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ホーム勝負の明暗菊花賞 2021【回顧】3冠ロードを彩った全ての出走馬に心から感謝!

菊花賞 2021【回顧】3冠ロードを彩った全ての出走馬に心から感謝!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】菊花賞 2021 における勝負の明暗

2021年10月24日(日) 4回阪神6日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第82回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・内 3000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ±
2 3 タイトルホルダー 牡3 57 横山武史 3.04.6   01-01-01-01 35.1 4 8.0 464 -2
8 18 オーソクレース 牡3 57 ルメール 3.05.4 5 11-11-10-09 34.8 3 5.4 474 -2
6 11 ディヴァインラヴ 牝3 55 福永祐一 3.05.4 06-06-06-06 35.2 6 17.3 484 0
7 14 ステラヴェローチェ 牡3 57 吉田隼人 3.05.4 ハナ 15-15-15-09 34.7 2 4.1 494 -12
4 7 ディープモンスター 牡3 57 武豊 3.05.6 1 1/2 08-09-10-11 34.9 7 18.1 450 -4
5 9 ヴェローチェオロ 牡3 57 幸英明 3.05.7 クビ 12-12-12-14 34.9 12 44.1 470 +2
7 13 アリーヴォ 牡3 57 M.デム 3.05.8  3/4 08-09-07-07 35.4 11 40.3 492 0
4 8 エアサージュ 牡3 57 藤岡佑介 3.05.9  3/4 04-04-05-04 35.9 10 36.3 514 -18
1 2 アサマノイタズラ 牡3 57 田辺裕信 3.06.0 18-18-18-17 34.7 5 13.1 492 -6
10 8 17 ヴィクティファルス 牡3 57 池添謙一 3.06.1  3/4 08-08-07-07 35.7 8 18.4 474 0
11 3 6 セファーラジエル 牡3 57 鮫島克駿 3.06.2  1/2 02-02-02-02 36.6 17 90.8 524 +2
12 2 4 ロードトゥフェイム 牡3 57 丹内祐次 3.06.2  1/2 12-12-13-14 35.4 15 60.1 492 +10
13 3 5 レッドジェネシス 牡3 57 川田将雅 3.06.3  1/2 17-17-17-16 35.1 1 3.9 494 +4
14 5 10 モンテディオ 牡3 57 横山和生 3.06.7 2 02-03-02-03 36.9 13 46.4 474 0
15 8 16 グラティアス 牡3 57 松山弘平 3.06.7 クビ 04-04-04-04 36.8 14 59.7 494 -6
16 7 15 ヴァイスメテオール 牡3 57 丸山元気 3.07.1 2 1/2 14-14-13-13 36.3 9 21.7 494 -8
17 6 12 ノースザワールド 牡3 57 和田竜二 3.07.5 2 1/2 15-15-15-17 36.4 18 105.5 470 -2
18 1 1 ワールドリバイバル 牡3 57 津村明秀 3.08.5 6 06-06-07-11 38.1 16 85.4 512 +6

 

全ての出走馬へ!ありがとう、お疲れ様

今回の【菊花賞】をもって、2021年の3冠レースが終了した。

レースを振り返る前に、まずは3冠レースに携わった全ての出走馬に対して

「ありがとう」そして「お疲れ様」

心からの思いを贈らせてほしい。

栄光を掴んだ馬もいれば、残念ながら下位に沈んでしまった馬もいる。

それでも!彼らは、世代の最高峰であるクラシック3冠の舞台に立った馬!

出走する自体が大偉業だということを私たちは決して忘れてはいけない。

また、大一番は注目度も大きい。
人の側の雰囲気がいつもと違う分、余計なストレスも味わったに違いない。

そういった中でも、彼らは死力を尽くして戦ってくれた。
そして、私たち見る側の人間を熱くさせてくれた。

だからこそ、改めて「ありがとう」そして「お疲れ様」

 

まれに見る大混戦

では、レースを振り返っていこう。

改めて申し上げるまでもないが、春の2つのG1の優勝馬であるエフフォーリアとシャフリヤールが不在だったこともあり、まれにみる大混戦だと言われた【菊花賞】。

そして、混戦を象徴するかのように1&2番人気(レッドジェネシス&ステラヴェローチェ)ともに馬券圏外へ沈んだ。

そういったレースは穴のキングスポーツにとって大好物!

おかげさまで、軸馬に指名した6番人気の伏兵☆ディヴァインラヴが3着に粘ってくれたこともあり、3連複の万馬券を射止めることができた。

参考⇒先週の成績速報

 

ここで皆様が気になるのはひとつだろう。

どうして、人気馬が2頭揃って圏外へ沈んだのか?

