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富士ステークス 2021【回顧】ソングラインの強さと共に「改めて感じたこと」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】富士ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年10月23日(土) 4回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第24回富士S
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1600m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 ソングライン 牝3 52 池添謙一 1.33.2      08-07 33.9 1 3.9 484 -2 (美)林徹
8 17 サトノウィザード 牡5 56 戸崎圭太 1.33.2 クビ    17-17 33.3 9 15.8 512 +2 (美)宮田敬介
4 7 タイムトゥヘヴン 牡3 54 柴田善臣 1.33.6 2    16-15 33.9 10 27.9 480 +6 (美)戸田博文
8 16 ダノンザキッド 牡3 54 川田将雅 1.33.7  3/4    08-11 34.3 2 4.2 526 +22 (栗)安田隆行
5 9 ダーリントンホール 牡4 56 横山武史 1.33.7 ハナ    15-15 34.0 11 48.4 538 +2 (美)岩戸孝樹
7 14 ワグネリアン 牡6 57 福永祐一 1.33.8 クビ    11-11 34.3 4 9.4 466 -6 *(栗)友道康夫
1 2 ザダル 牡5 56 石橋脩 1.33.8 クビ    13-11 34.3 8 14.7 500 -4 (美)大竹正博
4 8 ラウダシオン 牡4 57 M.デム 1.33.9  1/2    06-04 34.9 6 12.0 514 -4 (栗)斉藤崇史
5 10 アルジャンナ 牡4 56 ルメール 1.34.1 1    13-11 34.6 5 11.5 468 +6 *(栗)池江泰寿
10 3 5 ロータスランド 牝4 54 田辺裕信 1.34.1 クビ    01-01 35.4 3 5.8 472 +10 (栗)辻野泰之
11 8 15 サンライズオネスト 牡4 56 丸山元気 1.34.3 1 1/4    06-07 35.1 16 180.4 462 -6 (栗)河内洋
12 2 4 バスラットレオン 牡3 55 坂井瑠星 1.34.4 1    04-04 35.4 7 14.7 486 +4 (栗)矢作芳人
13 2 3 マイラプソディ 牡4 56 武豊 1.34.6  3/4    08-07 35.4 13 67.2 506 -2 *(栗)友道康夫
13 3 6 ハッピーアワー 牡5 56 荻野極 1.34.6 同着    11-07 35.3 17 320.0 440 -4 (栗)杉山佳明
15 6 11 ボンセルヴィーソ 牡7 56 内田博幸 1.35.0 2 1/2    02-02 36.3 14 108.9 484 +4 (栗)池添学
16 B6 12 フォルコメン セ5 56 大野拓弥 1.35.3 2    04-04 36.3 12 49.1 510 +10 (美)堀宣行
17 B7 13 ソーグリッタリング 牡7 56 三浦皇成 1.35.8 3    02-02 37.0 15 138.4 486 0 *(栗)池江泰寿

 

激走してくれた各馬に感謝!

いきなりの手前味噌となり恐縮だが、軸馬だった10番人気の伏兵タイムトゥヘヴンが3着に頑張ってくれたことで、3連複2万4,930円を射止めることができた。

タイムトゥヘヴンをはじめとして、上位激走の各馬には心から感謝したい。

もちろん、いきなり成績に触れたのは、的中自慢をしたいからではないよ。
(いや、それもほんの少しはあるかもしれない、、、笑)

何が言いたいかといえば

現在のマイル路線は穴のキングスポーツ向きだ

ということ。

ご存知の通り、キングスポーツが的中した6月のG1【安田記念】も8番人気のダノンキングリーが優勝。また、先日の【京成杯AH】でも1&2着は7&12番人気の伏兵だった。

グランアレグリアが【天皇賞秋】の後にマイル路線に参戦すれば話は違うが、基本的には大混戦という見方で間違いない。

だからこそ、来月の大一番【マイルチャンピオンシップ】はご期待いただきたい。

タイムトゥヘヴン級の伏兵を切り札に、再び万馬券を獲ってみせる!

