こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】東京新聞杯 2019 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 2 | 2 | インディチャンプ | 牡4 | 56 | 福永祐一 | 1.31.9 | 07-06 | 33.5 | 1 | (栗)音無秀孝 | |
| ２ | 4 | 6 | レッドオルガ | 牝5 | 54 | 北村友一 | 1.32.0 | 1/2 | 06-06 | 33.6 | 6 | (栗)藤原英昭 |
| ３ | 1 | 1 | サトノアレス | 牡5 | 56 | 柴山雄一 | 1.32.0 | 頭 | 10-09 | 33.4 | 4 | *(美)藤沢和雄 |
| ４ | 5 | 8 | ロードクエスト | 牡6 | 57 | 三浦皇成 | 1.32.3 | 1 1/2 | 09-09 | 33.7 | 10 | (美)小島茂之 |
| ５ | 3 | 5 | タワーオブロンドン | 牡4 | 57 | ルメール | 1.32.3 | ハナ | 05-05 | 34.2 | 2 | *(美)藤沢和雄 |
| ６ | 3 | 4 | ストーミーシー | 牡6 | 56 | 杉原誠人 | 1.32.3 | クビ | 13-13 | 33.3 | 15 | (美)斎藤誠 |
| ７ | 7 | 13 | リライアブルエース | 牡6 | 56 | 坂井瑠星 | 1.32.5 | 1 1/4 | 10-11 | 33.7 | 9 | (栗)矢作芳人 |
| ８ | 8 | 15 | レイエンダ | 牡4 | 56 | 北村宏司 | 1.32.5 | 頭 | 15-15 | 32.8 | 5 | *(美)藤沢和雄 |
| ９ | 6 | 10 | ロジクライ | 牡6 | 57 | 横山典弘 | 1.32.5 | ハナ | 02-02 | 35.1 | 3 | (栗)須貝尚介 |
| 10 | 5 | 9 | ヤングマンパワー | 牡7 | 57 | ブロンデ | 1.32.5 | ハナ | 03-02 | 35.1 | 13 | (美)手塚貴久 |
| 11 | 8 | 14 | レアリスタ | 牡7 | 56 | 石橋脩 | 1.32.6 | クビ | 12-11 | 33.9 | 12 | (美)堀宣行 |
| 12 | 2 | 3 | テトラドラクマ | 牝4 | 54 | 田辺裕信 | 1.32.7 | 3/4 | 04-04 | 34.9 | 7 | (美)小西一男 |
| 13 | 4 | 7 | ゴールドサーベラス | 牡7 | 56 | 大野拓弥 | 1.32.9 | 3/4 | 07-08 | 34.4 | 14 | (美)清水英克 |
| 14 | 6 | 11 | ジャンダルム | 牡4 | 56 | 武豊 | 1.33.2 | 1 3/4 | 14-14 | 33.7 | 8 | (栗)池江泰寿 |
| 15 | 7 | 12 | ショウナンアンセム | 牡6 | 56 | ミナリク | 1.33.5 | 2 | 01-01 | 36.3 | 11 | (美)田中剛 |
数多くの名マイラーを輩出
【東京新聞杯】といえば、後の名マイラーを数多く輩出してきたレースではないだろうか。
2000年以降でいえば、2002年のアドマイヤコジーン、2005年のハットトリックが最も印象的。
彼らはここを勝った後、それぞれ同年の【安田記念】、【マイルチャンピオンシップ】を勝っている。
間違いなく、日本のマイル界を支え、レベルの上昇に貢献してきた【東京新聞杯】！
当然、今年の出走メンバーの中にも、未来のマイル王候補が存在する！
そういった思いを抱きながら、レースを見ていた。
まさに大器！インディチャンプ
そんなレースで優勝したのが、１番人気のインディチャンプだった。
皆様もご覧になっていたと思うから、レース詳細に関しては改めて語るつもりはないが、スタートで立ち遅れながら、爆発的な末脚を使い、直線ではあっさり先頭へ！
早めに抜け出しすぎて集中力を欠く場面さえあったのだから、なんという余裕！
【 #東京新聞杯 】インディチャンプが３連勝で重賞初制覇 https://t.co/D3yaR5uqUa #競馬 #keiba #スポーツ報知
— スポーツ報知 競馬取材班 (@hochi_keiba) February 3, 2019
走破時計も速かった。
芝の状態が良かったということもあるだろうが、１分31秒９というタイムは、もちろん過去10年の中で最速。東京芝1600Mのコースレコードからも０秒６しか遅れていないハイレベルなもの。
過去10年の勝ち馬＆走破時計
| 日付 | 馬場 | 天気 | 頭数 | 着順 | タイム | 人気 | 馬名S |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 180204 | 良 | 晴 | 16 | １ | 1341 | 3 | リスグラシュー |
| 170205 | 良 | 小雨 | 10 | １ | 1349 | 3 | ブラックスピネル |
| 160207 | 良 | 晴 | 14 | １ | 1341 | 5 | スマートレイアー |
| 150208 | 稍 | 曇 | 16 | １ | 1357 | 3 | ヴァンセンヌ |
| 140217 | 重 | 晴 | 16 | １ | 1332 | 8 | ホエールキャプチャ |
| 130203 | 良 | 晴 | 16 | １ | 1329 | 2 | クラレント |
| 120205 | 良 | 晴 | 16 | １ | 1328 | 8 | ガルボ |