 

混戦だけにデータに頼った人も多かっただろうが

ここでひとつ、データをご紹介しておきたい。

直近15年の【菊花賞】における「前走別の成績(ローテーション)」だ。

菊花賞 前走別の成績(過去15回)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
神戸新聞G2 12- 8- 7- 75/102 11.8% 19.6% 26.5%
セントラG2 1- 4- 3- 63/ 71 1.4% 7.0% 11.3%
野分特別1000 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
ラジオNIHG3 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%

 

ご覧いただければ一目瞭然だが【菊花賞】というのは、【神戸新聞杯】組が圧倒的な成績を残してきたレースなのだ。

今年の場合、混戦であるがゆえに、データに頼った方も多かったと思う。

【神戸新聞杯】の1&2着馬が、今回の上位人気2頭に推されたのは必然だったのだろう。

だが、皆様もご存知の通り、今年の【神戸新聞杯】は例年とは状況が違った。

 

過去15回の神戸新聞杯は全て良馬場だったが

上のデータの対象だった過去15年は、全て良馬場。

だが、今年は大雨による不良馬場での開催だったのだ!

あまりにもタフな馬場状態だったため、各馬のダメージは少なくなかったはずだ。

神戸新聞杯はダメージが残ったか

特にレッドジェネシスは、【神戸新聞杯】の前と比較すると、かなり動きが重く見えた。

そうした背景もあり、私たちは思い切って別路線組のディヴァインラヴからの勝負を決めた。

結果は案の定だった。
もちろん、細かくみれば他にも凡走の理由はあるが、一番大きかったのは状態だと思う。

私たちの指名馬も頑張ってくれたし、同時に例年は苦しんできた【セントライト記念】組が台頭した。

ここ数年、特に日本競馬界は各馬の能力が拮抗していると言われる。

だからこそ、ちょっとした仕上げの差が、結果へ直結するのだ。

もちろん、直前の最終追いもそうだが、溜まったダメージの蓄積を見極めるには、前走以前にどういった馬場で戦ってきたかという点をチェックすることをオススメする!

 

さすがは横山武史騎手

勝ち馬タイトルホルダーについてもお話させてほしい。

【皐月賞】2着という実績の持ち主だから、G1を勝っても何ら不思議はない。
とはいえ、さすがに5馬身差の圧勝には度肝を抜かれた方が多かったと思う。

そして、その激走を生んだのが、横山武史騎手の積極果敢な騎乗だったことは間違いない。

 

【皐月賞】の際には優勝馬エフフォーリアに騎乗していた横山武史騎手。

当時のレース回顧の際、彼の騎乗ぶりについて、私は次のように記した。
一部抜粋にはなるが、該当部分を転載したい。(全文はコチラから

注目したのは3コーナーから4コーナー付近。

最大のライバルだと見られていたダノンザキッドが早めに仕掛けた。

対象的にエフフォーリアは動きにくい位置に。

経験の少ない若手騎手なら焦るところだが、横山武騎手はじっくり待った。

焦るそぶりなど全く見せることもなかった。

ここが凄いのだ!

これまで様々騎手を見てきた経験から、本物へと進化する騎手は

焦ることなく待てる騎手!

だと確信する。

 

横山武騎手は待てる!

止まらない横山武騎手!先日の日経賞も快勝!

結果的に勝利を収めたが、仮にエフフォーリアが負けていたとしても、私は「ナイス騎乗」だと讃えたと思う。

何事もそうだが、無理なものは無理。できないことはできない。こういったことは必ず存在する。
そこで焦っても仕方がないのだ。

特に競馬の場合は繊細なサラブレッドと共に戦っているのだ。

鞍上の焦りは必ずパートナーへと伝わる。そしてそうなった時の競走馬が力を出し切れるとは思えない。

今回のエフフォーリアは、最後まで鞍上が動じなかったから、安心して最後まで走れたはず。

力のある馬が安心して走れたら、結果が出て当然だろう。

 

「待てる」騎手だからこそ

上にもあるように、横山武史騎手は「待てる」騎手だ。

そして、私は「待てる騎手だからこそ逃げられた」のだとも思う。

要するに、待てる騎手だからこそ、同じように待てる騎手である後続のトップジョッキーたちの心理も十分に理解できるのだ!

そして、恐らく「このくらいのペースなら突いてこないだろう」と確信できるペースに逃げたに違いない。そうでなければ、G1という大一番で、リスクもある逃げの戦法を果敢にとることはできないはず。

改めて思う。

横山武史騎手は本物中の本物!

今週【天皇賞秋】では、再びルメール(グランアレグリア)&福永(コントレイル)と激突することになるが、今の彼なら両者に負けないだけの騎乗をしてくれるに違いない。

さあ、楽しみになってきたぞ!

