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ホーム勝負の明暗日本ダービー 2018【回顧】「騎手・戦国時代」が始まるぞ!

日本ダービー 2018【回顧】「騎手・戦国時代」が始まるぞ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ダービー 2018 における勝負の明暗

馬 名 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
8 17 ワグネリアン 福永祐一 2.23.6   04-05-06-04 34.3 5
6 12 エポカドーロ 戸崎圭太 2.23.7  1/2 01-01-01-01 34.7 4
4 7 コズミックフォース 石橋脩 2.23.8 クビ 04-03-02-02 34.7 16
B7 14 エタリオウ ボウマン 2.23.8 ハナ 17-14-13-15 33.5 13
4 8 ブラストワンピース 池添謙一 2.23.8 ハナ 08-05-05-04 34.5 2
1 1 ダノンプレミアム 川田将雅 2.23.8 03-03-02-04 34.6 1
3 6 ゴーフォザサミット 蛯名正義 2.24.0 1 1/4 08-08-08-07 34.5 7
7 15 ステルヴィオ ルメール 2.24.0 クビ 15-16-13-12 33.9 6
2 4 アドマイヤアルバ 丸山元気 2.24.1  3/4 18-18-18-18 33.4 17
10 5 10 ステイフーリッシュ 横山典弘 2.24.2 クビ 08-10-11-11 34.3 10
11 1 2 タイムフライヤー 内田博幸 2.24.4 1 1/4 11-10-09-09 34.7 14
12 3 5 キタノコマンドール M.デム 2.24.4 クビ 15-16-17-16 34.0 3
13 8 18 サンリヴァル 浜中俊 2.24.5  1/2 06-08-09-09 34.9 12
14 7 13 グレイル 岩田康誠 2.24.6  3/4 13-14-16-16 34.2 9
15 5 9 オウケンムーン 北村宏司 2.25.0 2 1/2 11-12-13-12 34.9 15
16 8 16 ジェネラーレウーノ 田辺裕信 2.25.3 1 3/4 02-02-02-02 36.2 8
17 6 11 ジャンダルム 武豊 2.25.4  1/2 13-12-11-12 35.3 11
18 2 3 テーオーエナジー 藤岡康太 2.26.2 5 06-05-06-07 36.7 18

 

今年もダービーが終わってしまったね。競馬に携わる人間にとって、やはり【有馬記念】と【日本ダービー】というのは大きな区切りなのだ。それだけに、何年予想家をやっていても、ダービーが終わると何となく寂しいのだ。笑

もちろん、そんなことを思っているのはレース当日の深夜まで。明日になれば、また次の勝負へ向けての準備が始まる!また新たなる歓喜と絶叫の瞬間へ会員様を導くべく、スタッフ一同全力を尽くすので、どうかこれからもお付き合い頂きたい。

 

全ての出走馬に心からの拍手を!

レース回顧に行く前に、まずは出走した18頭が無事にゴールを迎えられたことに対して、心からの拍手を送りたい。1着馬だろうが、18着馬だろうが、彼らは2015年に産まれた6840頭の中から18頭という狭き門にまでたどり着いた精鋭なのだ。

生産者、関係者、何より馬自身の今日までの頑張りに敬意を表す必要があるだろう。皆、お疲れ様。新しい戦いに備えて、ゆっくり休んでほしい。

 

やはり春に順調さを欠いた馬は厳しい

では本題にいこう。平成最後大一番で栄光の1番人気に支持されたのはダノンプレミアム!昨年末の【朝日杯フューチュリティステークス】や前走の【弥生賞】において「完璧」ともいうべき競馬を見せてきた大器。

率直に申し上げるが、レースが終了した今でも、単に「素質」ということでいえば、ダノンプレミアムがNo1だと思っている。

一方で、私は会員様に対して、1週前の月曜日からレース前日の金曜日まで、ダノンプレミアムについての見解として、以下のように記していた。

これまでのレース振りから、まともならこの馬がNo1でしょう。

しかし、まさかの怪我、そして【皐月賞】回避。
私達が知る限り【皐月賞】を怪我で回避しながら【ダービー】を制覇した馬はいません!最大の成長期ともいうべき3歳春に順調さを欠くというのは、それほど「重い」のです。

苦しい状況を乗り越えて、頂点に立てる程の能力、精神力がダノンにあるのか?ないのか?