参考⇒先週(土日)の成績速報

 

強かった!ソングライン

では、ここからは具体的にレースをチェックしていこう。

まずは優勝したソングライン、本当に強かったと思う。

上で、グランアレグリアの参戦がない限り、マイル路線は大混戦だと記した。しかし!

もしもここから抜け出す可能性のある馬がいるならソングラインではないか?

とさえ思いたくなるほどのレースぶりだった。

どうしても、直線での鋭い伸び脚が目立つが、決してそれだけではない。

スタートでやや立ち遅れながら、二の脚を使ってすぐに好位を確保したスピード&対応力。

鞍上の意のままに動ける操縦性の高さなど含め

強さに加えて完成度が非常に高い馬

だと感じる。着差こそ2着馬とクビ差だが、中身ではもう少し大きな差があるように思う。

 

鞍上のコメントにも注目

だが、それほどの走りをするのも当然なのかもしれない。

というのも、レース後に鞍上の池添騎手が次のように語っているのだ。

古馬相手でしたが正直負けられないレースになるのかと思っていました

「負けられない」とまで言い切れるほどに、ソングライン自身の力を評価していたのだろうし、同時に他馬との力の開きを確信していたのだろう。

 

お見事!ソングライン

池添騎手といえば、2017年【桜花賞】優勝のレーヌミノル(8番人気)に代表されるように、思い切った騎乗を活かし、伏兵で金星を挙げるイメージが強い。

だが、思い切った騎乗といっても、彼の場合は「無茶な騎乗」ではない。(だから結果が出る)

一発を狙えるギリギリのラインを攻めた騎乗ができるのも、結局は彼の相馬眼が優れているからだろう。

自身の騎乗馬の能力と、ライバルたちとの力関係の把握に関して、誰よりも長けている騎手の一人だと考える。

繰り返すようだが、そんな彼が「負けられない」とまで語ったのだ。

ソングラインの強さを改めて確信させられる!

 

結果も大事だけど

さて、そんなソングラインで思い出されるのは4月の【桜花賞】

実はこの時、キングスポーツは軸馬に指名していたのだが、暴走したメイケイエールにぶつけられる大きな不利があり、7番人気ながら15着に惨敗した。

この時の結果から思うことは

ソングラインほどの馬でも、不利があれば惨敗する

ということ。

【桜花賞】のソングラインほどハッキリした不利を受けるケースは多くはないが、それでも、殆どのレースで、大なり小なり、不利を受けている馬はいるはず。

そうしたところをハッキリ、チェックしていかないと、馬の正当な評価はできない。

どうしても、馬券を買う側の人間は「着順」に意識がいきがち。

だが、馬の真の姿を知るためには「内容」

ソングラインから、改めて内容の重要性を教えられた気がする。

 

タイムトゥヘヴンも不利に苦しんだ馬

不利という意味では、今回軸馬に指名したタイムトゥヘヴンも、5月のG1【NHKマイルカップ】は6着に終わったが、当時の鞍上だったデムーロ騎手が、カンカンに怒ったと言われるほどの不利(前をカットされた)を受けている。

基本的に、デムーロ騎手は温厚なタイプだという評判。

そんな騎手が怒ったのだ。スムーズなら、馬券圏内くらいの手応えがあったからこそだろう。

本来の力よりも評価が低かった

G1で馬券圏内級の力を持つ馬が、明らかに距離が長かった直近2走(いずれも2200M以上のダービーとセントライト記念)で凡走したことが嫌われたのか、今回10番人気にとどまった。

いかに、皆が「内容」を重視していないかの証明だ。

それによって、大変美味しい思いをさせてもらった。

同時に、今回の好走は決してフロックではないということおわかりいただけると思う。

賞金の都合もあるだろうからローテーションはわからないが、この先、マイル路線ならどこに出てきても面白い存在になると思う。

もちろん、未来の主役はこの馬

 

「仕上がりの重要性」も改めて!

