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ホーム勝負の明暗ファンタジーステークス 2021【回顧】祝・武兄弟タッグでの重賞初制覇!馬も本物!

ファンタジーステークス 2021【回顧】祝・武兄弟タッグでの重賞初制覇!馬も本物!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ファンタジーステークス 2021 における勝負の明暗

2021年11月 6日(土) 5回阪神1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第26回KBS京都賞ファンタジーS
2歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・内 1400m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 5 ウォーターナビレラ 牝2 54 武豊 1.21.1      02-02 34.7 2 3.8 472 +2 *(栗)武幸四郎
2 2 ナムラクレア 牝2 54 浜中俊 1.21.2  3/4    04-03 34.6 1 2.5 460 +2 (栗)長谷川浩
8 9 ママコチャ 牝2 54 藤岡佑介 1.21.5 1 3/4    04-04 34.8 3 4.4 468 0 (栗)池江泰寿
8 10 ホワイトターフ 牝2 54 藤岡康太 1.22.1 3 1/2    10-10 35.1 10 87.9 434 +4 (栗)新谷功一
6 6 アネゴハダ 牝2 54 幸英明 1.22.1 ハナ    07-07 35.3 6 18.9 440 -6 (栗)佐々木晶
4 4 オルコス 牝2 54 池添謙一 1.22.3 1    08-07 35.5 5 14.3 434 +4 (美)加藤士津
7 8 スリーパーダ 牝2 54 岩田望来 1.22.3 クビ    08-07 35.3 4 9.5 404 0 (栗)斉藤崇史
3 3 ナムラデイリリー 牝2 54 泉谷楓真 1.22.5 1 1/4    01-01 36.6 9 48.6 460 -2 (栗)大橋勇樹
1 1 ヴィルチュオーズ 牝2 54 松田大作 1.23.1 3 1/2    04-04 36.5 7 30.3 418 -2 *(栗)武幸四郎
10 7 7 スマートプレジール 牝2 54 松山弘平 1.23.8 4    03-04 37.2 8 39.1 484 -8 (栗)浅見秀一

 

地味な週が「伝説週」に

先週(土日)はいわゆる「G1の谷間週」

競馬ファンにとっては、地味、あるいは物足りないと感じられた方もいるだろう。

だがそんな週が、恐らくこの先何十年も語り継がれるであろう「伝説週」になるのだから、わからないものだ。

ということで、武兄弟タッグによる重賞初制覇、おめでとう!

 

さっそく、武豊騎手からは

「いい調教師になってくれた。子供の頃、かわいがってて良かったよ」

という、彼らしいジョークも飛び出していたようだ。笑

長年競馬の世界に携わってきたが、やはりこの兄弟は競馬界の宝。華やかさが違う

彼らが活躍することで競馬界は盛り上がるし、いつまでも輝いていてほしい。

 

決してジョークだけではない

さて、武豊騎手からジョーク交じりのコメントが飛び出したとご紹介した。

だが、その中でも

いい調教師になってくれた

という部分に関しては、偽らざる本音ではないだろうか。

というのも、実はこの後に、幸四郎調教師を具体的に評価するコメントがでているからだ。

いい(レースの)使い方もしていると思います

 

お世辞だったら簡単なコメントですますだろう。

ましてや弟だ。照れもあるだろうし、本当はあれこれと語りたくはないと思う。

それでも、敢えて具体的な内容に踏み込んだのは、それだけ高く評価していることの裏返しだろう。頼もしい名調教師候補の誕生だ!

 

兄弟コンビに限らず

調教師といえば、日本競馬史上、最高の調教師のひとりと言っても過言ではない、藤沢和雄調教師が間もなく定年を迎える。

また、少し前には、あの角居調教師も勇退した。

対象的に、若い世代の調教師が台頭し始めている。

現在(21/11/7 終了時点)のリーディングは中内田調教師。(初出走は2014年)

また、昨年は杉山晴調教師(初出走は2016年)がデアリングタクトで牝馬3冠を達成。

杉山晴厩舎のデアリングタクト

調教師の世界は、間違いなく

「ひとつの時代が終わり、そして新たな時代が始まろうとしている」

そして、新たな時代を担う一人に、武幸四郎調教師はなってくれるはずだ。

兄弟コンビに限らず、武幸四郎厩舎の所属馬には注目していきたい。

尚、1ヶ月半ほど前にはなるが、師についての記事を公開した。よかったら目を通してほしい。

 

もちろん、馬も本物

ここまで、武幸四郎調教師の話題が長くなってしまい失礼した。

やはり私も予想家であると同時に一人の競馬ファン。
武兄弟タッグの活躍に、無意識のうちに興奮していたのかもしれないね。笑

だが、もちろん素晴らしいのは「人」だけではない。「馬」も本物だ!

