負していたが、3着デゼルの評価を下げてしまい、馬券を逃した。本当に情けない限り、、、

軽く見てしまったデゼルへのお詫びの意味もこめて、解説させてほしい。

お見事!デゼル

昨年4月のマイル重賞【阪神牝馬S】を完勝した一方、昨秋【府中牝馬S】&【エリザベス女王】では掲示板に乗れなかった。

レース内容を見る限り「距離が長いのかな」と考えた。

若い頃には長い距離での好走はあるが、クラスが上にいけばいくほど、馬の本質が問われるもの。だから、今回の2000Mの【愛知杯】はどうかと思ったが、、、

4角9番手から、上がり2番目の脚で伸びてきた姿は見事だった。

ただ一方で、「4角を回ってきた時の手応えからすれば、突き抜けても驚けなかった」ようにも思える。

その原因は色々と考えられるとは思う(例えばハンデ55.5キロで脚が鈍った部分もあるだろう)

その中で、自分のこれまでの見方を正当化する訳ではないが

個人的には距離適性の部分が大きかったような気がする!

今回の好走で「2000Mもこなせる」と考えるよりは「今日は底力でカバーしたけど、やはりマイル付近がベストの馬」とした方が良いのではないだろうか。

もちろん、競馬の見方は十人十色。皆様なら、どう考えるだろうか!?

 

5着アイコンテーラー⇒もう少し経験はほしいが

4年目の若武者・亀田温心騎手に導かれ、前半から先頭を走ったアイコンテーラー。

直線では惜しくも後続に差されて、0.4秒差5着に終わったが、9番人気の伏兵だったことを思えば、よく頑張ったと言えるのかもしれない。

そして、素晴らしかったのは

「レース内容に全くスキがなかった」

ということ。レース後、亀田騎手は

「1コーナーで内に入っていきました。いつもソラを使うこの馬が今日は使いませんでした。手応えも良く、よく走ってくれました。昨年の秋に重賞を走っていた時よりも内容も良くなり力をつけています。これからが楽しみです」

と語っているが、全くの同感だ。

キッチリとレースで走れる馬は、大崩れがない。

重賞勝ちとなると、もう少し経験が必要かもしれないが、近い将来

馬券的に非常に頼れる馬

として、アイコンテーラーにお世話になることになりそうだ。楽しみじゃないか!

 

【愛知杯 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 ルビーカサブランカ(武豊騎手)
「(36年重賞制覇と言われると)歳が分かりますね。スタートがあまり良い馬ではありませんが今日は出てくれました。一番枠でしたからインを狙おうと思っていました。良い位置で運べました。前走から馬は良い状態でしたから道中も行きっぷりが良かったです。良い手応えで直線に向いて、綺麗に前も開いたので一気に抜けてあとは我慢してくれという感じでした。ギリギリでしたね。状態も良くハンデも軽いので期待していました。ここにきて良さが出てきたので今後が楽しみです」

2着 マリアエレーナ(坂井瑠星騎手)
「スタートが良く、いいポジションで折り合ってレースを運ぶことが出来ました。最後に右にもたれてしまいそれが無ければ勝っていたと思いますが、重賞でもやれることを証明してくれました」

3着 デゼル(川田将雅騎手)
「最近の中では具合の良さを感じていましたし、その通りしっかりと頑張ってくれました。着差はわずかですが全力の3着です」

4着 ソフトフルート(岩田望来騎手)
「思ったより位置取りが後ろになりました。直線で内へ行く選択肢もありましたが、外を回る形になりました。脚を使ってくれましたし、力のあるところを見せてくれました。展開や乗り方次第で重賞でもチャンスはあると思います」

5着 アイコンテーラー(亀田温心騎手)
「1コーナーで内に入っていきました。いつもソラを使うこの馬が今日は使いませんでした。手応えも良く、よく走ってくれました。昨年の秋に重賞を走っていた時よりも内容も良くなり力をつけています。これからが楽しみです」

6着 クールキャット(団野大成騎手)
「状態よくある程度攻めた競馬が出来ればと思いましたが、1コーナーまでの入りで思ったよりポジションが後ろになりました。前に人気馬を見て、いいポジションかと思いましたが4コーナーで内が開いているとこをすくわれてしまい、そこがもったいなかったですね。そこが上手く捌けたら、馬の能力をもっと発揮できたと思います」

9着 マジックキャッスル(C.ルメール騎手)
「スタートから忙しい感じでした。3コーナーから4コーナーにかけて動いて行ったのですが、直線で広いスペースに出すことが出来ませんでした。今回は休み明けでしたので次は結果を出すことが出来ると思います」

11着 アンドヴァラナウト(松山弘平騎手)
「いいポジションで脚を溜めるというイメージ通りのレースでした。4コーナーで前の馬が外に出てきた影響は受けましたが、それにしても最後は思ったような脚が使えませんでした。人気に推していただいたのにそれに応えることが出来ませんでした」

12着 ラヴユーライヴ(松岡正海騎手)
「ペースが遅くなりそうだったので4、5番手に行きたかったのですが、ゲートで後手を踏んでしまいました。最後まで脚を余すような形になってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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