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ホーム勝負の明暗福島牝馬ステークス 2021【回顧】注目!奥村豊厩舎!次走への一言メモも

福島牝馬ステークス 2021【回顧】注目!奥村豊厩舎!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】福島牝馬ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 4月24日(土) 1回新潟5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第18回福島牝馬S
4歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 11 ディアンドル 牝5 55 団野大成 1.46.9    01-01 34.2 7 15.4 502 +4 (栗)奥村豊
7 13 ドナアトラエンテ 牝5 54 川田将雅 1.46.9 ハナ    06-06 33.7 1 3.1 458 0 (美)国枝栄
6 12 サンクテュエール 牝4 54 杉原誠人 1.47.0 クビ    04-05 34.1 10 39.8 470 -2 (美)藤沢和雄
3 6 フィリアプーラ 牝5 54 菊沢一樹 1.47.0 クビ    04-03 34.1 12 89.8 462 +2 (美)菊沢隆徳
1 2 ムジカ 牝4 54 秋山真一 1.47.1 クビ    06-06 33.9 6 9.6 446 +10 (栗)鈴木孝志
5 9 アブレイズ 牝4 54 藤井勘一 1.47.1 ハナ    10-09 33.5 8 18.9 482 -4 (栗)池江泰寿
4 8 シゲルピンクダイヤ 牝5 54 和田竜二 1.47.1 クビ    06-08 33.7 4 6.9 472 -8 (栗)渡辺薫彦
7 14 アフランシール 牝5 54 丸田恭介 1.47.2  1/2    09-09 33.8 14 132.6 498 +8 (美)尾関知人
4 7 ミスニューヨーク 牝4 54 加藤祥太 1.47.4 1    12-13 33.6 3 6.0 456 -4 (栗)杉山晴紀
10 2 3 パッシングスルー 牝5 54 津村明秀 1.47.4 クビ    12-13 33.7 9 36.7 490 -4 (美)黒岩陽一
11 8 16 パラスアテナ 牝4 54 坂井瑠星 1.47.4    12-12 33.8 2 5.4 446 -2 (美)高柳瑞樹
12 5 10 アバルラータ 牝7 54 吉田隼人 1.47.6 1    15-15 33.8 11 48.2 458 +2 (栗)鮫島一歩
13 2 4 ロザムール 牝5 54 北村宏司 1.48.0 2 1/2    02-02 35.3 5 9.3 492 -6 (美)上原博之
14 1 1 リュヌルージュ 牝6 54 鮫島克駿 1.48.1  1/2    10-09 34.6 13 118.8 478 +2 (栗)四位洋文
15 8 15 カリオストロ 牝4 54 亀田温心 1.48.1  1/2    03-03 35.2 15 142.1 462 -4 (栗)加用正
3 5 クラヴァシュドール 牝4 54 藤岡佑介 (栗)中内田充

 

【福島牝馬ステークス】といえば「荒れる重賞」

直近5年の3連単平均配当は驚きの62万馬券だ。

とはいえ、今年は例年の福島とは違い新潟開催。

小回りでごちゃつき安い福島に対して、広く底力勝負になりやすい新潟。

それだけに「今年は堅く決まる可能性もあるのか」と考えた方もいたと思うが、、、

終わってみれば3連単は23万馬券。

上位人気5頭のうち、2着に入った1番人気ドナアトラエンテ以外は、掲示板にさえ絡めなかった。

このレースらしい、見事な波乱だ。

 

未来ある馬

昨今の日本競馬界の最大の特徴のひとつは「牝馬のレベルの高さ」

昨年は古馬G1のほとんどを牝馬が制した。

また、今年に入ってからも【大阪杯】をレイパパレが優勝している。

参考⇒大阪杯 2021 回顧

 

一方で「能力拮抗」の側面もある。

今回でいえば、以前はG1でも好走!また、2走前には牡馬相手の【中日新聞杯】で2着に激走しているほどのシゲルピンクダイヤが、簡単に負けているのだ。

つまり、どこから新しいスター候補が出てくるかわからない!

今回の上位入線馬たちも「単なる牝馬のG3の活躍馬」という捉え方ではなく

ハイレベルで混戦の牝馬重賞で活躍した「未来ある馬」

という見方をするのが正解だろう。

 

勝ち馬には驚かされた

中でも優勝したディアンドルには本当に驚かされた。

覚えてらっしゃる方も多いだろうが、3歳だった一昨年はスプリント路線で戦っていた馬。

先ほど名前が挙がったシゲルピンクダイヤが【秋華賞】で3着に好走している頃、ディアンドルは【スプリンターズS】を走っていた。

当然、短距離馬として将来を嘱望されていた。

そんな馬が、5歳になった今、芝1800Mの重賞を制覇。

しかもゴマカシのきく狭いコースではない。舞台は広い新潟だ!

