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ホーム勝負の明暗青葉賞 2022【回顧】ダービー出走権を獲得した上位2頭をどう考える?

青葉賞 2022【回顧】ダービー出走権を獲得した上位2頭をどう考える?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】青葉賞 2022 における勝負の明暗

2022年 4月30日(土) 2回東京3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第29回テレビ東京杯青葉賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2400m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 3 プラダリア 牡3 56 池添謙一 2.24.2 05-05-05-05 34.2 4 6.9 456 +2 (栗)池添学
5 7 ロードレゼル 牡3 56 川田将雅 2.24.3  1/2 02-02-02-02 35.1 2 5.3 504 -8 (栗)中内田充
7 12 エターナルビクトリ 牡3 56 武豊 2.24.4  1/2 13-13-13-13 33.7 6 10.1 450 +4 (栗)小崎憲
8 14 グランシエロ 牡3 56 三浦皇成 2.24.6 1 1/4 10-11-10-08 34.3 5 6.9 514 -10 (美)武井亮
7 11 レヴァンジル 牡3 56 レーン 2.24.9 2 04-04-04-04 35.2 1 2.6 478 +2 (美)堀宣行
4 6 アスクヴィヴァユー 牡3 56 菅原明良 2.25.4 3 08-09-07-08 35.1 12 118.8 500 -4 *(栗)藤原英昭
5 8 ロンギングエーオ 牡3 56 石橋脩 2.25.4 クビ 05-07-07-07 35.2 13 154.6 486 0 (美)奥村武
1 1 クワイエットホーク 牡3 56 岩田望来 2.25.6 1 10-11-10-08 35.3 9 60.7 528 +2 *(栗)藤原英昭
2 2 サンライズエース 牡3 56 大野拓弥 2.25.8 1 1/4 10-10-10-12 35.2 10 65.3 480 -4 (栗)河内洋
10 3 4 メイショウウネビ 牡3 56 松岡正海 2.26.2 2 08-07-07-08 35.9 11 112.0 462 0 (栗)本田優
11 8 13 ジャスティンスカイ 牡3 56 横山武史 2.26.3  1/2 05-05-06-05 36.3 3 6.7 528 -6 (栗)友道康夫
12 6 9 オウケンボルト 牡3 56 M.デム 2.27.8 9 03-03-03-03 38.2 8 22.5 448 -4 (美)土田稔
13 6 10 ディライトバローズ 牡3 56 戸崎圭太 2.30.3 大差 01-01-01-01 41.6 7 20.8 514 -6 (栗)杉山晴紀
4 5 ダノンギャラクシー 牡3 56 ルメール (美)国枝栄

 

混戦だと言われる世代だが

既に皆様もご存じの通り、今年の3歳世代は牡馬、牝馬を問わずに「抜けた主役が不在の混戦」だと言われている。

では、どうしてそういった評判になっているのか?

答えは極めて単純だ。

各レースにおいて、次々と人気馬が失速しているから(もしくは伏兵が台頭しているから)

これに尽きるだろう。

 

わかりやすいところでいえば、桜花賞。7番人気のスターズオンアースが優勝した一方、1番人気のナミュールが10着に沈んだ。

桜花賞を制したスターズオンアース

また【皐月賞】も忘れられない。私たちが指名した好調教馬で、YouTubeでも公開した5番人気ジオグリフが優勝!

対照的に、2歳G1馬で上位人気の一角だったキラーアビリティが13着に惨敗している。

次々と世代の主役候補が失速し、一方で活躍馬も伏兵の馬が多いため、半信半疑で考えるファンが多い。だから、主役不在の状況が収まらないのだ。

 

さあ、今回はどうだ?

そういった中で行われたのが、先週の重賞【青葉賞】。

ダービートライアルらしく、魅力溢れる素質馬が集結した一戦。

中でも注目を集めたのは、単勝2.6倍の1番人気に支持されたレヴァンジル(レーン騎手)だったが、無念の5着に敗戦。

人気サイドでは、3番人気ジャスティンスカイも11着に敗れている。

対照的に、優勝を収めたのが4番人気の伏兵プラダリア。

2着馬こそ2番人気ロードルゼルだったが、3着には6番人気で、私たちの予告の☆穴馬でもあったエターナルビクトリが入る健闘を見せた。

参考→エターナルビクトリを公開していたYouTube

 

結果としては、これまで同様、波乱の流れが続いている。

ならば、今回もやはり「世代の主役候補」になりえる存在は見当たらなかったのか?

結論から申し上げると

「その点に関してだけは、これまでとは印象が違う」

 

漂う、大器の予感

率直に言って、ダービー出走の権利を獲得した上位2頭は面白い。

今すぐとは言わないが、いずれは世代のトップを狙っていける可能性のある逸材だと感じた。

では、何故そのように感じたのか?

