こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
毎日王冠 2026 の回顧
2026年10月 4日(日) 4回東京2日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【11R】 第77回毎日王冠
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 17頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | B1 | 1 | セイウンハーデス | 牡7 | 57 | 幸英明 | 1.45.5 | 04-03-03 | 33.5 | 5 | (栗)橋口慎介 | |
| 2 | 7 | 13 | ホウオウビスケッツ | 牡6 | 57 | 岩田康誠 | 1.45.5 | ハナ | 01-01-01 | 33.9 | 9 | (美)奥村武 |
| 3 | 2 | 3 | レディネス | 牡4 | 57 | 横山典弘 | 1.45.7 | 1 1/4 | 07-05-05 | 33.5 | 7 | (栗)昆貢 |
| 4 | 7 | 14 | レイニング | 牡4 | 57 | ルメール | 1.45.8 | クビ | 13-12-13 | 32.9 | 6 | (美)森一誠 |
| 5 | 3 | 6 | ライヒスアドラー | 牡3 | 55 | 佐々木大 | 1.45.9 | 3/4 | 11-11-09 | 33.2 | 2 | (美)上原佑紀 |
| 6 | 2 | 4 | サトノシャイニング | 牡4 | 57 | 西村淳也 | 1.45.9 | ハナ | 10-06-06 | 33.6 | 3 | *(栗)杉山晴紀 |
| 7 | 1 | 2 | リアライズシリウス | 牡3 | 55 | 津村明秀 | 1.45.9 | 頭 | 02-02-02 | 34.1 | 1 | (美)手塚貴久 |
| 8 | B8 | 17 | ダノンエアズロック | 牡5 | 57 | 田辺裕信 | 1.46.0 | 1/2 | 04-03-03 | 34.0 | 12 | (美)堀宣行 |
| 9 | B5 | 10 | エルトンバローズ | 牡6 | 57 | 松若風馬 | 1.46.1 | クビ | 11-12-13 | 33.3 | 10 | *(栗)杉山晴紀 |
| 10 | 6 | 12 | レガーロデルシエロ | 牡5 | 57 | 戸崎圭太 | 1.46.1 | ハナ | 15-15-15 | 33.0 | 11 | (美)栗田徹 |
| 11 | 5 | 9 | ドラゴンブースト | 牡4 | 57 | 丹内祐次 | 1.46.1 | 頭 | 07-08-07 | 33.7 | 8 | (栗)藤野健太 |
| 12 | 3 | 5 | クルゼイロドスル | 牡6 | 57 | 荻野極 | 1.46.1 | クビ | 17-17-15 | 33.0 | 15 | (栗)高橋義忠 |
| 13 | 8 | 15 | シャンパンカラー | 牡6 | 58 | 内田博幸 | 1.46.2 | 1/2 | 06-09-09 | 33.5 | 14 | (美)田中剛 |
| 14 | 4 | 7 | ロングラン | セ8 | 57 | 菊沢一樹 | 1.46.3 | 1/2 | 14-12-09 | 33.6 | 17 | (美)和田勇介 |
| 15 | 4 | 8 | ビーアストニッシド | 牡7 | 57 | 原優介 | 1.46.6 | 1 1/2 | 15-15-15 | 33.5 | 16 | (美)堀内岳志 |
| 16 | 6 | 11 | ランスオブカオス | 牡4 | 57 | 横山武史 | 1.46.6 | ハナ | 03-06-07 | 34.2 | 13 | (栗)奥村豊 |
| 17 | 8 | 16 | アドマイヤクワッズ | 牡3 | 55 | 坂井瑠星 | 1.46.6 | クビ | 07-09-09 | 34.0 | 4 | (栗)友道康夫 |
これが「多頭数の毎日王冠」
恐らく、殆どの競馬ファンが驚かれたのではないだろうか。
「まさか、毎日王冠がこんなに荒れるなんて、、、」
近年は、3連単でさえ4桁配当の年が多かったし、ついても1万馬券台程度まで。
確かに堅いレースだ。ただし、、、
実はこの波乱は偶然ではない。
今回の【毎日王冠】だが、もちろん個々の馬を見ていけば、それぞれに色々な感想はある。
だが、それよりも「荒れるパターンの毎日王冠の条件」について。
私たちも、各所でご紹介してきたことではあるが、それを改めて皆さまにご紹介したい。そして、頭に叩き込んでおいてほしい。それをすることが、来年以降の【毎日王冠】には最も有効だと考えた。
なぜなら、毎日王冠というレースそのものは毎年やってくるが、今年のメンバーでの毎日王冠は「今年限り」だから。来年以降も使える可能性のある、レース全体の傾向を一緒に学び直そう。
1.多頭数には夢がある
【毎日王冠】は堅いイメージがある。
だが、それはあくまでも少頭数で行われた場合に限る。
ここでご覧いただきたいのは、比較的多頭数とも言うべき「14頭立て以上(1990年以降)」で開催された際の勝ち馬一覧だ。

なんと、勝ち馬8頭のうち、半数の4頭が
「単勝8番人気以下の伏兵」
だったのだ。
「強い馬がいる=勝ち目がないから出走しない」だから少頭数になる。
それとは逆に「抜けた馬がいない=チャンスがあるなら出走するぞ!」だから多頭数になる。
要するに、多頭数の年の上位人気馬は「抜けていない」
抜けていない馬が「押し出された人気馬になる。人気になればマークも集まる。それを乗り越えてまで勝つのは容易ではない!これが「荒れることのカラクリ」なのだ。
2.多頭数なら「内枠の伏兵を狙え」
こちらも、いくつかデータをご覧いただこう。
さらに頭数を多めに見て「15頭立て以上」の【毎日王冠】を対象に。
近5回の馬券圏内馬15頭中、10頭が内側の1~4枠だった。

頭数が多ければ多いほど、外の馬は距離ロスが大きくなる。やはり内なんだろう。
そうなると、今度は、こんなことを思う方が出てくるかも。
「素直に内枠の人気馬を買えばいいんじゃないか(今回でいえば、その筆頭が2番リアライズシリウス)」
なんと!実は必ずしもそうではない。そこでご覧いただきたい衝撃のデータが!