しかも終始先頭を走りながら、そのまま押し切っている。

「おめでとう」という思いと同時に、改めて「馬は奥が深い」と感じる。

 

短距離馬が中距離馬へ

レース後、騎乗していた団野騎手は次のように話している。

以前は掛かるところのあった馬が、今日はリラックスして走っていました。

このコメントからもわかる通り、やはり元々、気性面では短いところ向きという部分が強かったのだろう。(だから若い時はスプリント路線を使われいたのだ)

そうした馬の距離を延ばしていくという作業は、恐らく私たちが想像するより困難。

だが、今や芝1800M戦をリラックスして走るまでに!

となれば、注目すべきは管理する奥村豊調教師の手腕だろう。

 

必見!奥村厩舎

奥村豊調教師は1977年生まれの43歳。

2015年の調教師デビューから7年目という非常に若い調教師だ。

注目の奥村厩舎

重賞勝ちは今回で2勝目(1勝目もディアンドルが挙げている⇒2019年の葵S)だから、実績だけをみるとまだまだこれからだろう。

それでも!

今年に入ってからは【若葉S】のスタッドリー3着(6人気)や、【桜花賞】ではストゥーティで7着(14番人気)など、ここ一番で管理馬を人気以上に走らせているように、勝負強さと調整能力の高さを見せ始めている。

また、管理馬に対してのキメの細かい調教が印象的。

そのあたりが、今回のディアンドルの激走にも繋がっているのだろう。

 

好素材も集まり始めているだけに

そういった調教師としての技量を見る人は見ている。

ディアンドルもそうだが、上で名前を挙げたストゥーティも

「ノーザンファーム生産馬」

やはりノーザンファームの馬は良質の可能性が高い。

そこの馬が集まるということは、大調教師への第一歩と考えてよいだろう。

 

たまには調教師を!

恐らく、3~4後にはリーディングでも上位争いに絡むとみる!

そして上でも記したようにまだ若い。時代が来るかもしれないぞ!

いつもは「馬」をクローズアップすることの多いレース回顧だが

「たまには違うことにチャレンジ」

ということで、今回は調教師を取り上げてみた。

これまで意識したことがなかった方も多いだろうこの機会に奥村豊厩舎の名前を覚えてほしい!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

上では奥村豊調教師のお話が中心になったが、最後にやはり馬を1頭!

最もレースぶりが印象に残ったのは、やはり

5着ムジカ

レース後の秋山騎手のコメントには無念さが漂う

「見ての通りです。直線で受けた不利は大きかったです」

レースをご覧の方ならご存知の通り、手応えたっぷりにもかかわらず前が狭くなり、ゴール前は殆どまともに追えていなかった。

もちろん、不利云々に関しては鞍上や馬券を買われていた方は悔しいだろう。

とはいえ、終わったことを言っても始まらない。

それよりもムジカにとっては「未来」を見てあげることが重要だろう。

 

まずひとつ!スムーズならば勝ち負けになっていた可能性が極めて高い。

一方で、前が閉まる前、最初に追われてからの反応は、必ずしも速いと思えなかった。

「力は重賞級だが、瞬発力は特別優れている訳ではない」

この両面を意識した上で、彼女を買う必要がありそうだ。

買う場面さえ間違えなければ、これから先、何度も私たちの馬券の力になってくれるだろう。

未来の主役に指名しておきたい。

 

【福島牝馬ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ディアンドル(団野大成騎手)
「ものすごい脚で来た馬がいて、勝ったのかどうかは分かりませんでした。以前は掛かるところのあった馬が、今日はリラックスして走っていました。この手応えならと思いましたが、よく頑張ってくれたと思います」

2着 ドナアトラエンテ(川田将雅騎手)
「なんとか勝たせてあげたかったのですが...。馬は全力で頑張っています」

3着 サンクテュエール(杉原誠人騎手)
「悔しいですね。一度かわしているのですが、盛り返されました。この馬の持ち味を生かそうと、ポジションを取りに行き、上手く運べました。この馬の能力を再確認できましたし、このレースをきっかけに成績が安定すると良いですね」

4着 フィリアプーラ(菊沢一樹騎手)
「いつもと違う形でと思っていて、前目の位置を取ることが出来ました。こういう形で競馬ができたのは良かったと思います」

5着 ムジカ(秋山真一郎騎手)
「見ての通りです。直線で受けた不利は大きかったです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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