週中の調教などをチェックし、他のどの馬よりもダノンに関しては十分に吟味します。
その上で、彼を軸にするのか?相手までにとどめるか?馬券から完全に外すか?お楽しみに。
まだ頑張ればいいじゃないか!

結果からみれば、やはり【皐月賞】の回避は重すぎたということだろう。

また【皐月賞】を回避したことに関しては、単に肉体的な順調さを欠いたという点に加えて「クラシック第一弾・皐月賞でしか得られない経験を積めなかった」という面も大きいのだと考える。

【皐月賞】を走って「ダービーで勝つためのヒント」を心身で掴むことで、ようやく大一番での「本当の戦い」に参加できるのではないか?

だが、もうダノンは大丈夫だ。何故なら「ダービーを走る」という最高の経験をしたのだから。どういった路線に進むのかはわからないが、秋の逆襲に期待したい。

 

やはり皐月賞馬は強かった

そういった意味では【皐月賞】を勝ちながら、展開が嵌ってのフロックという見方を一部ではされていたエポカドーロを侮ってはいけなかったということだ。

【皐月賞】を勝ったからこそ、陣営は、変なタラレバや後悔といったような無駄な時間を過ごすことなく【ダービー】へ向けて集中できたのだと思う。

その過程で「エポカドーロが最も力を出せるのは、コース云々、相手云々は度外視して、皐月賞同様のスタイルを貫く事だ」という結論に達したに違いない。

もしも秋に【菊花賞】を目指すなら、陣営には変な色気をもってほしくない。今日のように我が道を貫けば、自ずとそれなりの結果はついてくる筈だ。

 

おめでとう!福永祐一&ワグネリアン!

そして、そんなエポカドーロに勝って優勝!平成最後のダービージョッキー&ダービー馬に輝いたのが福永祐一&ワグネリアンだ!本当におめでとう。

勝利を得られた最大の要因、それは「馬を最高の状態にした陣営の努力に応えるべく、福永が大一番のG1で初めて攻めの騎乗を見せたこと」だと私は考える。

実は【皐月賞の回顧】でもそうだったが、私はこれまでに何度も、大一番における福永騎手の騎乗ぶりに物足りなさを感じ、実際に記事でも書いてきた。技術のある騎手だということは十分に承知している。だからこそ余計に「大事に乗りすぎる」面が納得できなかったのだ。

だが、彼は平成最後のダービーで過去の自分を乗り越えた

 

私は以前から「どんな批判にも負けない福永騎手の姿勢」を尊敬していた。

武豊騎手に次ぐ競馬界の顔であるが故に、称賛の一方、彼に来する批判の声も少なくない。いや、彼の場合は「中傷」といってよいレベルのものもある。インターネットで書かれている辛辣な言葉など見ないようにはしているだろうが、それでも耳には入ってくるはず。

全てを乗り越えた先に今日の勝利はあるのだ

もちろん、馬券を買う側を大切な「お金」を賭けているのだ。物足りない騎乗をされたら、もの申したくなるのは当然だろう。一方で、批判を超えた中傷をする人は、母親に反対されながらも騎手になることを決めた福永の決意、そして、上位騎手に居続けるためのたゆまぬ努力、そして福永家の悲願でもあるダービー制覇の夢、そういった大事なものは理解しようとはしない。

騎手の宿命とはいえ、一時の失敗だけを見て、そこまで言うのか?首をかしげたくなるような声に対して、彼は経験を積む中で「愛のない批判を彼は聞く必要がない」とわかったのであろう。彼は、それでも自分を理解してくている人、応援してくれる人のために、騎手道に立ち向かい続けた。

全ての苦しみを乗り越えた先にあったのが、今日の騎乗であり勝利なのだ!当然、今日の結果を受けて、彼は更に一皮むけるのではないだろうか。もう、消極的な騎乗などしない!

 

「騎手・戦国時代」が始まる!

福永騎手や2着・戸崎騎手の好騎乗を目の当たりにし、改めて「日本人騎手の実力」を感じて競馬関係者・ファンも多いのではないだろうか。

もちろん、騎手仲間もそうだろう。競馬に限った話ではないが、身近な人間が何かを成し遂げると「あいつがやれるなら俺だって・・・」となるのが人間というもの。

今日敗れたダノンプレミアムの川田や、その川田の同期であり今年絶好調の藤岡佑介あたりも「次に勝つのは俺だ」と燃えているに違いない。言うまでもなく、武豊や横山典弘、蛯名らベテラン勢も、まだまだここ一番ではキッチリと仕事をしてくる。「乗り馬の質は負けても技術は俺の方が上なんだ!」というプライドも凄まじい筈。

だからこそ、今日を切っ掛けに「デムーロ・ルメールの2強時代」は終わりを告げるとみた!