じゃあ今回はどうだった?
内は内でも、あくまでも活躍しているのは
「内枠の伏兵」
確かに、内枠は距離ロスはない。ただし!周囲からブロックもされやすい。ましてやマークの集まる上位人気馬ともなれば!むしろ難しい競馬になりがちなのだ。
じゃあ実際にどうだったの?
まさにその傾向にドンピシャで当てはまり、結果を出したのが
3着レディネス=7番人気
だったわけだ。
もちろん、データはあくまでもデータ。それが全てではない。
とはいえ、わずか1年や2年の傾向ではない。何年も、あるいは何回にも渡って培われてきたものには、それ相応のものがあると思う。それを証明したのが今回の【毎日王冠】の結果だ。
来年かどうかはわからないが、また必ず多頭数の【毎日王冠】はやってくる。その時に一緒に勝てることを楽しみにしている。
京都大賞典 2026 の回顧
2026年10月 4日(日) 4回京都2日 天候 : 雨 馬場状態 : 稍重
【11R】 第61回京都大賞典
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 2400m 18頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6 | 12 | エコロディノス | 牡4 | 57 | 田口貫太 | 2.24.0 | 02-02-02-02 | 34.9 | 11 | (栗)大久保龍 | |
| 2 | 5 | 10 | マイネルエンペラー | 牡6 | 57 | 吉村誠之 | 2.24.1 | 3/4 | 05-04-04-03 | 34.7 | 8 | (栗)清水久詞 |
| 3 | 3 | 6 | アクアヴァーナル | 牝5 | 55 | 松山弘平 | 2.24.2 | クビ | 11-11-07-03 | 34.7 | 2 | (栗)四位洋文 |
| 4 | 2 | 3 | ディープモンスター | 牡8 | 58 | 浜中俊 | 2.24.2 | クビ | 03-03-04-03 | 34.8 | 3 | (栗)池江泰寿 |
| 5 | 2 | 4 | ヘデントール | 牡5 | 58 | 吉田隼人 | 2.24.3 | クビ | 14-14-15-17 | 34.2 | 5 | (美)木村哲也 |
| 6 | 1 | 1 | ウエストナウ | 牡5 | 57 | 横山和生 | 2.24.4 | 1/2 | 06-06-07-07 | 34.8 | 4 | (栗)寺島良 |
| 7 | 1 | 2 | ヴェルテンベルク | 牡6 | 57 | 古川吉洋 | 2.24.7 | 2 | 17-17-16-07 | 34.9 | 7 | (栗)宮本博 |
| 8 | 7 | 13 | サフィラ | 牝5 | 55 | 北村友一 | 2.24.7 | クビ | 16-16-16-15 | 34.6 | 15 | (栗)池添学 |
| 9 | 8 | 18 | ダノンシーマ | 牡4 | 57 | 川田将雅 | 2.24.8 | クビ | 06-06-07-07 | 35.2 | 1 | (栗)中内田充 |
| 10 | 8 | 16 | ショウナンラプンタ | 牡5 | 57 | 池添謙一 | 2.24.9 | 1/2 | 14-14-13-07 | 35.2 | 13 | (栗)高野友和 |
| 11 | 5 | 9 | ミステリーウェイ | セ8 | 58 | 松本大輝 | 2.25.0 | 1/2 | 01-01-01-01 | 35.9 | 14 | (栗)小林真也 |
| 12 | 6 | 11 | ファミリータイム | 牡5 | 57 | 鮫島克駿 | 2.25.0 | クビ | 08-08-11-12 | 35.1 | 9 | (栗)石坂公一 |
| 13 | 3 | 5 | ヴェルミセル | 牝6 | 55 | 川又賢治 | 2.25.0 | 頭 | 11-11-13-15 | 35.0 | 16 | (栗)吉村圭司 |
| 14 | 4 | 7 | リビアングラス | 牡6 | 57 | 小沢大仁 | 2.25.1 | 3/4 | 13-13-11-12 | 35.3 | 18 | *(栗)矢作芳人 |