今回の【富士ステークス】において「内容」と共に重要性を感じたのは「仕上がり」

YouTubeなどでも公開していたのでご覧になった方も多いかもしれないが、実はタイムトゥヘヴンは今回のレースにおける「イチオシ好調教馬」だった。

休み明けだった前走【セントライト記念】を使われ、驚くほど馬が良くなっていたのだ。

参考⇒富士ステークス 好調教馬公開のYouTube

 

冒頭でも記したように、現在のマイル路線も大混戦。

「混戦イコール各馬の能力が拮抗」なら、当たり前のことをいうようだが、勝負をわけるのは「仕上がり」になる。

休み明けだった前走【セントライト記念】を使われ、驚くほど馬が良くなっていた。

ぜひ、皆様も各馬の調教にはしっかりと目を通してほしい。

尚、キングスポーツのYouTubeチャンネルでは、各週のメインとなる重賞の好調教番組をご用意している。参考にまでに、チェックしてほしい。

 

最後に1頭だけご紹介

最後に、1頭だけご紹介させてほしい。

先ほどから「内容」が大事だということを記してきたが、そういった意味では5着ダーリントンホールはこれから面白い存在になるかも。

デビュー以来初めてのマイル戦、約9ヶ月半振りの実戦、休み明けの分なのかスタートの反応が鈍かった点を考慮すれば、かなり価値ある走りだったように思う。

5着でまとめたが、昨年【皐月賞】での6着や、道中でのフットワークなどを見ていると、やはりベストは2000M前後ではないか。

次走、それくらいの距離に出走してくるようなら!

思い切って指名してみたい!

 

【富士ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ソングライン(池添謙一騎手)
「ソングラインと重賞のタイトルが欲しかったのでホッとしています。馬場に出てから良い動きでしたし、身体の張りもあって関屋記念よりも良い状態で来てくれている感触でした。スタートで立ち遅れてしまってうまく乗れたとは言えませんが、そのあとは二の脚でポジションを取ることができました。直線まで良い形で走れましたし、直線でも手応えは十分にあっていつスパートしようかという感じでした。もともと能力はある馬だと思っていましたし、身体も成長して良くなってきています。まだまだこれから良くなる余地はありそうです。この舞台(東京1600m)に関してはこの馬の得意としているところで古馬相手でしたが正直負けられないレースになるのかと思っていました。そこで結果を出すことができて良かったと思います。まだこれから良くなってきますし、成長を楽しみにしたいと思います」

2着 サトノウィザード(戸崎圭太騎手)
「前半はポジションを取れず、後ろからになりました。ただ、最後はこの馬の決め手を生かすことができましたが、脚色が(勝ち馬と)一緒になってしまいました」

3着 タイムトゥヘヴン(柴田善臣騎手)
「ゲートの中でソワソワして出遅れてしまいました。ただ、稽古の動きも良かったですし、その分終いはしっかりと脚を使ってくれました」

4着 ダノンザキッド(川田将雅騎手)
「長いこと休みましたが、4コーナーでも雰囲気を出してくれました。ここから準備して次に向かえる内容だったと思います」

5着 ダーリントンホール(横山武史騎手)
「久々の分、スタートの反応が鈍かったです。ゲートの出と久々、それに初めてのマイルという条件がありましたが、終いは脚を使ってくれました。能力のある馬です」

6着 ワグネリアン(福永祐一騎手)
「初めてのマイルでしたが上手く流れに対応してくれました。ただ、勝負どころでのマイルの流れに上手く対応しきれませんでした。それでもまだ馬自身がやれるところを見せてくれました。喉は大丈夫です」

13着 マイラプソディ(武豊騎手)
「ポジションを取ることはできましたが、最後は普通に脚が無くなりました。マイルならもう少し溜めた方が良いかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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