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シンザン記念 2020【回顧】サンクテュエールの今後の活躍を確信できる理由とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】シンザン記念 2020 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 サンクテュエール 牝3 54 ルメール 1.35.9      03-03 35.5 2 4.2 454 0 (美)藤沢和雄
6 6 プリンスリターン 牡3 56 原田和真 1.35.9 クビ    02-02 35.6 5 16.5 454 +10 (栗)加用正
3 3 コルテジア 牡3 56 松山弘平 1.36.6 4    05-05 35.9 9 75.8 452 0 (栗)鈴木孝志
5 5 オーマイダーリン 牝3 54 武豊 1.36.7  3/4    07-07 35.8 4 12.0 456 -6 (栗)河内洋
2 2 ヴァルナ 牡3 56 福永祐一 1.36.8 クビ    01-01 36.6 7 36.6 478 0 (栗)寺島良
4 4 タガノビューティー 牡3 56 和田竜二 1.36.8 クビ    07-07 35.9 3 6.4 508 0 (栗)西園正都
8 9 ルーツドール 牝3 54 川田将雅 1.37.5 4    05-05 36.8 1 1.6 520 -4 (栗)藤岡健一
B8 10 ヒシタイザン 牡3 56 幸英明 1.37.5 ハナ    10-10 36.1 8 64.5 504 -4 *(栗)角田晃一
7 8 カバジェーロ 牡3 56 北村友一 1.37.6 クビ    07-07 36.7 6 18.5 492 0 (栗)橋口慎介
10 7 7 ディモールト 牡3 56 池添謙一 1.38.3 4    03-03 37.8 10 185.9 492 0 *(栗)角田晃一

 

レースを振り返る前に、まずは力のある牡馬を相手に堂々の勝利を収めたサンクテュエール、そして関係者に対して、心からの祝福を送りたい。

特に、鞍上ルメールの喜びは大きいのではないだろうか。

昨年のリーディングジョッキー(164勝)ではあるものの、断然の1番人気に推された【有馬記念】のアーモンドアイで惨敗し、逆襲を目論んで臨んだラストG1【ホープフルS】でも2番人気馬で3着に敗れた。

悔しい年越しになったに違いない。

 

だが、彼恒例の年始休暇を終えた2020年初週、辛い思いを引きずらないあたり(あるいは悔しさを力に変えたか?)さすがは名手。

スタートでやや立ち遅れたものの、スローの流れを読んだのか、すかさず好位を確保する見事な手綱さばきで、勝利へと繋げた。

トップジョッキーが苦しむような状況となれば穴党としてはありがたい部分もあるが(笑)やはり名手が名手らしい騎乗をしてくれると、競馬は締まるし見応えがある。

2020年も日本競馬は熱くなる!!

そんな予感がしてならない。

 

お見事!サンクテュエール

では、優勝したサンクテュエールの話に移ろう。

率直に言って、レース前の段階では「彼女にとっては簡単な戦いにはならないかも?」という見方をしていた。

何故か?実はサンクテュエールに限らず、1番人気ルーツドールなどにも言えることだが【シンザン記念】は牝馬にとっては容易なレースではないという事実があったからだ。

 

では、過去の【シンザン記念】における牝馬の成績はどうだ?(直近10年をチェック)

2ー2ー1ー13/18

2頭の勝ち馬を出しているのだから、悪くないように思える。

だが、その2頭はアーモンドアイ&ジェンティルドンナ!

 

普通の一流牝馬には鬼門の重賞だったはずだが、、、

改めて語るまでもなく、彼女たちは競馬史上に残る三冠牝馬。

それに対して、近年は繁殖牝馬としても活躍している2011年の【桜花賞】勝ち馬・マルセリーナでも3着に敗れている。

(産駒のラストドラフトが昨年12月の重賞【中日新聞杯】で2着に好走した)

 

【桜花賞】を勝つほどの馬でも敗れていることを思えば「普通の一流牝馬」にとっては【シンザン記念】は鬼門。

だからこそ、上でも記した通り「簡単な戦いにはならないかも?」と考えた。

だが!彼女は勝った。

 

大一番の勝ち負けを分けるものとは?

