キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗アルゼンチン共和国杯 2019【回顧】さすが名手!馬も魅力十分だ!

アルゼンチン共和国杯 2019【回顧】さすが名手!馬も魅力十分だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アルゼンチン共和国杯 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 7 ムイトオブリガード 牡5 56 横山典弘 2.31.5   03-03-03-03 33.8 2 4.8 488 -2 (栗)角田晃一
2 2 タイセイトレイル 牡4 55 戸崎圭太 2.31.7 1 1/4 10-09-10-10 33.5 5 11.2 484 +4 (栗)矢作芳人
1 1 アフリカンゴールド セ4 55 ルメール 2.31.7 08-08-07-07 33.8 1 2.8 464 -4 (栗)西園正都
4 5 ルックトゥワイス 牡6 57 福永祐一 2.31.8  1/2 12-12-12-10 33.6 3 5.1 442 -2 (栗)藤原英昭
7 10 トラストケンシン 牡4 53 三浦皇成 2.31.8 クビ 10-11-10-10 33.6 9 21.1 468 +4 (美)高橋文雅
5 6 ポポカテペトル 牡5 55 北村宏司 2.31.9 クビ 05-05-07-07 34.0 11 45.9 482 -4 (栗)友道康夫
7 11 パリンジェネシス 牡5 54 石橋脩 2.32.1 1 1/4 02-02-02-02 34.6 10 45.0 508 -14 (栗)清水久詞
6 9 ノーブルマーズ 牡6 56 高倉稜 2.32.2  1/2 05-06-06-06 34.4 6 14.8 494 +2 (栗)宮本博
3 3 ハッピーグリン 牡4 55 池添謙一 2.32.3  1/2 09-09-09-09 34.3 8 19.5 462 +6 (栗)長谷川浩
10 8 13 ウインテンダネス 牡6 56 内田博幸 2.32.3 クビ 03-04-05-03 34.6 12 73.3 516 +8 (栗)杉山晴紀
11 4 4 アイスバブル 牡4 55 浜中俊 2.32.5 1 1/4 13-13-13-13 34.0 4 7.5 448 -6 (栗)池江泰寿
12 8 12 オジュウチョウサン 牡8 53 松岡正海 2.32.8 1 3/4 01-01-01-01 35.4 7 19.4 514 +2 (美)和田正一
13 6 8 マコトガラハッド セ6 51 武藤雅 2.33.3 3 05-06-03-03 35.6 13 152.4 498 +8 (栗)鮫島一歩

 

今回の【アルゼンチン共和国杯】に関しては

さすがは横山典弘

の一言に尽きるのではないだろうか。

 

レース後、ムイトオブリガードの角田調教師が

ジョッキーも完璧に乗ってくれました

という最大級の称賛をしているが、これは本音だと思う。

先頭を走るオジュウチョウサン、2番手パリンジェネシスの後ろ3番手を、本当に無理なく確保し、馬を心地よさそうに走らせていた。

もちろん、追い出すタイミングにもミスはない。

 

はたから見ていても

これで馬が力を出しきれなかったら仕方ないな

そんな風に思わずにはいられなかった。

 

今年の横山典は、改めて実力を証明している

改めて申し上げるまでもなく、90年代から、常に競馬界の先頭を走ってきた騎手の一人。

その技術に惚れ込み、かつては

目標は横山典弘さんです

と語るジョッキーも少なくなかった。

 

その名手が、今年は改めて競馬ファンに実力を証明しているように思う。

実は今年9月、セントライト記念のレース回顧でも、彼について触れた。

 

大事な箇所を、一部転載してみようと思う。

先週【京成杯オータムハンデ】でのトロワゼトワルに続いて、2週続けて中山で重賞を制した横山典弘騎手。

 

だが、両勝ち馬のレースに対する目的は全く違う。

昇級戦のトロワゼトワルは今後の賞金面を考えても「結果」がほしい

一方、リオンリオンは【菊花賞】での好走に向けて「内容」にこだわりたい

 

そこで名手が選択した騎乗スタイルは、いずれも「2走前以前とは異なる位置取り」だった。

好位抜け出しを得意とするトロワゼトワルは、まさかの単騎逃げ!

逆に、単騎逃げが得意のリオンリオンは好位で待機!

 

そして、皆様もご存知の通り、両者共に目的は完全に達成した。

しかも、リオンリオンは内容に加えて「結果」のオマケ付きだ!

 

極端な単騎逃げや、後方ポツンを揶揄されることも多い、個性派の名手だが、この2週の結果を見せられると

結局は横山典の位置取りがベスト

などと感じてしまう。

この感想が客観的に正しいかどうかは別にして、少なくとも見ている側に「そう思わせる」だけの腕を彼が備えているということは確か。

現在の日本人騎手で「彼の位置取りがベスト」と思わせられる騎手がどれだけいるだろうか?