参考⇒天皇賞秋 2021 狙い

 

最後に1頭!楽しみな馬

長々と書いてきてしまったが、最後に1頭だけ!
「今後が楽しみな馬」について、お付き合いいただきたい。

好走したので当然といえば当然だが、2着オーソクレースをご紹介したい。
この馬、今後はかなり良くなるかもしれない!

長期休養明けだった前走【セントライト記念】で3着に好走。
力のあるところを見せてくれたが、やはり休養明けの分だけラストは失速。それでも、道中でのスムーズかつ軽快はフットワークは、3歳馬のレべルを超えていた。まさに大器!

案の定、一度叩かれた今回は、さらによくなっていた。
一方で、やはり長いブランクが応えているのか、まだ「重い」場面も見せる。レース後にルメール騎手が「3~4コーナーの反応が遅かった」と語っていたが、きっと実戦を重ねることで解消されるはず。

タイプ的には【有馬記念】あたりが合うと思うのだが、、、、

未来の主役に指名して、これからも注目しようと思う。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【菊花賞 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 タイトルホルダー(横山武史騎手)
「前走がひどい競馬だったので、取り返したい思いがあったので結果を出せて良かったです。個人的にはこの距離はタイトルホルダーにとって長いかなと思っていたのですが、終わってみれば強かったです。いつも力みやすいというか、真面目過ぎるところがありますが、一頭になればリラックスするというのも知っていたので、今回は無理してでもハナにこだわっていました。ペースは落とせるようならもう少し落としてもいいかもと思いましたが、馬もやる気でしたし、馬と喧嘩してまでペースを落とすくらいならリズム良く運んだ方が良いと思い、ペースはそれほど気にしていなかったです。できればダービーも獲りたかったのですが、違う馬でこうして2冠を獲れて関係者の方々や頑張ってくれた馬に感謝しています。この馬は真面目過ぎるところが長所でもあり欠点でもあると思うので、それを上手く使い分ける競馬をしていけるようにうまく馬と歩んでいけたら良いなと思います」

2着 オーソクレース(C.ルメール騎手)
「良い競馬をしてくれましたが3、4コーナーの反応が遅かったです。よく頑張ってくれました。最後は良い戦いをしてくれました。勝ち馬が強すぎましたし、2着は良い結果です」

3着 ディヴァインラヴ(福永祐一騎手)
「やりたい競馬は出来ました。最後はフラフラでしたけどね。良いチャレンジだったと思います。陣営も良く仕上げてくれました」

4着 ステラヴェローチェ(吉田隼人騎手)
「正直今の状態を考えれば頑張ったと思います。稽古でもこれほど動けないのかという感じでしたが力がありますね。人気になっていましたし、自分で動き勝ちに行く競馬をして恰好はつけられたのではないでしょうか」

5着 ディープモンスター(武豊騎手)
「思い通りのレースはできました。精一杯かなという感じです。この距離もこなしてくれたので、これからが楽しみです」

6着 ヴェローチェオロ(幸英明騎手)
「3、4コーナーで一瞬ついて行けなくなって、直線でハミを取り直しました。勝負どころで動けていれば良かったのですが...」

7着 アリーヴォ(M.デムーロ騎手)
「内容は完璧でしたが、坂で苦しくなってから走りがバラバラになりました」

8着 エアサージュ(藤岡佑介騎手)
「行く馬を行かせてインのポケットから運びました。3コーナーで上がって行きたかったのですが、反応が鈍かったです。勝負どころで動いて行けるようになれば来年はもっと良くなりそうです」

10着 ヴィクティファルス(池添謙一騎手)
「返し馬の感じがとても良かったです。出来の良さで何とか距離が持ってくれないかと思いましたが、やはり3000mはこの馬には長いかもしれません」

13着 レッドジェネシス(川田将雅騎手)
「道中はリズム良く走ってくれていましたが勝負どころで全く動くことができず、レース前から苦しさを感じる返し馬でしたので、調整段階で感じなかった前走の疲れが競馬場に来て出てしまったのかなという印象です」

15着 グラティアス(松山弘平騎手)
「自分の形の競馬は出来たと思います。3000mでよく頑張ってくれたと思います」

16着 ヴァイスメテオール(丸山元気騎手)
「2着馬の後ろでこの3000mの距離の中でしっかり我慢してくれました。馬場はもう少し柔らかい方が良かったと思います」

17着 ノースザワールド(和田竜二騎手)
「我慢はきいていましたが、テンが仕掛けていけませんからね。流れたかなと思いましたが、阪神は仕掛け所が難しいですね。適距離ならもっと走れる馬です」

(via ラジオNIKKEI 

 

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