ウォーターナビレラのどこが素晴らしいか?

これは、私の言葉であれこれと語るよりも、実際に跨った名手のコメントを引用する方が説得力がでる。

ということでご紹介してみよう。

スタートが良くてセンスのある馬で、良いポジションで競馬が出来ました。まだ負けてない馬ですからね。強いですね。楽しみだと思いますし、まだまだ強くなりそうで楽しみです。センスが良くスタートも良く、折り合いもつきます。調教では走る感じがしないのですが、競馬に行って良いタイプです。

 

阪神で重賞を勝っただけに

武豊騎手が語る「スタートが良くてセンスのある馬」という部分は一目瞭然だろう。

今回のレースは、まさにその良さが出て、ライバルを寄せ付けなかった。

では、武豊騎手が「まだまだ強くなりそう」と語る部分については、どのように考えれば良いのだろう?

あくまでも個人的な推測にはなるが

「タフな阪神芝コースで重賞を勝った」

という部分に、将来性を感じているのではないだろうか。

元々京都などに比べると芝が重く、また直線の坂もラスト1ハロン付近までは下りで、スピードが出たところから上るというタフで難解な形状。

2歳秋の段階で、このコースで重賞を勝ちきれるというのは、やはり並ではない。

 

距離はマイルくらいまでがいいかも

では、今後はどうだろう、

武豊騎手は「微妙に距離が延びても問題はない」と語っている。

確かに、体型やフットワークの雰囲気などを見る限り、2000M以上という雰囲気はない。

路線としては、馬の特性自体は色々と異なるものの、昨年の勝ち馬メイケイエールのように、1200M〜1600Mで戦うことになるだろう。

次走は、馬の体調次第だが【阪神JF】をイメージしているようだ。

先週の【アルテミスS】を制したサークルオブライフあたりは強いが、今日の走りができれば十分に戦えると思う。

もちろん、未来の主役に指名し、引き続き期待したい!

 

【ファンタジーステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ウォーターナビレラ(武豊騎手)
「兄弟での重賞制覇は初めてですからね。良かったです。母親も喜んでいると思います。ゲートの中はイレ込んでいましたが、スタートが良くてセンスのある馬で、良いポジションで競馬が出来ました。まだ負けてない馬ですからね。強いですね。楽しみだと思いますし、まだまだ強くなりそうで楽しみです。センスが良くスタートも良く、折り合いもつきます。調教では走る感じがしないのですが、競馬に行って良いタイプです。完勝ですからね。微妙に距離が延びても問題はないと思います」

(武幸四郎調教師)
「レースが上手な馬で、今日も好スタートから見ての通りでそれが強みです。北海道の頃よりは明らかに体力がついています。遅生まれですから少しずつ力をつけてくると思います。体よりもテンションに気をつけてやっていきたいと思います。馬次第になりますがこの後はGIに行きたいと思います」

2着 ナムラクレア(浜中俊騎手)
「調教でも良い動きでしたし、仕上がりは順調でした。前半力んだ分、最後並んでから止まってしまいました。折り合いひとつで距離はこなせると思います。加速するときの脚は良かったですし、ポテンシャルのある馬です」

3着 ママコチャ(藤岡佑介騎手)
「外枠だったのでスタートを決めて2番手が取れれば良かったのですが、半馬身ぐらい遅れて、枠なりの競馬になりました。その分3着という感じです。能力的には上位なので上手く内に潜り込めたら良かったですね」

4着 ホワイトターフ(藤岡康太騎手)
「大外ということもあり、進みが良ければ前につけることも考えていましたが、進んで行く感じでもなかったので切り替えて後ろから行きました。調教の感じからこの形でも動けると思っていましたし、良く脚を使ってくれました」

5着 アネゴハダ(幸英明騎手)
「前の馬が下がってきた時に自分も下がってしまいましたが、その後また来ていますし、力はあります」

6着 オルコス(池添謙一騎手)
「ゲートの中で2、3回立ち上がるようなところがあり、体勢が悪いままスタートをすることになりました。位置取りも後ろになり、ゴチャついたところでの競馬でスムーズな競馬が出来ませんでした。フットワークなど返し馬の感じは悪くなかったので、スムーズな競馬でどれだけやれるか楽しみにしていたのですが、流れに乗れませんでした」

7着 スリーパーダ(岩田望来騎手)
「折り合いは全く苦にせず、どれだけ伸びるかと思いましたが、思ったほど伸びませんでした。馬の雰囲気は良く、脚は使っているので嚙合わせひとつで走ってくる馬だと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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