こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】きさらぎ賞 2020 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 1 | 1 | コルテジア | 牡3 | 56 | 松山弘平 | 1.48.3 | 03-03 | 33.9 | 7 | 29.8 | 454 | +2 | (栗)鈴木孝志 | |
| ２ | 7 | 7 | ストーンリッジ | 牡3 | 56 | シュタル | 1.48.3 | クビ | 02-02 | 34.1 | 4 | 7.4 | 460 | +6 | (栗)藤原英昭 |
| ３ | 8 | 8 | アルジャンナ | 牡3 | 56 | 川田将雅 | 1.48.4 | 1/2 | 05-05 | 33.7 | 1 | 1.5 | 462 | +4 | (栗)池江泰寿 |
| ４ | 4 | 4 | ギベルティ | 牡3 | 56 | 武豊 | 1.48.8 | 2 | 01-01 | 34.6 | 3 | 7.1 | 522 | -2 | (美)小島茂之 |
| ５ | 3 | 3 | トゥルーヴィル | 牡3 | 56 | 北村友一 | 1.48.8 | クビ | 06-06 | 33.9 | 6 | 15.0 | 454 | +6 | (栗)斉藤崇史 |
| ６ | 6 | 6 | サトノゴールド | 牡3 | 56 | 幸英明 | 1.48.8 | ハナ | 06-06 | 33.9 | 5 | 11.7 | 468 | +8 | (栗)須貝尚介 |
| ７ | 2 | 2 | サイモンルモンド | セ3 | 56 | 和田竜二 | 1.49.5 | 4 | 08-08 | 34.3 | 8 | 62.9 | 440 | -4 | (栗)松田国英 |
| ８ | 5 | 5 | グランレイ | 牡3 | 56 | 池添謙一 | 1.50.1 | 3 1/2 | 03-03 | 35.7 | 2 | 6.7 | 458 | +6 | (栗)池添学 |
競馬の世界には、昔からこんな格言がある
少頭数の時ほど荒れる
出走頭数の少なさ故、人気を集める有力馬同士が、直接互いを意識しバチバチやる。その結果、彼らは早々と消耗し、逆に気楽に走れる伏兵が上位で粘り込むという構図だ。
今回がその構図にあたるかどうかは何とも言えないが、結果的にブービー人気馬の１番コルテジアが優勝したのだ。
格言はバカにできないなと思う。
堂々の優勝！コルテジア
前置きが長くなったが、やはり何より優勝したコルテジアを讃えたい。
前走【シンザン記念】の際は９番人気で３着。
重賞で好走したにもかかわらず、今回も８頭中７番人気ということで、ひょっとしたら関係者はがっかりしたかもしれない。
だが！レース後に、鞍上・松山騎手が
と語るほどの快勝。
競馬は人気で決まるものではない！
ということだ。本当におめでとう！
そのコルテジアについて。
最終の単勝オッズが７番人気と聞いた時は本当に驚いた。
何故なら、私達キングスポーツは、コルテジアの前走「シンザン記念のレース回顧」において「次は買い」の馬としてピックアップするほど、高く評価していたからだ。
要するに「買うべき馬」だったということ。
では、当時私たちはどのようなことを書いたか？
該当部分を転載してみよう。
３着・コルテジア
勝ち馬の次に力を示したのが２着プリンスリターンだったことは間違いないが、彼は既にＧ１での実績もあるし、好走を予想できた方も多かったと思うので
意外な激走
ということで３着コルテジアをお伝えしておきたい。
正直言って、派手な決め手があるタイプではないだけに、この先、重賞をいくつも勝つようなイメージはわきにくい。
だが、レース後に鞍上が残した
というコメントからもわかるように、精神的な成熟度が高く、競馬センスもありそう。
こういったタイプは、相手関係や展開を問わずに大崩れしにくい。
それだけに、彼が出走の際には、人気の有無を問わずに、馬券には絡めておく必要がありそうだ。
若駒をチェックする際に大事にするポイントは？
誤解のないように申し上げておくと、別に
どうだ！コルテジアの激走を見抜いていただろ！
などと自慢したい訳ではないよ。笑
実は、転載した内容の中に
私達が若駒（２歳～３歳春）をチェックする際に重視する点
を記している。それをお伝えしたかった。
具体的には以下の点だ。
だが、レース後に鞍上が残した
