いよいよ、平成最後のG１【天皇賞春】が目前に迫ってきた。
週中の各社報道、あるいはツイッターなどでの競馬ファンの声などをチェックすると「エタリオウとフィエールマンの２強」という味方が大半のようだ。
だが！私たちは断言させていただこう。
エタリオウとフィエールマンは相手まで！
何故そう考えているのか？詳しくご紹介しよう。
天皇賞春 2019 枠順確定
| 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 替 騎手 | 斤量 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | チェスナットコート | 牡5 | 坂井瑠星 | 58 | (栗)矢作芳人 |
| B2 | 2 | エタリオウ | 牡4 | Ｍ．デム | 58 | (栗)友道康夫 |
| 3 | 3 | リッジマン | 牡6 | 蛯名正義 | 58 | (栗)庄野靖志 |
| 4 | 4 | ヴォージュ | 牡6 | 和田竜二 | 58 | (栗)西村真幸 |
| 4 | 5 | メイショウテッコン | 牡4 | *福永祐一 | 58 | (栗)高橋義忠 |
| 5 | 6 | カフジプリンス | 牡6 | 中谷雄太 | 58 | (栗)矢作芳人 |
| 5 | 7 | グローリーヴェイズ | 牡4 | *戸崎圭太 | 58 | (美)尾関知人 |
| 6 | 8 | パフォーマプロミス | 牡7 | *北村友一 | 58 | (栗)藤原英昭 |
| 6 | 9 | ユーキャンスマイル | 牡4 | 岩田康誠 | 58 | (栗)友道康夫 |
| 7 | 10 | フィエールマン | 牡4 | ルメール | 58 | (美)手塚貴久 |
| 7 | 11 | ケントオー | 牡7 | 幸英明 | 58 | (栗)西橋豊治 |
| 8 | 12 | クリンチャー | 牡5 | 三浦皇成 | 58 | (栗)宮本博 |
| 8 | 13 | ロードヴァンドール | 牡6 | 横山典弘 | 58 | (栗)昆貢 |
さて、実は私たちは公開済みのコラム「天皇賞春 2019【予想】最強世代を信じるな！」の中で、エタリオウらの不安要素について言及している。
該当部分を転載しておきたい。
恐らく、競馬ファンの多くは「【菊花賞】で好走＝長距離馬」だと思うだろうが、近年の【菊花賞】の多くは
スローからの瞬発力勝負
長距離戦の経験が少ない３歳馬に、前半から無理をさせる騎手はいない。だからスローになる。そういえば、昨年の【菊花賞】もそうだった。
一方、古馬の戦いである【天皇賞春】の場合は、スタミナ自慢が揃う。前半からガンガンいく馬もいる。結果として「真のスタミナが問われる戦い」となる。
昨年は、まさに「ザ・ステイヤー」といったレインボーラインとシュヴァルグランのワンツーだった。
今年は、昨年の【菊花賞】１＆２着馬フィエールマン＆エタリオウが出走、高い評価を集めることにはなるが、果たしてどうか？
ハッキリと申し上げておこう。
もちろん、彼らの実績には敬意を表しているが
現時点では「真のステイヤー」とまでは思っていない。
あくまでも、瞬発力勝負の【菊花賞】で好走した実力馬、という考え方だ。
強いことは間違いないが、天皇賞春向きではない！！
その考えをさらに強固なものにしたのが、今週行われたジョッキーインタビューだ。
両馬の簡単な解説と合わせて、インタビューの中から「特に重要」と思われる点をピックアップして、ご紹介しようと思う。
天皇賞春 2019 注目の２強
【短評】２番エタリオウ（デムーロ・友道）
▼最近の主な戦績
日経賞 ２着
⇒「最強世代」の【菊花賞】２着馬ということもあり、単勝2.1倍の１番人気に推された前走【日経賞】だったが、何と同期のメイショウテッコンに１馬身1/4という大きな差をつけられて２着に終わった。
だが、悲観することはない。私たちもレース前の段階から指摘していたが、久々の実戦でいきなり力を発揮できるタイプではないからだ。
実際にレース後、鞍上のデムーロは「久々だったからか、坂を上ってから苦しくなった」と語っている。能力は確かだけに、改めて！
【Check Point】⇒生粋のステイヤーというよりは、瞬発力勝負にも対応できる「中長距離型」というのが正しいだろう。スローペースなら、この馬の出番だ！
▼参考レース 日経賞
ジョッキーコメント抜粋（デムーロ）
――この馬のストロングポイントは？
ストロングポイントは…性格が悪い(笑)。いつも勝てないね。ちょっと1回勝ちたいね。
――性格が悪いのもストロングポイント？
スタミナがありますね。さっき(のは)冗談だったけど、スタミナがある。能力は高いですね。
――これまで3回連続2着。勝つために必要なことは？
最後…えーと…、難しいね。ペース次第。このあいだ(注：日経賞)もスタートから出していったのに引っかかって噛んでました。難しい馬、本当に。先頭に立てばフワッとする可能性がある。ポイントはスムーズにいけたら、(後続馬に)つかまるまで最後まで(脚が)あったらいいですね。
▼全文はコチラで▼
【短評】10番フィエールマン（ルメール・手塚）
▼最近の主な戦績
ＡＪＣＣ ２着
⇒上でご紹介したエタリオウらを退ける形で、昨年10月の【菊花賞】を制したのがこの馬。
スローペースの中、じっくりと脚を溜めて、上がり３ハロン最速の末脚で差し切った姿は、非常に印象的。見事な瞬発力だった。
さて【菊花賞】の勝利自体は本当に素晴らしかったが、これまでのレースぶりは、調教での動きなどを冷静に評価すると、恐らくこの馬は中距離型だとみる。そのあたりは「ＡＪＣＣのレース回顧」にも書かせていただいた。
【菊花賞】同様のスローの展開なら！
【Check Point】⇒注目すべきポイントはもうひとつある。それは「ローテーション」。ここは約３ヶ月ぶりの実戦だ。元々、久々でいきなり走れるタイプではあるが、、、最終追いまで注意したい。
▼参考レース ＡＪＣＣ
ジョッキーコメント抜粋（ルメール）
――距離は3200メートル
心配ないです。菊花賞はゴールまで頑張って全然止まらなかった。3200メートルもいけると思います
――レースの焦点は
ペースが大事ですね。もしスローペースならいいポジションを取った方がいい。3200メートルはすごく長いので最初にリラックスすることが必要。だんだんポジションを上げられればいいと思います
▼全文はコチラで▼
インタビューから伝わってきた苦しさ
２人とも、インタビューから悩みがうかがえるね。笑
デムーロは「スタミナがある」と前向きに語る一方、難しさを隠さなかった。
ルメールは「3200Ｍもいける」と言いながら「3200Ｍはすごく長い」とも語っている。
恐らく、手応えが掴みきれないのは、彼ら自身が、過去の【天皇賞春】で結果を出せていないという部分もあるのだろう。あれほどの名手にもかかわらず
２人あわせて「０勝」なのだから
では、彼らが「相手まで」だとしたら、キングスポーツが軸にする馬は？
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いよいよ平成最後のＧ１【天皇賞春】が目前に迫ってきました。
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