| 15 | 7 | 15 | メイショウブレゲ | 牡7 | 57 | 酒井学 | 2.25.1 | ハナ | 17-17-18-17 | 34.8 | 17 | (栗)本田優 |
| 16 | B8 | 17 | キングスコール | 牡4 | 57 | 吉田豊 | 2.25.3 | 3/4 | 03-04-02-03 | 36.1 | 12 | *(栗)矢作芳人 |
| 17 | 7 | 14 | サヴォーナ | 牡6 | 57 | 斎藤新 | 2.25.3 | クビ | 08-09-10-12 | 35.5 | 10 | (栗)中竹和也 |
| 18 | B4 | 8 | ミクニインスパイア | 牡4 | 57 | M.デム | 2.25.6 | 2 | 08-09-04-07 | 36.1 | 6 | (美)林徹 |
お見事!エコロディノス
今週の2重賞は、気持ち良いくらいに両方とも荒れたね(苦笑)
とはいえ【毎日王冠】とは違い、こちらは毎年のように荒れているから、ある意味では予想通りとは言えるかもしれないが、今年の波乱の主役となったのが4歳馬のエコロディノス。
単勝11番人気という低評価を覆しての激走、見事としか言いようがない。
エコロディノス自身はもちろん、初重賞勝ちを収めた田口騎手や陣営に対しても心からの祝福を申し上げたい。
レースぶりも、文句のつけようがない。
道中は逃げたミステリーウェイを見る2番手。そこから4コーナーでは先頭に並びかけ、最後まで押し切った。
注目したいのはラップだ。前半600mは35秒0だったが、その後は12秒台が続く。そして、残り800mからはいずれも11秒台と一気に加速した。つまり単純な消耗戦ではなく、道中で息が入り、最後は長く速い脚を要求される形だった。
こうなると、前で折り合いながら脚を残せた馬が圧倒的に有利。
エコロディノスは終始2番手の位置取りから上がり34秒9。田口騎手も「向正面からリラックスできた」「心肺機能が高く、長くいい脚を使える」と評価している。まさに今回の競馬と馬の長所がピタリと重なった。
それでも、もう一度様子をみたい
考えてみれば、今年2月の重賞【京都記念】で3着に入っているほどの馬。
能力の高さ、素質は誰もが認めるところだ。
それでも人気を落としていのは、直近2走の凡走のせいだが(大阪杯15着、函館記念9着)、お詳しい方ならご承知の通り、その敗因が喉の不調、喉なりにあった。
【大阪杯】の後にはその手術も行っており、【函館記念】前には「問題ない」という話もあったが、それでも9着に負けた。
だから、能力の高さはわかっていても、買いにくく、人気が上がらなかったのだと思う。

じゃあ今回の結果を受けてどうか?
と聞かれたら、私だったら、今回を十分にリスペクトした上で「次も様子を見たい」
もちろん競馬はギャンブルだ。どんな予想があってもいい。ただ「予想家」という立場としては、明確な不確定要素を持っている馬は積極的には狙えない。今回だけハマったという可能性だった捨てきれない。
だから次も様子を見たい。次も激走したら!完璧な喉の不調を乗り越えたと判断しようと思う。その日がくることを楽しみにしたい。
次に向けて最も評価したいのは
一方で「未来の主役は?」と問われたら、ここは迷わずに5着ヘデントールだ。
上述の通り、明確に前でレースをした馬が有利な流れ。
そんな中、ヘデントールの位置取りは4角17番手だからほぼ最後方。それでも、直線だけで追い込み、メンバー最速の上がり34秒2を記録して、勝ち馬からわずか0秒3差まで迫った。
「位置取りが後ろだったから、上がりが速いのは当たり前」
という声もあるかもしれない。だが、そういった細かいことを抜きに、G1を勝っていた頃の迫力を感じさせる動き。素直に驚いた。
吉田隼人騎手によれば、スタートで出遅れ気味となったうえに進路も狭くなり、本来取りたかった位置を確保できなかったらしい。タラレバにはなるが、まともに出ていたら恐らく勝ったのはこの馬だと思う。
なかなか順調に使えず、苦しんできた面はあるが、今日の動きを見る限り、次走、この秋にもう一度戦えるようなら、文句なしで狙い目だ!