51歳の大ベテランだが、まだまだ目が離せない!

 

【アルゼンチン共和国杯】は、皆様もご存知の通りハンデ戦。

ましてや、今年は抜けた実績馬が不在の大混戦。

つまり、馬の能力に加えたプラスアルファを持てた馬が勝利を掴むことは明らか。

 

そして、ムイトオブリガードにとってのプラスアルファは、間違いなく位置取りだった。

考え方は様々だろうが、最高の位置取りというのは、レース全体の流れ云々とは別に

それぞれの馬が最も心地よく、気持ちよく走れる位置に導いてあげること

だと私は考える。

 

心地よく走れたら、馬は自然と力出し切れる。そして今回のムイトオブリガードは、前半でも記した通り、本当にそんな雰囲気でレースをしていた。

だから、ある意味では当然の勝利だったのだ。

それを引き出した横山典弘騎手、本当に文句のつけようがない。

 

もちろん、馬にも期待したい

率直にいって、今回のレースの出走馬たちのレベルがそれほど高かったとは思えない。

だから、ムイトオブリガードを評価するためには、今回の勝利そのものよりも

レース内容

をきちんとチェックする必要がある。

 

ここでご紹介しておきたいのが、レース後に鞍上が残したコメントだ。

我の強い所があって乗り手の指示に逆らう面がありますが、厩務員さんが注意して、ここまで改善してくれました。

まさにその通りで、早い段階から走力を期待されながら、気性に若さがあり、今回の重賞初制覇まで時間がかかってしまった。

だが、その弱点が解消されたのだ!

元々走力のある馬に、精神力の進化という追い風が加われば、まさに鬼に金棒!

 

それだけに、次走予定の【ジャパンカップ】では、勝利はともかく「3着まで」なら面白いかもしれない。ぜひ、頭に入れておいてほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

6着・ポポカテペトル

一昨年の【菊花賞】3着馬。更に昨年5月の【目黒記念】でも4着と、中距離~長距離で順調にキャリアを重ねてきた馬。

そんな馬にとっては、長期休養は楽ではない。

上で記した【目黒記念】のあと、約9ヶ月の休養を強いられたが、復帰の後の2戦では全く良いところがなかった。

「もう厳しいのかな、、、?」

などと私も見ていたが、遂に復活の予感!

今回、着順は6着だったが、これは前半で位置取りがうまくいかなかった分。

直線では、この馬本来のキレと息の長さを兼備する末脚を見せてくれた。

これなら!次走以降、さらなる前進が期待できそうだ。

 

レースを見逃した方はコチラから

【アルゼンチン共和国杯 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ムイトオブリガード(横山典弘騎手)
「思い描いた通りのレースができました。一頭になるとフワフワする所がありますが、今日は最後まで一生懸命走ってくれました。我の強い所があって乗り手の指示に逆らう面がありますが、厩務員さんが注意して、ここまで改善してくれました。馬も成長して、このまま順調に行ってくれれば良いですね」

(角田晃一調教師)
「馬場も良かったし、ジョッキーも完璧に乗ってくれました。ジョッキーも(この馬の)イメージは東京と言ってくれましたし、涼しくなって体調の上がる馬なので、ここまで待ちました。何もなければ、ジャパンカップに行きたいと思います」

2着 タイセイトレイル(戸崎圭太騎手)
「レース前は前目のポジションで我慢する競馬をイメージしていたのですが、周りの馬が速く、あの位置からになりました。少し力んでいましたが、よく伸びていていましたし、安定して走ってくれます」

3着 アフリカンゴールド(C.ルメール騎手)
「最初の方で少し引っ掛かりました。向正面ではリラックスしていましたが、ラスト50mで疲れていたので、もう少しリラックスして最初から走れていたら、ゴールまで頑張れたと思います。この距離で重賞を勝つ力はありますね」

5着 トラストケンシン(三浦皇成騎手)
「53キロだったとはいえ、馬は成長していて良い競馬をしてくれました。枠がもっと内なら更にやれたと思いますし、まだまだこれからの馬です」

6着 ポポカテペトル(北村宏司騎手)
「本当は勝ち馬のポジションを取りたかったのですが、ダッシュがジワッとした感じだったので取ることができませんでした。それでも直線では前に並びに行き、かわせるかというところを見せてくれました」

11着 アイスバブル(浜中俊騎手)
「今日はゲートが全てです。ペースが遅く、上がり勝負の競馬には厳しいです。ゲートの中でジャンプをしてしまったことが敗因です」

12着 オジュウチョウサン(和田正一郎調教師)
「松岡騎手の話では、今日は行きっぷりが今ひとつでペースが上げられなったようです。前に目標がいないと行く気がそがれてしまうのかも知れないです。かといって2番手以降ではペースも上がらないですし……。今後についてはオーナーと馬の状態を見て決めることになると思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事