| 110206 | 良 | 曇 | 16 | １ | 1325 | 5 | スマイルジャック |
| 100130 | 良 | 晴 | 16 | １ | 1321 | 2 | レッドスパーダ |
| 090131 | 不 | 曇 | 16 | １ | 1369 | 5 | アブソリュート |
昨年のダービー騎手であり、数多くの名馬に跨ってきた福永祐一騎手から
という自信タップリなコメントが出ている点も見逃せない。
少なくとも、今回戦ったメンバーの中では頭ひとつ抜けている印象だし、そこにノビシロが残されているとなれば、文句のつけようがない。
私たちは「穴のキングスポーツ」だけに、あまり強い馬が出てくるのは少々困ってしまうところだが。笑
今日のところは、名馬候補の誕生を素直に祝福しよう。それと同時に、インディチャンプを倒せる可能性を持つような穴候補を今後も探していきたいと思うので、どうか楽しみにしていてほしい。
タワーオブロンドンは？
最後に、インディチャンプと人気を分け合った、同じ４歳馬のタワーオブロンドンについても触れておこう。
５着という結果にガッカリされた競馬ファンの方も多かったと思うし、本当ならキッチリ上位に絡んでほしい素材だと私たちも思うが「今後」という点を重視するならば、さほど悲観する必要はない。
というのも、鞍上ルメールがレース後に語った
というコメントがすべてだと思えるからだ。
名門・藤澤和厩舎の中でも高く評価されている逸材。逆襲に期待しよう。
次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！
今回の「未来の主役」としてご紹介するのは
２着のレッドオルガ
【東京新聞杯】２着レッドオルガ、５きょうだいＪＲＡ重賞Ｖはお預け 北村友「成長している」 – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/i5JIzr1erK
— サンスポZBAT！競馬 (@sanspoyosouou) February 3, 2019
優勝したインディチャンプは別格だが、実は２着レッドオルガのレースぶりも非常に価値がある。
「牝馬限定の重賞【ターコイズステークス】で６着に敗れたような馬が、強豪揃ったここで２着にくるなんて、、、」
と驚かれた方もいるだろうが、実は６着とはいえ0.3秒差。初挑戦となるトリッキーな中山コースが舞台だったことを考慮すると、むしろ「力を示した」走り。今回、ベストの東京にかわれば激走の可能性は十分にあった！
そこを見抜けたか？そうでなかったか？
ここが予想をする人間に最も問われた部分だったのかもしれない。
５歳ながら、今が伸び盛りといった印象も受けるし、恐らく最大目標となるであろう【ヴィクトリアマイル】は本当に楽しみだ。
【東京新聞杯 2019】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【みんなのKEIBA 次回2月10日(日)】
「東京新聞杯・ＧⅢ」を制したのは1番人気②インディチャンプ。
2007年以来、12年ぶりの1番人気馬の勝利となりました！
2着は6番人気の⑥レッドオルガ、3着は4番人気①サトノアレス。
3連単は18190円の払い戻し。#フジテレビ競馬 #みんなのKEIBA pic.twitter.com/wIT64fFI3O— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) February 3, 2019
【東京新聞杯 2019】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 インディチャンプ（福永祐一騎手）
「スタートはいつも上手なのですが、ゲートの中でじっとしていない馬なので、今日はゲートのタイミングが悪く、出遅れる形になりました。それでも、その後のリカバリーはうまくいって、道中は脚が溜まっていて、直線で前の馬をどうさばくかという手応えでした。早めに先頭に立つと遊ぶ所があり、それが課題です。この相手でも思ったより早く先頭に立ってしまい、やはり遊んでいました。そんな課題のある中で勝ったのは収穫です。まだ伸びしろがあります。ＧＩで期待していた馬ですが、その期待が確信に変わるレースでした」
（音無秀孝調教師）
「出遅れは考えていませんでした。追い上げるのに脚を使ったのでどうかと思いましたが、早めに抜け出しすぎて心配しました。直前の調教をビシッとやっておいたのも良かったのでしょう。まだゲートなど課題はありますが、今日は強いレースでした。今後については白紙です。放牧に出して、馬の状態を見てＧＩに直接行くか、間にレースを挟むのか考えようと思います」
２着 レッドオルガ（北村友一騎手）
「ゲートも出て、うまくレースを運べました。この馬の一瞬の脚を生かすため追い出しを我慢して、最後はよく伸びていましたが、勝ち馬にうまく内からさばかれました。久々にこの馬に乗りましたが、精神面で落ち着いているのは何よりだと思いました」
３着 サトノアレス（柴山雄一騎手）
「ゲートはタイミング良く出て、勝ち馬を見ながらレースを進めました。最後まで集中して走ってくれました。やはり力はありますね」
５着 タワーオブロンドン（Ｃ．ルメール騎手）
「馬体重がプラス１０キロで、体が重かったです。直線で脚が無く、残り５０ｍでは馬が疲れていました。レースとしては折り合いがついて問題なくスムーズでした。次はもっと良くなるでしょう」
１２着 テトラドラクマ（田辺裕信騎手）
「良いポジションで理想的なところでレースを運べました。落ち着いてレースを運べたのは良かったのですが、時計勝負では苦しくなります。今日の相手もレベルが高かったです」
（via ラジオNIKKEI ）
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