キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗小倉大賞典 2020【回顧】ヴェロックスの今後をどう考えるべきか?

小倉大賞典 2020【回顧】ヴェロックスの今後をどう考えるべきか?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】小倉大賞典 2020 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 2 カデナ 牡6 57 鮫島克駿 1.48.3   11-10-12-09 35.1 4 18.1 474 0 (栗)中竹和也
7 12 ドゥオーモ 牡7 52 勝浦正樹 1.48.6 1 3/4 13-12-05-05 35.8 10 40.5 472 -10 (栗)野中賢二
8 13 ジナンボー 牡5 55 シュタル 1.48.6 クビ 03-03-03-01 36.1 2 8.6 500 +20 (美)堀宣行
3 4 レイホーロマンス 牝7 51 松若風馬 1.48.9 1 1/2 08-07-09-09 35.9 6 20.8 420 -4 (栗)橋田満
B6 10 アウトライアーズ 牡6 54 丸田恭介 1.49.1 1 1/2 13-14-12-12 35.8 12 65.6 498 +8 (美)小島茂之
3 3 テリトーリアル 牡6 56 藤岡康太 1.49.3 1 1/4 05-05-05-05 36.6 3 11.3 484 +4 (栗)西浦勝一
5 7 ナイトオブナイツ 牡7 56 丹内祐次 1.49.4  3/4 11-12-12-13 36.1 11 50.5 464 0 (栗)池添兼雄
1 1 アロハリリー 牝5 54 中谷雄太 1.49.7 1 3/4 03-03-05-08 37.0 9 31.2 464 +8 (栗)高野友和
4 6 ヴェロックス 牡4 57 川田将雅 1.49.9 1 1/2 05-05-05-05 37.2 1 1.4 490 -4 (栗)中内田充
10 B5 8 アンノートル 牡6 54 柴田大知 1.50.0 クビ 10-10-03-02 37.5 7 27.0 514 +2 (美)田中博康
11 6 9 エメラルファイト 牡4 56 石川裕紀 1.50.2 1 1/4 09-09-09-09 37.2 5 18.6 464 +4 (美)相沢郁
12 B7 11 タニノフランケル 牡5 55 吉田隼人 1.50.5 1 1/2 05-08-11-14 37.4 8 29.8 530 +10 (栗)角居勝彦
13 8 14 ランスオブプラーナ 牡4 55 古川吉洋 1.50.7 1 1/2 01-01-02-03 38.3 13 119.8 462 -3 (栗)本田優
14 B4 5 サイモンラムセス 牡10 53 小牧太 1.51.1 2 1/2 02-02-01-03 38.7 14 171.9 460 -4 (栗)梅田智之

 

単勝最下位人気のミライヘノツバサが優勝した前日の【ダイヤモンドS】に続いて。

2日続けて!「衝撃の重賞」が私たちを待っていた。

 

いくら、直近5年の3連単平均配当が16万馬券を超える、荒れる重賞【小倉大賞典】だとしても。

まさか、単勝1.4倍のヴェロックスが自己ワーストの9着に負けるとは、、、

競馬は本当に奥が深いなと感じずにはいられない。

今回のレース回顧は、そのヴェロックスに絞った内容としたい。

 

苦戦を予感できるデータは存在していた

だが、前日のミライヘノツバサと異なる点は

ヴェロックスに関しては苦戦を予感させるデータもあった

ということ。

 

実は、私たちがレース前の段階で公開した「狙い」の中でも記している。

該当部分を転載してみよう。

実は、今年に入ってからの重賞で、ヴェロックスが当てはまるであろう「単勝2.5倍以下の1番人気馬」の勝率を調べてみた。結論からいくと

なんと7頭中0勝!

2020年の重賞 単勝2.5倍以下の1番人気馬の成績

レース名 馬名S 性齢 騎手 オッズ 着順
共同通信G3 マイラプソディ 牡3 武豊 1.5
きさらぎG3 アルジャンナ 牡3 川田将雅 1.5
根岸SG3 コパノキッキング セ5 マーフィ 1.9
東海SG2 インティ 牡6 武豊 2.3
京成杯G3 スカイグルーヴ 牝3 ルメール 2.1
フェアリG3 アヌラーダプラ 牝3 ルメール 2.0
シンザンG3 ルーツドール 牝3 川田将雅 1.6

 

断然の人気で結果を出すことの難しさ、改めて皆様に感じていただけたと思う。

ヴェロックスは本当に素晴らしい馬だが、ディープインパクトでもオルフェーヴルでもない。厳しい流れを断ち切ることは難しいと判断した。

 

過去7頭と比べても、更に上位の1.4倍を集めたヴェロックスだったが、乗り越えることはできなかった。

 

断然人気馬は難しい

なぜ、断然の人気馬が苦しみ続けているか?