歴史的名牝2頭に続く勝利を収めたのだから

三冠級の活躍

の権利を掴んだことは間違いないだろう。

それも、決して単なる勝利ではない。

牡馬G1【朝日杯フューチュリティステークス】でも5着に好走経験のあるプリンスリターンとの追い比べを制した点を見逃したくはない。

 

サンクテュエールは素晴らしい馬だが、例えば【阪神ジュベナイルフィリーズ】を制したレシステンシアをはじめ、他にも力のある馬は揃っている。

トップクラスの面々に、大きな走力差はない

だとすれば、勝負を分けるのは「精神力」ではないだろうか!?

 

三冠級の活躍を期待する

【桜花賞】や【オークス】などでも、今回のような「追い比べ」の場面は必ずあるはず。

そうなった時、走力はあっても気持ちで引いてしまう馬に栄光はない。

今回のサンクテュエールのように

相手が誰であろうが競り落としてやる

といわんばかりの気迫の持ち主こそ、勝利に最も近いと確信する。

 

もちろん、この先の道のりは決して容易ではないだろう。

だから「彼女が三冠を獲る」とまではいえないが、それに近い、クラシックでの上位争いは十分に期待できると思う。

楽しみに、今後を追いかけたい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

3着・コルテジア

勝ち馬の次に力を示したのが2着プリンスリターンだったことは間違いないが、彼は既にG1での実績もあるし、好走を予想できた方も多かったと思うので

意外な激走

ということで3着コルテジアをお伝えしておきたい。

正直言って、派手な決め手があるタイプではないだけに、この先、重賞をいくつも勝つようなイメージはわきにくい。

だが、レース後に鞍上が残した

「ハナに行こうと思っていましたが、速い馬がいたのであの位置(中位)から。馬の後ろでも我慢でき、直線で伸びてくれました」

というコメントからもわかるように、精神的な成熟度が高く、競馬センスもありそう。

こういったタイプは、相手関係や展開を問わずに大崩れしにくい。

それだけに、彼が出走の際には、人気の有無を問わずに、馬券には絡めておく必要がありそうだ。

 

【シンザン記念 2020】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 サンクテュエール(C.ルメール騎手)
「前走はペースが遅く2番手で引っ掛かり負けてしまいましたが、この馬は能力があります。今日はちょうどいいレースになりました。ずっと冷静に走れていましたし、最後は内ラチと馬の間でいい脚を使いました。普段スタートは速いのですが、今日は遅れてしまいました。うまく挽回できましたし、余力があり、いい競馬ができました」

2着 プリンスリターン(原田和真騎手)
「言うことはないのですが……。荒れている馬場を苦にせず馬なりで追走できました。ただ、勝ち馬にあの位置で馬なりでいられると……。今日のような形も差す競馬もできますし、相手なりに作戦を立てていけます」

4着 オーマイダーリン(武豊騎手)
「スタートは出なかったですね……。まだキャリアも浅いですし、3~4コーナーで小さな不利もありました。今後は良くなっていくと思います」

5着 ヴァルナ(福永祐一騎手)
「もう少しペースを落としたかったのですが……。長くいい脚を使えますし、何とか3着に残したかったんですけどね」

6着 タガノビューティー(和田竜二騎手)
「追走は楽でしたし、行きっぷりも良かったです。伸びてはいるんですが、詰め切れない辺り、展開がハマらないといけませんね」

7着 ルーツドール(川田将雅騎手)
「枠的に外を回らないといけない形でしたが、負けすぎです」

(藤岡健一調教師)
「状態云々という感じではなく体調は良かったのですが、変に気負っていました。現時点ではなんともいえませんが、能力は出していません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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