平成最後の日本ダービーをきっかけに「騎手・戦国時代」が始まる!騎手界が荒れれば、馬券も荒れる!そんな時代を勝ち抜けるのは「穴のキングスポーツ」の攻めの予想しかない!

大きい事を申し上げるようで恐縮だが、今日という日が、キングスポーツにとっての「新たなる栄光へのスタート」になる!そう、宣言させて頂こうじゃないか。

 


 

【日本ダービー 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【日本ダービー 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ワグネリアン(福永祐一騎手)
「ゴール前、最後はもう気合いだけでした。勝ったのは分かりましたが、ゴールの瞬間もそのあと帰ってくる時も、自分がフワフワした感じになるのは初めての経験でした。これまでなかなかダービーを勝つことができませんでしたが、今日はスタッフの仕上げに馬がよく応えてくれました。これまで多くの人に勇気づけられました。ダービー制覇は父の悲願でした。良い報告ができそうです」

1着 ワグネリアン(友道康夫調教師)
「去年中京でデビューした時から「ダービーへ」と言っていました。皐月賞の時はテンションが上がるのを気にして調教は軽くしていましたが、ダービーはここを目標にしっかりやってきました。馬も応えてくれて、落ち着きもありましたし、馬体重もマイナス2キロでおさまりました。マカヒキの時とはまた違う、言葉にできない喜びです。福永騎手とは20年以上の付き合いで、ダービージョッキーへの想いも知っていたので、ダービージョッキーにしてあげたいという気持ちがずっとありました。今後は放牧に出して、夏、休ませます。その後は相談してこれから決めます」

2着 エポカドーロ(戸崎圭太騎手)
「馬の状態が良かったです。ハナに行くという作戦は事前に先生とも話していました。できればもう少しペースを落としたかったのですが、それでもリズム良く行けて最後まで頑張ってくれました。距離は問題ありません。負けはしましたが、力のあるところはみせてくれました」

3着 コズミックフォース(石橋脩騎手)
「1コーナーでいい位置を取れて、2コーナーでペースが落ちましたが、自分で動いていける位置を確保することができました。リズム良く走れましたし、直線でも前の馬をかわせるかという感じで伸びてくれました」

4着 エタリオウ(H・ボウマン騎手)
「VTRを見て、前を残したレースもありましたが、(最後に)脚を使える気がしていました。溜めるレースをしたかったのですが、馬のデキが良くて、陣営には前にという話もありました。スタートが良くなくて、後ろから行くしかありませんでした。外枠で運がありませんでした。内枠なら勝ち負けになったと思います。ひょっとしたら勝てるかも、というところもありました。将来が楽しみです」

5着 ブラストワンピース(池添謙一騎手)
「レース前から唯一の不安だったゲートでがたついてしまい立ち遅れました。1~2コーナーでポジションを取りに行き、そこからはペースが遅くても折り合いはつきました。しかし、勝負所で前の下がってきた馬の影響でポジションが悪くなり、行き場を失ってしまいました。最後の1ハロンでいいところに出せてジリジリ伸びましたが、勝負所のロスが大きかったです。直線でいいところに早く出せていれば勝ち負けするぐらいだっただけに申し訳ありません。プラス10キロの影響もあったのかもしれません」

6着 ダノンプレミアム(川田将雅騎手)
「弥生賞と比べてよく我慢してくれました。具合も良く、今日を迎えられたと思います。2400メートルを良く我慢してくれました。ゴールしてからすぐ止まってしまうほど精一杯でした」

8着 ステルヴィオ(C・ルメール騎手)
「スローペースの中でも後ろから良い脚を使ってくれています。勝った馬との差はなかっただけに残念です。今日は前の馬が止まりませんでした」

11着 タイムフライヤー(内田博幸騎手)
「もう少し前の位置がほしかったです。リズム良く走っていましたが、伸びきれませんでした」

12着 キタノコマンドール(M・デムーロ 騎手)
「スタートは良かったのですが、二の脚が遅かったです。加えて道中ハミをかんでいて、瞬発力がいつもほどありませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

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