私たちが考える理由は非常にシンプルで

「ライバル達のマークが集中するから」

人気を集めるというのは、ライバルたちのマークを一手に引き受けるということ。

例えば、逃げ馬なら後ろからつつかれる。

差し馬なら前をブロックされることもあるだろう。

自分のリズムで走ること自体が容易ではない。そうした状況下で好走するには、ライバルたちの2枚は上の能力が求められる。

 

よほどの思い入れがない限り

あのアーモンドアイでさえこ惨敗するほど、能力が拮抗している現代の日本競馬界。

「2枚上の能力」を重賞で示せる馬はほぼいないと考えている。

したがって、皆様が今後予想をされる際、気になる馬が断然の1番人気に推されていたとしたら

よほど、個人的な思い入れがない限り、安易に軸にしない方がよい

これだけはアドバイスをしておきたい。

リスクを背負って人気馬を買うなら、攻めの予想に挑んだほうが、よほど楽しいぞ!

 

ヴェロックスの今後は?

ここまで記してきたような事情があるから、惨敗したヴェロックスに関して、いきなり評価を大幅に下げるような、極端な考え方をする必要はないと思う。

マークを集めたことでリズムに乗れなかったことはあるだろう。

そして、当然だが叩き台、早い段階で手応えが怪しくなっていたように、仕上がり自体ももう一つだったのではないか。

そもそも【皐月賞】2着など、昨年の牡馬三冠G1全てで馬券圏内の実力派。

 

また、父親はジャスタウェイ。

5歳時に競走馬として完成した父からも、決して早熟ということもないだろう。

だからこそ、とにかく次走を見てみたい。

評価を下すのは、次走の後で良いと思う。

私は、復活の好走をする可能性はかなり高いとみている!

 

レースを見逃した方はコチラから

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

優勝したカデナは素晴らしかったが、そもそもここでは実績が違う馬。

3歳時の【弥生賞】勝ちはもちろん、昨年夏もここ小倉の重賞【小倉記念】で2着に入っているようにコース適性も高かった。

なので、改めて強調するまでもないだろう。

それ以外なら

5着・アウトライアーズ

の末脚の伸びが気になった。

上がり最速のカデナからは差をつけられたものの、上がり2位タイをマーク。

ここ2戦、オープン特別でも二桁着順に負けていたとは思えない力強い動き。

3歳時には重賞でも活躍していた素質馬らしい走りだったのではないか。

6歳という年齢から大きなノビシロはないだろうが、今回くらい走れたら、ローカルG3あたりなら十分に馬券になる!

頭に入れておいてほしい。

 

【小倉大賞典 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 カデナ(鮫島克駿騎手)
「いい脚を使って勝ち切ってくれました。今週は馬場が乾いて内が有利になっていて、この内枠を生かした競馬をしようと思っていました。元々力のある馬で、今日はこの馬の力を出し切れたと思います。私は初重賞勝ちでとても嬉しいです。ガッツポーズは思わず出ました」

2着 ドゥオーモ(勝浦正樹騎手)
「いい感じで、悪いところを走らないこの外枠も良かったと思います。この馬のいい形の競馬が出来ました。52キロというハンデでよく頑張ってくれました。このコースが合うのでしょう。4コーナーでは”よし!”と思ったくらいでした」

4着 レイホーロマンス(松若風馬騎手)
「距離はもっとあっていいと思います。1800mは短いようです。体の小さい馬ですが、よく頑張ってくれたと思います」

6着 テリトーリアル(藤岡康太騎手)
「スタートで出て、いい位置でレースを運べました。3、4コーナーで馬場の悪いところで脚を取られてしまいました。その後は伸びていました。力はつけていると思います」

9着 ヴェロックス(川田将雅騎手)
「返し馬での具合も良く、雰囲気も良かったのですが、あまりにも力を出していません。何事もなく、次に向かっていけたらいいと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事