私の個人的な見解にはなるが

両者共に、ほぼ鞍上の意に沿ったレース運びをしたにもかかわらず、両陣営共に、レース後には課題が語られていたから

ということになる。

これだけでは、なかなか皆様に私の意図が伝わらないと思うので、細かく噛み砕いてご紹介してみようと思う。

まず「両者共に、ほぼ鞍上の意に沿ったレース運びをした」という部分からお話してみよう。

 

センスは簡単には磨かれない

まず、経験の浅い3歳にもかかわらず、鞍上の意に沿ったレースができるというのは、抜群の立ち回り上手さ、そして競馬センスの持ち主だということ。

この点に関しては、皆様も同意していただけると思う。

そして、大事なのは、立ち回りの上手さやセンスは、簡単には磨かれないといこと。

やはり、こうした部分は、他頭数に揉まれ、苦しい経験をしてこそ、進化するものだと思う。

調教は、多くても3頭併せまでだ。

それだけに、走力そのものは向上しても、立ち回りやセンスの進化には直結しな部分が大きいと私は考えている。

だからこそ、今の時点で、立ち回りが上手いというのは、競走馬として、非常に大きなアドバンテージを持っているということなのだ。

 

それでいて、まだまだ課題が多い

調教ではセンスは磨かれない

両馬とも、概ねスムーズに回ってきていたし、特にプラダリアは直線でも非常に鋭い脚を使っていた。

当然、陣営からはお褒めの言葉が出てくるのかと思っていた。

だが、、、必ずしもそうではなかった。

まず、プラダリアの池添学師のレース後のコメントから。

いずれは良くなる馬で、まだ緩さもあるので……。

続いて、ロードレゼルの川田騎手。

課題だらけで修正することの多い馬ですが、ダービーの権利を取れたことは、最低限の仕事をしてくれました

課題があるということは、伸び代があるということ。

それと同時に「それだけ陣営の期待が大きい素材」であることの裏返しと言えそうだ。

 

ひょっとしたらダービーでも

それだけに、本番の【ダービー】でも期待したくなる。

もちろん、両陣営が示唆しているように、本当によくなるのはもう少し先だろう。

だが、飛び抜けた主役が不在の今年なら、3着までなら可能性がありそうだ。

2頭共に魅力を感じるが、強いて言えば2着のロードレゼル。

若き名門・中内田厩舎の所属馬だけに、一か八かの究極の仕上げを施すだろう。

また、鞍上の川田騎手の存在も大きい。

何と言っても【天皇賞・春】で落馬をしているのだ(苦笑)

責任感の強い男だけに、5月の川田はいつも以上に怖いのではないだろうか!?

期待も込めて、未来の主役に指名しておきたい!

 

【青葉賞 2022】のレース後の関係者のコメント

1着 プラダリア(池添学調教師)
「期待していた馬でホッとしました。正直マイナス体重で出てくるかと思いましたが、プラス2kgで出てきて、次へ向けて輸送も心配ないことが分かったので良かったです。目一杯の仕上げで来たのではなく、ダメならダメで仕方ないと思っていました。いずれは良くなる馬で、まだ緩さもあるので……。折り合いも問題ありませんし、終いも確実に脚を使ってくれます。来週いっぱいは休ませて、疲労を取ってダービーへ向かいたいです」

2着 ロードレゼル(川田将雅騎手)
「課題だらけで修正することの多い馬ですが、ダービーの権利を取れたことは、最低限の仕事をしてくれました」

3着 エターナルビクトリ(武豊騎手)
「惜しかったです。返し馬でだいぶ引っ掛かったので、折り合いに専念しました。来てはいますが、スパッと切れません。しかし、折り合いがつけば、最後は良い脚を使うことができます」

4着 グランシエロ(三浦皇成騎手)
「外枠でしたが、内に潜り込んで、直線では馬群を割って良いところまで来ました。しかし、勝ち馬に一瞬で離されてしまいました。最後は来ていますし、できることは全てやりました。さらに成長できると思いますし、今後も楽しみです」

5着 レヴァンジル(D.レーン騎手)
「ペースが流れた中で、道中はリズム良く競馬ができました。直線に向いて手応えが良かったのですが、思ったより伸びませんでした」

6着 アスクヴィヴァユー(菅原明良騎手)
「ダートで勝っている馬らしさがあって、道中はハミを取れず、フワフワさせてしまいました。位置を取る予定が上手くいかず、後ろからになり、早めに動いていこうとしましたが、動けませんでした。内の馬に張られて外を回らされましたし、苦しかったです」

7着 ロンギングエーオ(石橋脩騎手)
「上手な競馬をしてくれました。厩舎スタッフが上手く仕上げてくれました。最後もよく頑張ってくれました。今後に期待したいです」

8着 クワイエットホーク(岩田望来騎手)
「出遅れて後ろからになりましたが、3、4コーナーで上がっていってくれました。脚を使うような雰囲気はありましたが、まだ緩く、成長の余地があると思います。長めの距離で活躍してくれそうです」

9着 サンライズエース(大野拓弥騎手)
「もう少し折り合いをつけたかったです。リズムが悪くなってしまいました」

10着 メイショウウネビ(松岡正海騎手)
「勝った馬の後ろで上手く運べました。しかし、4コーナーでのペースアップについていけませんでした」

12着 オウケンボルト(M.デムーロ騎手)
「前に行けて良い感じでしたが、直線に向いて伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI

 

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