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ホーム勝負の明暗みやこステークス 2019【回顧】率直に言って、勝ち馬は「強い」

みやこステークス 2019【回顧】率直に言って、勝ち馬は「強い」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】みやこステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 ヴェンジェンス 牡6 56 幸英明 1.49.1   13-13-11-03 36.5 7 18.7 492 0 (栗)大根田裕
2 3 キングズガード 牡8 56 秋山真一 1.49.2  1/2 14-14-14-11 36.3 10 40.2 470 +2 (栗)寺島良
7 14 ウェスタールンド セ7 56 スミヨン 1.49.2 クビ 11-11-07-03 37.1 6 12.1 486 +2 (栗)佐々木晶
2 4 アングライフェン 牡7 56 北村友一 1.50.1 5 08-08-07-06 38.0 8 19.8 492 +6 (栗)安田隆行
4 8 ワイドファラオ 牡3 56 M.デム 1.50.3 1 1/2 04-04-03-06 38.5 3 8.6 504 +5 *(栗)角居勝彦
B5 9 アナザートゥルース セ5 57 大野拓弥 1.50.6 1 3/4 06-06-03-03 38.8 4 10.1 482 +2 (美)高木登
6 12 ロードアルペジオ 牡6 56 坂井瑠星 1.51.2 3 1/2 14-15-16-16 37.8 14 216.4 492 -6 (栗)笹田和秀
4 7 メイショウスミトモ 牡8 57 古川吉洋 1.51.2 11-11-11-11 38.7 15 394.1 484 +14 (栗)南井克巳
3 5 スマハマ 牡4 56 藤岡佑介 1.51.5 1 3/4 02-01-01-01 40.0 2 3.8 528 -10 (栗)高橋亮
10 1 2 アドマイヤビクター 牡4 56 和田竜二 1.51.7 1 04-04-03-06 39.6 5 10.3 516 +4 (栗)友道康夫
11 3 6 ラビットラン 牝5 54 酒井学 1.51.9 1 08-09-09-10 39.6 9 23.8 462 -16 *(栗)角居勝彦
12 6 11 テーオーエナジー 牡4 57 藤岡康太 1.52.0  3/4 10-10-11-11 39.4 13 104.8 510 0 (栗)宮徹
13 5 10 リアンヴェリテ 牡5 56 岩田康誠 1.52.4 2 1/2 01-02-02-02 40.8 12 63.1 486 +5 (栗)中竹和也
14 7 13 ノーヴァレンダ 牡3 54 松山弘平 1.52.8 2 1/2 06-06-09-11 40.4 11 53.6 524 -3 (栗)斉藤崇史
15 8 16 インティ 牡5 59 川田将雅 1.52.8 03-02-03-06 40.9 1 2.6 520 +4 (栗)野中賢二
8 15 メイショウウタゲ 牡8 56 国分恭介     16-16-15-15   16 576.9 512 -8 (栗)安達昭夫

 

レース前の段階で公開したコラムでもご紹介した通り、1番人気インティは苦しい戦いに。(スムーズさを欠いた場面もあったが)

 

苦しむインティとは対照的に、豪快なまくりの競馬で堂々の重賞初制覇を飾ったのが7番人気の伏兵ヴェンジェンス!

6歳にして重賞制覇だから、関係者は感慨深いだろう。

まずは心からの祝福を申し上げたい。

本当におめでとう!

 

確かに、条件はこの馬向きだった

素晴らしい重賞制覇の一方

「ヴェンジェンスに条件が向いた面もあったのではないか?」

という声を聞いた。

それは確かだろう。ロスなく運べる1番枠をゲットできた点に加えて「ハイペース」だ。

 

ここで、近年の【みやこステークス】における前半1000Mの通過時計をご紹介したい。

2013年 ➡ 59.7

2014年 ➡ 61.3

2015年 ➡ 59.5

2016年 ➡ 61.0

2017年 ➡ 60.1

2019年 ➡ 59.0

※2015年のみ脚抜きの良い不良馬場。その他は全て良馬場
※2018年はJBCの中央開催に伴い実施されず

もちろん、今年は近年で最速。

不良馬場で行われた2015年よりも速かった。

 

能力があればこそ

当然、前にいった馬にとっては厳しい展開。

3コーナー通過が11番手と、後方待機していたヴェンジェンス、鞍上の幸騎手の頭の中は「しめしめ」という言葉でいっぱいだったはずだ。

但し!

ヴェンジェンスが前の馬たちが落ちてくるのを黙ってみていた訳ではない。

マクリの競馬で、自ら前を捕まえにいっている!