というコメントからもわかるように、精神的な成熟度が高く、競馬センスもありそう。
こういったタイプは、相手関係や展開を問わずに大崩れしにくい。
実戦経験が少ない段階において、前走とは異なる脚質にトライし、結果を出した馬というのは、殆どの場合「買い」だと思う。
上にもあるように、精神的な成熟度が高く、競馬センスがあるからだ。
実力は「出し切ってこそ」実力だ
はっきり言って
ハマれば強い
という馬はたくさんいるだろう。
だが、特に経験の浅い時期は、実戦に言って精神的な若さを出し、はまらずに終わるという馬が多い。それでは、馬券を買う側は辛い。
実力は出し切ってこそ実力だ。
その点、コルテジアにはそういった心配が皆無だろうと前走で確信した。【シンザン記念】で３着になるほどの実力を確実に出してくれるなら、それは買うべきだろう。
当然、相手のレベルにもよるが、この先も期待したい。
皆様の競馬レベルの上昇の手助けをしたい
私達は、当たり前のようにコルテジアを評価した。
だが！競馬ファンの方の多くが、私達のような考え方を知らない、あるいはできないから「８頭中７番人気」などという低評価にとどまったのだ。
この記事をご覧の方の中にも、コルテジアを評価できなかった方はいると思う。
そんな方は、ぜひ、今回の内容を参考にして、競馬レベルを上げてほしい。
もちろん、キングスポーツ・レース回顧の「次は買い」もお見逃しなく！
レースを見逃した方はコチラから
【みんなのKEIBA 次回2月16日(日)午後3時】
クラシックへの登竜門「きさらぎ賞・ＧⅢ」は7番人気の伏兵①コルテジアが競り合いを制し重賞初制覇！
鞍上の松山弘平騎手はこれで今年重賞３勝目となりました
2着は4番人気⑦ストーンリッジ、3着は1番人気⑧アルジャンナ
3連単は５万３６８０円の払い戻し pic.twitter.com/fMj2m4ZOnu— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) February 9, 2020
コルテジアがドンピシャで活躍してくれたが故に、少々ハードルが上がって緊張している。笑
だが、自信を持っていこう。
今回は
5着・トゥルーヴィル
この馬に関しては、レース後に北村友騎手が残したコメントをご紹介したい。
本当にその通りだと思う。
馬場こそ苦しかったが、折り合いも良かったし、鞍上に仕掛けられてからの反応も非常に良かった。
やはりセンスのある馬だと思う。
「馬場の状態次第」という注意書きはついてしまうが、重賞でも活躍できる素材だとみる。
覚えておいていただきたい。
【きさらぎ賞 2020】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 コルテジア（松山弘平騎手）
「強いレースをしてくれました。スタートが良くうまく流れに乗れて、長く脚を使えると思っていたので早めに捕まえにいきました。直線に向いた時には手応えもありましたし、交わせると思いました。前走よりさらに乗りやすくなっていますし、状態も上がっていました。これからが楽しみです」
２着 ストーンリッジ（Ａ．シュタルケ騎手）
「いいレースができました。スタート良く、道中はリズムよくラストまでしっかり走ってくれました。ただ、ラストで右に行ったりと子供っぽいところがあります。その点が成長してくれれば能力が高いだけに楽しみです」
３着 アルジャンナ（川田将雅騎手）
「勝ち馬の後ろでスムーズに競馬ができましたが、差を詰めることができませんでした。また改めてですね」
４着 ギベルティ（武豊騎手）
「マイペースでレースを運べましたが、ラストは切れ負けした感じですね。上がりも速かったです。ペースを上げても良かったかもしれません。それでも力はあります」
５着 トゥルーヴィル（北村友一騎手）
「ペースがそんなに速くはならないと思っていたのでもう少し前の位置から運びたかったのですが、駐立が良くなく後方からの競馬になりました。３～４コーナーはリズムよく折り合いもついていたのですが、荒れた馬場は得意ではないのか、手前を替えたりつんのめるようなところがありました。ただ、反応はよくエンジンは掛かって脚は使ってくれました」
８着 グランレイ（池添謙一騎手）
「折り合いを欠いて左に張っていました。それで余分に力を使って、直線に入った時には余力がありませんでした。もう少し操縦性が良くなってほしいですね」
（via ラジオNIKKEI ）
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