こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】毎日杯 2020 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 7 | 8 | サトノインプレッサ | 牡3 | 56 | 武豊 | 1.47.9 | 10-08 | 35.3 | 2 | 2.9 | 488 | 0 | (栗)矢作芳人 | |
| ２ | 2 | 2 | アルジャンナ | 牡3 | 56 | ヒューイ | 1.48.0 | 3/4 | 07-04 | 35.7 | 1 | 2.1 | 456 | -6 | (栗)池江泰寿 |
| ３ | 5 | 5 | ダノンアレー | 牡3 | 56 | 福永祐一 | 1.48.4 | 2 1/2 | 03-02 | 36.3 | 4 | 9.8 | 486 | -6 | (栗)安田隆行 |
| ４ | 7 | 7 | メイショウラツワン | 牡3 | 56 | 浜中俊 | 1.48.7 | 1 3/4 | 01-01 | 37.0 | 9 | 56.7 | 480 | 0 | (栗)南井克巳 |
| ５ | 8 | 10 | メイショウダジン | 牡3 | 56 | 幸英明 | 1.48.9 | 1 | 09-10 | 36.2 | 8 | 55.6 | 460 | -12 | (栗)松永昌博 |
| ６ | 6 | 6 | ストーンリッジ | 牡3 | 56 | 岩田望来 | 1.48.9 | クビ | 05-08 | 36.4 | 3 | 4.9 | 456 | -4 | (栗)藤原英昭 |
| ７ | 4 | 4 | テイエムフローラ | 牝3 | 54 | 和田竜二 | 1.49.1 | 1 1/4 | 05-04 | 36.8 | 6 | 26.8 | 440 | -6 | (栗)鈴木孝志 |
| ８ | 3 | 3 | アーニングフェイム | 牝3 | 54 | 松山弘平 | 1.49.4 | 1 3/4 | 07-07 | 37.0 | 10 | 82.9 | 442 | -2 | (栗)浜田多実 |
| ９ | 1 | 1 | アーヴィンド | 牡3 | 56 | 国分恭介 | 1.50.0 | 3 1/2 | 02-02 | 38.0 | 5 | 23.4 | 524 | +12 | (栗)岡田稲男 |
| 10 | 8 | 9 | トウケイタンホイザ | 牡3 | 56 | 北村宏司 | 1.51.3 | 8 | 03-04 | 39.0 | 7 | 41.0 | 458 | -10 | (栗)清水久詞 |
ご存知の方も多いと思うが、ここ最近の３歳重賞は、性別を問わずに立て続けに荒れていた。
例えば先週の【フラワーカップ】
なんと12番人気のアブレイズが優勝！
鞍上の藤井勘一郎騎手と共に重賞初制覇を成し遂げている。
また、同じく先週行われた【スプリングステークス】
Ｇ１【ホープフルＳ】２着のヴェルトライゼンデがダントツの人気を集めたが、、、
優勝したのは６番人気のガロアクリークだった。
これらの結果がわかるように、現在の３歳路線は、一部の飛び抜けた強豪（コントレイルやサリオスなど）を除けば、大混戦と言ってよい。
常に、何が起きても驚けないような状況なのだ。
だが！それは逆の見方をすれば
だということの証ではないだろうか。
お見事！上位人気２頭
そして迎えた今回の【毎日杯】
１着を争ったのは１＆２番人気の２頭、アルジャンナ（２着）とサトノインプレッサ（１着）だった。
しっかりと人気に応えたじゃないか。
それも、単に着順だけの話ではない。
２着馬アルジャンナと３着馬ダノンアレーとの間に２馬身半もの差があったことも含め、完全に力の差を見せたレースと言って良い。
だからこそ彼ら２頭は「本物」だと言い切りたい
但し！厳密に言えば、上位２頭の間にも大きな差があるように思う。
優勝したサトノインプレッサの強さには本当に驚かされた。
２頭の間には大きな差がある
今回のレースは、基本的には「前残り」の流れ。
実際に、３着馬と４着馬は４コーナーを１＆２番手で通過した２頭だ。
そういった展開の中、サトノインプレッサは４コーナー８番手から、上がり最速の脚を繰り出して、前を走っていたアルジャンナを差し切っている。
しかも、ゴール前は余裕が感じられた。
これこそ、両馬の力の差を表す証拠。文句なしの大器だ！
サトノインプレッサに関しては
道悪が向いたのではないか？
という見方も出てくると思う。
確かに、ここまでの２戦はいずれも重馬場で勝ち上がっていて、今回も稍重。今回のレースに関しては、アドバンテージはあったかもしれない。
だが、決してそれだけの馬ではないとみる。
むしろ良馬場で
レース後の矢作調教師のコメントをご紹介したい。
全くの同感。
実力があるから重馬場も問題なくこなすが、最大の持ち味である瞬発力は、良馬場にかわることで更に威力を発揮するのではないだろうか。
２頭の今後は？
サトノインプレッサの今後のローテーションは未定のようだ。
だが【皐月賞】でも【ダービー】でも、本番勝ち負けが狙える可能性は十分。
またアルジャンナに関しても、本番で突き抜ける場面までは想像できないが、掲示板争いくらいは十分に可能だろう。
本番が非常に楽しみになってきた。
あとは、無事にクラシックが開催されることを心から祈りたい。
正直に言って上位２頭と、その他の馬の間には大きな差がある。
それを承知していただいた上で、１頭あげるなら
５着・メイショウダジン
理由は非常に単純で
上位２頭に続く上がり３番目のタイムをマークしたから
前半でもご紹介した通り、今回のレースは前残りの流れ。そういった中で、４コーナー最後方から追い込むのは厳しすぎた。
位置取りひとつでもう少し違う結果もあっただろう。
今回が初芝だっただけに、伸びしろもありそう。覚えておいてほしい。
【毎日杯 2020】のレース後の関係者のコメント
１着 サトノインプレッサ（武豊騎手）
「ゲートの中でうるさくて、出遅れました。前走も後ろから行っていますし、前半は折り合い重視で運びました。手応えは抜群でした。直線ではスペースを見つけるのに時間がかかりましたが、前が開いてからは一瞬でした。ディープ産駒らしい良い走りでした。大舞台に向かうと思いますがどこまで強くなるのか楽しみです」
２着 アルジャンナ（Ｌ．ヒューイットソン騎手）
「この馬の良い所は出しています。反応よく伸びました。今日のような馬場もこなしました。今日は勝った馬が強かったということでしょう」
３着 ダノンアレー（福永祐一騎手）
「上手に立ち回ってくれました。まだまだ緩い所のある馬です。パンとしてくれば楽しみだと思います」
４着 メイショウラツワン（浜中俊騎手）
「腰に力がなくて、（走りが）バラバラっとして上手くはまって走れない感じがあるので、そこのパワーがついてくればもっと走ってくると思います」
５着 メイショウダジン（幸英明騎手）
「芝でも終いはしっかりした脚でした。良い走りをしていました。芝でもダートでも走れるのがわかりました。この先、幅が広がりました」
６着 ストーンリッジ（岩田望来騎手）
「勝負所でポジションが後ろになりました。良く走っているのですが。まだこれから良くなる馬です」
７着 テイエムフローラ（和田竜二騎手）
「今日の条件では、ベストの走りをしてくれたと思います。牝馬同士ならもっとやれると思います」
（via ラジオNIKKEI ）
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