この形は、それ相応の「能力」がなければできない

 

重賞勝ちがないため目立たずにはいたが、実は前走まで、2勝を含む、5戦連続で馬券圏内を確保するなど、高いレベルで安定した競馬を続けていた。

成長を、ようやく重賞勝ちの結果に結び付けられたということ。

 

経験を積むほどに

もちろん、即G1でも通用するかと言われたら、なんとも言えない部分はあるが、それでも今日の走りを見る限り、G2、G3あたりなら勝利を重ねても不思議ではない。

勢いが大事な芝のレースとは違い、砂を被るなどの不確定要素も多いダートのレースは

経験を積めば積むほど進化する

と私達は考えている。(もちろん限界はあるが)

まだ6歳のヴェンジェンス。

この先、大きく羽ばたく瞬間を見せてほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

既にG1での上位争いを経験している馬を「未来の主役」と呼ぶのは失礼かもしれないが。

それでも「次走、更に良くなりそうな馬」という意味合いで指名させてもらった。

3着・ウェスタールンド

勝ち馬ヴェンジェンスの解説で、自らまくったことの価値を記したが、それはウェスタールンドも同じ。

直線でのスミヨン騎手の強引な騎乗は褒められたものではないかもしれないが、とはいえ鞍上の導きに応える形で、休養明けにもかかわらず3着にまとめた馬についてはさすがの一言。

これだけ走れたら、叩かれて上昇が見込める次走、どこに出走するにせよ勝ち負けに持ち込める可能性高い。

7歳馬とはいえ、長期の休養を何度か経験しており、使い減りもないだけに、当分の間、ダート路線を盛り上げてくれそうだ。

 

レースを見逃した方はコチラから

【みやこステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ヴェンジェンス(幸英明騎手)
「あまり器用な競馬ができるタイプではなく、展開の助けが欲しい馬ですが、良い流れでした。動き出したら一気に動かないと嫌気が差したり、やめてしまうところがあるので、4コーナーで先頭集団に取り付こうと思っていました。そのイメージで競馬ができましたし、馬がそれに応えてくれました。人間が”頑張ってくれ”という感じで必死に追っていました。(この馬の重賞制覇は)何より嬉しいです。私も去年の11月11日に怪我をして以来重賞を勝っていなかったので、私にとっても嬉しい勝利です。しっかりと賞金を加算できましたし、更に上を目指して一緒に頑張っていきたいです」

2着 キングズガード(秋山真一郎騎手)
「トラブルに巻き込まれずにうまくいきました。距離云々ではなく、この馬は展開だと思います」

3着 ウェスタールンド(C.スミヨン騎手)
「道中パワーを押さえ込みながら行きましたが、休み明けのせいか、かかるところがありました。左に張るところもありましたが、よく走りました。ビデオを見た時にも思いましたが、左回りが合うと思います」

4着 アングライフェン(北村友一騎手)
「人気2頭を射程にとらえながら、長く良い脚が使えるスタミナを生かそうと思いました。それが、その2頭が早めに下がったので、4コーナーでは減速することになりました。このロスが響きました」

5着 ワイドファラオ(M.デムーロ騎手)
「一番良い手応えだったのに、ゴチャついてしまいました。トモがおかしくなるところもあって、全然追えませんでした」

6着 アナザートゥルース(大野拓弥騎手)
「リズム良く運んでうまく立ち回れました。ただタフな競馬になって、厳しくなりました」

8着 メイショウスミトモ(古川吉洋騎手)
「具合がとても良いですし、このメンバーの中でよく頑張っていました」

9着 スマハマ(藤岡佑介騎手)
「1コーナーの入りで本当は外につけたかったのですが、押し出されるように枠なりになりました。さらに外から緩めずに来られて、完全なハイペースになりました。馬のコンディションは良かったです」

10着 アドマイヤビクター(和田竜二騎手)
「内枠だったので、もまれたくありませんでした。ペースが遅かったら馬群の後ろにピタッとつけようと思いましたが、速かったので外に出して行きました。ペースが流れると辛くなります。時計が速くなるのも経験していませんでした。力のある馬ですし、色々経験してまた強くなると思います」

12着 テーオーエナジー(藤岡康太騎手)
「流れが速かったので、中団からリズム重視で行きました。他馬の動きを気にするところがあって、怯みながらレースをしていました。もっと動けていい馬だけに、走りきれませんでした」

15着 インティ(川田将雅騎手)
「残念な競馬になって申し訳ありません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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